ヴラド・タルトシュ。ドラゲイラたちの暮す帝都アドリランカで、裏の世界の一角を牛耳る東方人である。全身に武器を隠し、妖術と呪術に通じ、ジャレグという竜に似た小さな生物を使い魔にしている暗殺者として名を馳せていた。そんな彼の元、キナ臭い依頼を持ち込んできたのはドラゲイラ族ジャレグ家の有力者デーモン。評議会からその運用資金のほとんどを盗んで逃げたメラーという男を始末して欲しいという。破格の報酬に釣られ、危険と知りつつも依頼を受けるタルトシュだが、この殺しの裏には驚くべき事実が待ち受けていた。 異世界のファンタジーというと、大河的な冒険や血沸き肉踊る様な英雄譚、もしくは世界を巻き込む波乱万丈の物語だっ…
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