「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2005.11
- 出版社: 文溪堂
- サイズ:29cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-89423-438-3
紙の本
だいじょうぶだよ、ゾウさん
著者 ローレンス・ブルギニョン (作),ヴァレリー・ダール (絵),柳田 邦男 (訳)
年老いたゾウは、自分の死期を悟ります。最初は、それを受け入れられなかったおさないネズミですが、弱っていくゾウの世話をするうちに…。死にゆく者へ残された者は何ができるかを語...
だいじょうぶだよ、ゾウさん
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:12,870円(117pt)
- 発送可能日:購入できません
- 税込価格:16,610円(151pt)
- 発送可能日:購入できません
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
年老いたゾウは、自分の死期を悟ります。最初は、それを受け入れられなかったおさないネズミですが、弱っていくゾウの世話をするうちに…。死にゆく者へ残された者は何ができるかを語る、心あたたまる絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ローレンス・ブルギニョン
- 略歴
- 〈ローレンス・ブルギニョン〉1963年ベルギー生まれ。ベルギーの出版社Mijadeの作家兼編集者。
〈ヴァレリー・ダール〉1969年ブリュッセル生まれ。グラフィック・アートを学んだ後、子どもの本を手がける。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
異なる種の年老いた者と幼き者がともにいる意味
2009/09/23 07:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼いねずみと年老いたゾウが大きな木の下で仲良く暮らしていた。
同じ種でも同世代でもないふたりが一緒にいる理由はよくわからない。
でも、当たり前のように一緒にいる。
ネズミは器用な子で、
ゾウがよくメガネをなくすので、メガネにひもをつけて、
首にかけられるようにしてあげたりしている。
ゾウはまだ幼いネズミを守り、
小さな足では行けないところに連れていった。
ゾウはネズミと一緒だと、心が明るくはずむのだった。
ゾウの懐かしい友達はもうみんな遠いゾウの国に行ってしまっている。
いよいよ自分の番かなとゾウは思っているのだ。
ある日、ゾウはネズミをゾウの国への入り口まで連れて行く。
ゾウは、すでにネズミにゾウの国のことを話していたのだ。
「ゾウはみんな、年をとったり、病気がおもくなったりすると、
その国にいかなければならないんだ」と。
ゾウの国への道は谷になっていて、
そこにはつり橋が架かっているのだが、
なんとその橋が壊れているではないか。
ゾウとネズミは・・・。
年老いて向こうの世界に近くなっていく存在と
幼く守ってもらう状態から
相手を助けることができるくらいに成長していく存在と。
一緒にいることの意味が、
ゾウとネズミがともに重ねていく時を見ているとわかる。
タイトルや作中の「だいじょうぶだよ」には、
いくつもの意味がこめられている。
それが何なのかはぜひ直接確かめていただきたい。
作者・ローレンス・ブルギニョン、画家・ヴァレリー・ダール、
訳者・柳田 邦男で出ているもう1冊の本が、
『くもをおいかけてごらん、ピープー』であることにも
象徴的なものを感じた。
本書は、向こうの世界への旅立ちを、
旅立つ者と送る者の関係から描いているが、
『くもをおいかけてごらん、ピープー』(評者は未読である。)は、
いつまでもお母さんのお腹のポケットから出ようとしない
赤ちゃんカンガルーのひとりだちを通して、
こちらの世界への誕生と成長を、
訪れた者と迎える者の関係から描いているのだ。
誕生と死は、とても近いものなのだと思った。
紙の本
大切な相手だからこそ
2016/12/30 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:take - この投稿者のレビュー一覧を見る
死別は誰にとっても非常に辛いものですが、穏やかに進む物語は幼年期にとっての死生観教育にとてもいい良本ですね。
大切な相手が老いたり病により弱っていき、看護して最期の旅立ちを見送る姿は人間だけではなくペットとの別れにも同じように当てはまると思います。
ゾウさんを見送った後の最後のページがとても印象的でした。
死生観教育に関する絵本は色々とありますが、これからも読み継がれていくと思われる1冊ではないでしょうか。
紙の本
死を見つめ受け入れる事を考える本。
