紙の本
成長=リターンにあらず
2012/04/11 03:15
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポンカス - この投稿者のレビュー一覧を見る
株式市場の過去を研究し、未来へ活かす方法が事例と共に力強く書かれている。
ブラジル株と中国株、ハイテク株とエネルギー株、どちらの方が資産を増やすことが出来たのか。
バリュエーションの重要さをこれでもかと説いている。
また、日本人が海外株を買うときの基準としてとても参考になる。
大勢の人がシーゲル氏の補完戦略に乗って海外株を買ってしまうと割安で買えなくなるかもしれないが・・・
紙の本
地味に長期投資すべし
2023/08/26 10:50
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
株式投資に興味のある人の間で有名な本だと聞き、読んでみました。学者である著者がS&Pの構成する株式に投資した場合の利回りを長年にわたって追跡し、分析していて、詳細かつ具体的でした。成長著しい業界に投資するより、地味に長く生き続けている業界、生活に不可欠な商品を扱っている会社に投資する方が利回りはずっと良い、長く投資し続けることが大切ということが、よくわかりました。株価が低迷して投げ売りしたくなったら、その前に読み直したい本です。
ところで、この本に限らず投資関連の本は「歴史は繰り返す」ということを前提としているように感じますが、その前提は間違いないのでしょうか?論理的には、過去がこうだったからといって未来も同じとは限らないように思いますが・・・
紙の本
教科書みたいな
2016/04/04 10:08
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投稿者:撫子の丘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると少々堅苦しいです。
バリュエーションと配当については以前よりは意識的に考えるようになりました。
経済社会を広範に捉えています。
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これ読んじゃったら
2021/12/22 22:26
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投稿者:ぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これ読んじゃったら米国インデックスファンドしか投資できなくなっちゃうわな~。確固たるエビデンスによる強い説得力。コロナ後の世の中でどうなるかはわかりません。誰か教えて~。
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データ分析
2018/09/18 15:49
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投稿者:ごまたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉末を渡る風の音にも秋をはっきり感じ、読書の時間を楽しんでいます。実用的な知識が増える要素あり。一年基準や売買代金、非居住者などクリアリング機構などたくさんある本の中からオススメです。
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"成長の罠"という観点から長期投資を行ううえでリターンが期待される国内外銘柄、セクターの選定方法について考察し指針を提示している。展開される考察に深みがあり説得力がある。ここに書かれていることを長期投資の指針として活用することは良い選択だと思います。
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長期投資を前提としての銘柄選定手法、セクター選定の方法について考察している。安定成長する企業からもたらされる本当の利益・・・・説得力ありますねえ。
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長期投資という視点から、(1)株式の長期リターンは、実際の増益率と投資化との差
(2)高配当銘柄への配当再投資は、下落相場ではプロテクター、上昇相場ではアクセル
を主張する。インデックス投資+DIV指針―、配当(Dividend)、国(International)、バリュエーション(Valuation)―は勉強になる。
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成長率が高い企業(市場)が必ずしも高リターンを生み出すとは限らない。リターンの源泉は、実際成長率と期待成長率の差である。
長期保有の際のリターンの源泉は、配当金再投資である。株価が低いときでも変わらない配当金を出す企業の場合、配当金再投資により変わらない配当額と低くなった株価により多くの株価をにいれることができる。そして、株価上昇時には手に入れた多くの株数がリターン上昇のアクセルとなる。
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図書館で借りて、2008年4月24日〜4月30日読了。
「株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」に続いて読んでみました。
こちらの方が読み物としては楽しく読める本でした。
内容は、著者が序文に記述している、「買い待ちするなら、具体的に、どの銘柄を買えばいいだろう?」と、「ベビーブーマー世代が退職して、株や債権を売り始めたら、私の株や債券はどうなるの?」の質問に答える為だと記述している。
長期間に渡るアメリカの投資状況と結果、各セクターの説明、株式価値の源泉、税金と利益の関係、高齢化に向けての世界の状況と対策など、多岐にわたり他の文献を多く引用しながら詳細にわかり易く説明している。
最近読んだ本の中ではかなりの良書の部類に入ると思います。
