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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.11
- 出版社: 作品社
- サイズ:21cm/210p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86182-061-8
紙の本
コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語 生産者を死に追いやるグローバル経済
グローバル経済の裏側では、多国籍企業・投機ファンドが空前の利益を上げる一方で、一次産品の生産者たちは極度の貧困に陥っている。その実態を現地調査・取材をもとに徹底暴露し、欧...
コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語 生産者を死に追いやるグローバル経済
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商品説明
グローバル経済の裏側では、多国籍企業・投機ファンドが空前の利益を上げる一方で、一次産品の生産者たちは極度の貧困に陥っている。その実態を現地調査・取材をもとに徹底暴露し、欧州で大論争を巻き起こした衝撃の書。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジャン=ピエール・ボリス
- 略歴
- 〈ジャン=ピエール・ボリス〉1955年生まれ。フランスのジャーナリスト。「ラジオ・フランス・インターナショナル」のニュース・キャスターとして、数々の歴史的事件を報道。同放送局の編成局長。
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紙の本
そのコーヒー、誰がいちばん儲けてる?
2006/11/11 17:23
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は2005年、フランスで出版され、論議を巻き起こしたノンフィクションです。
まず第一にコーヒー、カカオ、コショウといった食卓に欠かせない第一次産品が、生産コストをはるかに下回る価格で買われているために、生産者が満足に食事さえもできない状況におかれていると指摘していること。
その原因を本書では、天災、先進国の投資家や年金ファンドなどによる先物商品相場価格の乱高下、新しい大量生産地の台頭、多国籍企業による買占めと価格破壊と指摘しています。
が詳細に見えて、かなり論調は大雑把。言葉や数字が足りないのと、訳文での補足がないために、読み手の貿易や金融の知識を必要とします。
さらに本書が注目されているのは、付録としてフェアトレードを非難していること。おそらく非難ではなく、ヨーロッパでのフェアトレードブームへの警告なのですが、大雑把な論のため、非難にしか読めません。
もちろん消費者はフェアトレード製品を買えば、世界の貧困農業国がすべてなり、すべての農民が食べられるようになるとは考えていないでしょう。しかし生産者から「搾取」されている製品を買うよりも、フェアトレード製品を買い、今の段階では「ベター」な選択をするしかない。
日本ではフェアトレード製品の浸透度も浅く、本書への温度差も感じました。まずはフェアトレードや、生産者から「搾取」されている製品があるという啓蒙から始めなければなりませんからね。ただ欧米でより確かなシステムが確立するのと、日本ではもともと生協や農協など共同体としてのシステムをもっていることを利用して、よりよいフェアトレードができるようになればいいと思います。