2016/10/20 20:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼いネズミと年老いたゾウのお話し。
死期を悟ったゾウ。でも、ゾウガ大好きなネズミはそれを受け入れることができません。
徐々に別れを理解していくネズミ。
核家族化が進み、老いて死んでいく身内が傍に感じられない子供たちに「死」を考えてもらえる絵本。
淡い色で幻想的な絵本です。
紙の本
歳のはなれた二匹の友情のお話
2016/10/04 23:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼いネズミと年老いたゾウ、ゾウとネズミが友情を育んでいる絵本は読んだことがある気がしますが、年齢差を描いた作品は初めてでした。
元々いろいろこなせるネズミ、成長してからは、ゾウがほとんど見えない、動けない、食べられない。そんな状態になっても世話を焼いていました。
別れの時が近づくのを嫌がっていた気持ちも成長と共に変化していきます。
"死ぬ"ではなく"ゾウの国へ行く"と表現されています。
悲しい別れですが、考えさせられることも多い作品です。
紙の本
「老い」にどう向き合うか。まわりにいる人はどう関わるか。ゾウとネズミのおつきあいからわかるのは…小学6年生に読んだ絵本
2012/01/09 09:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが避けては通れない老い。
どう向き合い、まわりは関わっていったらいいのか。
そんなことを教えてくれる絵本です。
おさないネズミと年老いたゾウのくらし。
持ちつ持たれつ、たすけ、たすけられつつ。
世代を越えたおつきあい、素敵です。
ゾウはある日、ネズミといつもとはちがう道に入ります。
そこは、ゾウの国に続く場所。
ゾウの国は、ゾウが年をとったり、病気が重くなったりすると、行かなければならない国のことです。
ゾウは以前からネズミにゾウの国の話をしています。
亡くなったおとうさんとおかあさん、にいさんやねえさんや友だちのいるところで、もうすぐぼくも行く、と。
ゾウとネズミが行ったのは、森の道のはずれで、すぐ目の前は、深い谷になっています。
谷のむこうには、みわたすきがり森がひろがっている。そこが、ゾウの国。
ところが、ゾウの国に渡るためのつりばしがこわれていたのです。
ネズミはぼくがなおすよ、でも、つりばしをわたっても戻ってくるって約束して、と頼みますが、それはできないこと。
ネズミはそれなら行っちゃいやだ、といいます。
この日は森の道を引き返し、ゾウとネズミは前と同じようなくらしを続けますが、
ネズミは毎日つりばしのことをおもっては、こわくなってふるえています。
ゾウの老いはすすみ、病気も重くなります。
同時に、ネズミのこころは成長していきます。
そうして、いよいよゾウがつりばしを渡る日が…。
これは小学6年生の「おはなしタイム」で読んだ絵本です。
おはなしが終わってから
「これは、作者がおばあさんと暮らした思い出をもとに作ったんだそうです」
と伝えました。そのとき、女の子の顔がしーんとした表情になったのが印象に残りました。
祖父母は健在、という子も多いでしょうが、死に対する怖れも感じている年頃でしょう。
そんな気持に、なにかが沁み入ってくれたらいいなぁなどと思いつつ、教室をあとにしました。
紙の本
死に対する受容
2022/02/20 20:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TOM - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らの死期を受け入れている象と、それを受け入れられない鼠。
象のお世話をしていく内に次第に受け入れ、そして………という絵本
死について考える作品で、まだ難しいだろうと思いましたが、読み終わった後、亡くなった親族について話してきたりなど、本人なりに解釈しているようでした。
文字は小さめで漢字多めです
紙の本
切ない
2019/05/01 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウッドチャック - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく、切なくて悲しくなる作品でしたが、その中にも明るさがあり、希望があり、深い絵本でした。
大人が読んで、ジーンとくる作品です。
紙の本
だいじょうぶだよ
2016/10/31 15:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
「だいじょうぶだよ」という言葉とともに死の国へ旅立つゾウ。死が待っているかもしれない世界でも、幸せに暮らせるという安心感を感じます。年老いたら、死ぬ前に死の国へ向かう、それが周りの人にとっても幸せなことだと感じさせる絵本でした。