現在は広く投資に関する本を読んでいる為、読み飛ばしている部分もあるが、購入して再度呼んでみようと思わせる本でした。
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素晴らしいよ、シーゲル先生。
この本も人生のバイブルになりそうだ。
バリュエーションはいつでも大事だし、
暴落はその後のリターンのアクセルになる。
結論は彼とは異なるけど、学ぶべきところはたくさんある。
投資家必読。
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株式投資については『ウォール街のランダムウォーカー』を始めとする多くの本で、インデックス運用の優位性が強調されてきた。本書はその風潮に一石を投じる。本書の主張は一言でまとめれば「歴史の試練を経たブランドを有する低成長・高配当株に分散投資し、受け取る配当を再投資せよ」ということである。この主張は米国個別株の過去100年にもわたる膨大なデータを処理した結果導き出されたもので、この戦略に従えば市場平均をアウトパフォームできるとのこと。市場平均には「高成長・低配当株」も含まれ、それらは歴史的に低いリターンであるため外せば自ずと市場平均は超えられようということだ。
ここで注意すべき点は、上記の主張は米国株の過去のデータに基づいた主張であることだ。過去に生じた傾向が将来も続くかについては、十分な検討が必要である。この場合、主張の裏付けとして「高成長・低成長株に投資家の心理上どうしても多くの資金が集まる→割高に→結果的にこのセグメントはアンダーパフォーム→代わりに低成長・高配当株がアウトパフォーム」という論理が採用されている。私には妥当な推論だと思われ、本書で主張されている投資戦略は積極的に用いたい。
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シーゲルの株式投資の未来を読みました。
まだまだ、これから投資をして行く身としては、シーゲルが2002年に書いた株式投資の
未来はためになります。ただし、シーゲルもこの時点では、グローバルバブルの崩壊は
予測できなかったため、その分、欠落しているポイントが有るのでは?っと思います・・
■成長の罠
>>新興企業や新興業界のリターンは、全体にさえないどころか数十年前に創設された
老舗企業をたいていの場合下回っている。
成長に目を奪われると、落とし穴に足を取られる。これにとらわれた投資家は、
何であれ、次の波と思えるものに資産をつぎ込む。だが、時代の最先端を行く企業が、
投資家にとってお買い得であることはめったにない。
■グローバルソリューション
>>先進国世界が目下、直面している最大の問題は、次の二つとまとめている。
1.私たちが必要とするものを誰が生産するか?
2.私たちが保有している資産を誰が買うのか?
⇒シーゲルの解
1.物を生産するのは途上国世界の労働者となる。
2.資産を購入するのは、途上国の世界の投資家となる。
⇒急成長する新興国は、新興業界や新興企業と同じであること。
成長率が高いほど高いリターンをもたらすとは限らない。グローバル企業の
成長見通しに目を奪われ、割高な価格をいくらでも支払うようになれば、
リターンは期待にはるかに及ばないだろう。世界でどこよりも急成長する
中国経済に資金を注ぎ込んだ投資家がどんな目にあったかを考えれば成長の
罠がリターンを飲み込む力がどれほどのものかわかる。
エマージングマーケッツ/ニューエコノミーについて
■真のニューエコノミー
-先進国世界が下落するのは、避けられない運命なのだろうか?高齢化する
先進国経済を分析した結果この暗いシナリオを裏付ける材料は十分すぎるほど
十分と見られる。
理由
⇒シーゲルは、本書の中で以下のように記載しています。
富裕国では、高齢者は主に保有資産を売却して現金に換えることで、必要な
ものを買い、退職後の生活を支えてきた。若者と高齢者との間で、所得と資産を
交換する共生関係が成り立ち、この交換を通じて、若者世代が財産を積み上げ、
退職者は生活水準を維持することができた。
同様に富裕国全体の資産と労働力に対して、新興国が補うというようにシーゲルは
本書の中で記載しています。
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成長株に投資するよりかは、成長していなくてもそれなりに配当を題している会社への投資が長期的にはリターンが多い。
部分的に正しいからと言って全体的にも正しいとは限らない。皆が同じ方向の努力を行ったからと言って皆が同様に成長できる訳ではない。未来予測については、人口統計が信頼に足るものであり、今後世界経済は先進国から発展中の国への成長の移管により発展を見ることが可能となる。彼の意見では40%は米国外に拠点をおく企業への投資が進められている。
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株式投資の王道は市場を幅広くカバーするインデックス投資。
だが、インデックス投資以上の成績を長期に渡って残し続けている企業がすくないながらも確かに存在する。そんな黄金銘柄をうまく見つける事が出来れば、ポートフォリオの成績はインデックスを越えることができる。
黄金銘柄の特徴
・世界中で信頼される強力なブランドを持っていること
・生活必需品(食品・ヘルスケア・エネルギー)メーカーであること
・低PERであること(市場に過度な期待を持たれていない)
・配当利回りが平均でも、増益率が高いこと
セクターの成長、縮小と高いリターンは長期投資になれば相関性が低くなる。
黄金銘柄の買い方
・黄金銘柄で手に入れた配当を再投資することで、下落時のブレーキ・上昇時のアクセルとなる。
・つぶれない企業(配当を下げない企業)に投資し続けること。
〇未来に向けた運用 DIV指針
Dividend:配当 戦略例:ダウの犬
International:国際 世界的に事業展開する企業
valuation:割安感 成熟産業かつ時の試練に耐えた企業
推奨ポートフォリオ:株式100%
ワールドインデックス:50%
・国内:30%
・国外:20%
DIV(各10~15%)
・高配当戦略:D
・グローバル戦略:I
・セクター戦略:V
・バリュー戦略:V