紙の本
Brexit
2017/03/31 10:43
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユダヤ人嫌いで、被圧迫階級の観察者としての作者のユーモアと現実の客観的事象の描写は、伝統的英国文学の系譜と言ってもよさそうな気がする。
紙の本
オリバーツイスト
2016/03/02 18:27
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投稿者:パクチー - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤児としてうまれた不幸なオリバーが家族の暖かさにはじめて触れたり、またその幸せを失ってしまったり、売りにだされたり、周りの状況に翻弄されながらも素直に生きていくオリバーの姿に感動しました。
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やっぱりNomooにはちょっとあわない気がしました。
ストーリーが面白くないのではなくて、言い回しがくどい。
出張中に読んでいると目が閉じてしまう〜、って感じです。
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上巻は読み終わるまで2週間以上かかったのに対し、下巻は4日で読了。それくらい、下巻は物語の波が次々に押し寄せてきてしおりを挟む暇もなかった。
善人はただの善人でしかなく、性格は様々でも皆「良い人」が言うであろうことばかり口にする。オリバーも心の清らかな少年で、それ以上でも以下でもない。それに対し、悪人は悪に対する感情も人それぞれで、悪に手を染めていてもなお善意を持つ者もいて、本当に酷い人たちなのだけれども、どちらかというと悪人たちのほうが義理や人情を感じられた。
そのこともあって、下巻での悪人たちに対する報いはどれも残酷で、描写も今までのどの場面より綿密に描かれているため、とても恐ろしいことながら容易に想像できてしまい、なかなか苦しかった。
サイクスとナンシーのすれ違いというか、お互いの気持ちがうまくかみ合わなかったことがとても残念。
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逮捕されたオリバーを助けてくれたブラウンローとフェイギン一味とのスリリングな抗争のうちに、オリバーに秘められた数奇な出生の秘密が解き明かされてゆく。その謎が解かれた先に待っていたものは──。
オリバーの秘密がついに明らかになって、様々な登場人物と深い関係があったことに驚くと同時に、ディケンズの構想力のすごさを実感した。
救貧院で生まれ、貧しい孤児として不幸な人生を出発したオリバー。一時期は窃盗団の一味に身を置かざるを得なかったとしても、その彼が後にブラウンロー氏、他たくさんの心ある素敵な人たちに囲まれて成長していく姿は、「最も苦しんだ人が最も幸福になる権利がある」という言葉を如実に表しているように思う。
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物語の力強さが圧倒的.特に下巻後半からはそれまで伏流してきた様々な流れが合流し大きなクライマックスを作っている.また薄暗いロンドンの場末に巣食う悪者たちの様子が目に浮かぶような描写力もすごい.
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ディケンズは19世紀英国のストーリーテイラーだ。
そんな展開はまるでお話だと思うところ多々。
話にそれほどの深みはないかと思っていたが、殺人犯の追いつめられた心理描写は特筆すべき。
それにしても、主人公に魅力なし。
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多くの人々に愛されるであろうストーリー。少し狙いすぎてる気がした。悪人についての描写の方が勢いがあったように感じたが、気のせいか。
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上巻は物語の構成や人物関係がバラバラしてて複雑なのですが、
下巻はそれらが一気に集約されていく感じで、爽快でした。
バラバラの要素を次々に繋げていくディケンズの構想力がすごい。
他の作品も読んでみようと思います。
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『オリバー・ツイスト(下)』/ディケンズ/★★★★☆/下巻の後半で伏線として示されていたオリバーの出生の秘密が明かされる。物語後半になるとオリバーがあまり活躍しないという展開はちょっと微妙だと思いますが、終わり方はすごく良いと思いました。
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イギリス作家シリーズ週間と自分で勝手に決めて、ディケンズを。
孤児として育ったオリバー・ツイストがロンドンに逃げ出して、様々な人々と出会い、色々な事件に巻き込まれていく。
最初、この話は、オリバー・ツイストという少年のサクセスストーリーなのかなと思っていたんだけど(そういう部分もないわけではないけれど)、どちらかというと、彼が出会った人々の側の物語の方が印象に残った。
窃盗団の頭のユダヤ人フェイギンやその仲間でありながらオリバーを庇った挙句殺されてしまうナンシー、ナンシーを殺してしまうサイクスなどなど、オリバーよりよっぽど強烈なキャラクターだった。
オリバーの出世の秘密が急に浮上してきたりして、何だか昼ドラのご都合主義っぽいところがないこともなかったけど、それがディケンズの魅力なのかもしれない。
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ディケンズの描く貧困層の生活はよく考察しなくてはならないところだが、話自体は分かりやすく、オリバーと一緒に話に流されていればいいので、とても楽に読める。
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改行スペース無しという 読書素人の自分には
過酷な本でしたが、約200年もの間
愛され続ける理由の分かる お話でした。
また改めて 今の自分がどれだけ恵まれているかを
再認識しました。
やはり 人間お互いに感謝の気持ちを 持ち合わないと
いけないのでしょう。
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先観てしまった映画『オリバー・ツイスト』とかなり内容が違っていたことにまず驚きを感じた。この作品はオリバー・ツイストが主人公ってことなんだと思うが、オリバーの周辺の人々の事情が多く語られている。色々な登場人物の個人的やり取りが最終的にオリバーという少年に関する事柄に繋がっていく結末は面白い。
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読み始めたら止まらない.上下巻通してあっという間に読み終わってしまった.オリバーはただ周りに翻弄されているだけで,キャラが弱い,とか,ストーリーがあまりにもご都合主義,とかいう批判はあります.が,文句なしに面白い.
元々自分は古典にはあまり興味がなかったのだけど,ジョン・アーヴィングが「チャールズ・ディケンズを尊敬する」と公言しているのを知って,まず読んだのは「大いなる遺産」.それ以降,古典にはまっています.本作も期待に違わぬエンターテイメント.昔はよく雑誌なんかに「ロックの系図」なんてのが出てきて,バンドのメンバーチェンジや影響の流れなんかが図解されてたんだけど,同じように「大衆小説」の系統図を書いたら,あるところでは全部ディケンズに収束してるんじゃないかなあ.