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ほとんど記憶のない女
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山本容子さんが愛読の本
佐々木 なおこ
2010/03/19 10:57:30
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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地元の美術館で、先月のこと、版画家の山本容子さんと作家の江國香織さんのスペシャル対談があった。このお二人のトークが聞けるなんてと、当日の朝に座席整理券を手に入れるため勇んで出かけたが、すでに長蛇の列…。かろうじて別室でのモニター画面を観ることができる席だけは確保でき、そこで話を聞いた。その対談の中で、山本容子さんが持参して、ところどころ広い読みをしてくださったのがこの愛読の一冊。「とっても面白いのよ。タイトルが『ほとんど記憶のない女』。ここなんかね、ちょっと読んでみると…」こんな感じ、でした。思わず、これは読みたいとあわてて書名を書き記したのです。さっそく図書館で予約して借りました。フランス文…
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Passage
tau
2007/06/25 02:42:22
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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薄い書物だ。作品を収めている頁数は200にも満たない。そしてその中に51編の散文が収められている。リディア・デイヴィスという書き手については何の知識もなく、訳者の岸本氏の名前に惹かれて本書を読んだのだけど、とても興味深かった。 「散文」という言葉を使ってしまうのは、本書には時にはたった三行で全てが語られてしまう作品とほぼ30頁にも及ぶ作品まで様々な文章が収められているのだけど、それを小説と形容すべきかどうか戸惑ってしまうからだ。ある時代や舞台が設定されその中を行動し考察する人物が描かれているという理由で、取りあえずは小説と呼んでも差し支えのないだろう作品も一応収められている。例えばコペンハー…
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圧縮された豊穣な物語
コモンセンス
2005/12/07 18:29:39
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』(岸本佐和子訳、白水社)には51の短篇小説が収められている。本文が190頁足らずの本なので、一つ一つの話はとても短い。超短篇小説といった方がいいだろう。しかし、そこには豊穣な物語が含まれている。たとえば、冒頭の「十三人めの女」は一頁わずか八行の作品である。 「十二人の女が住む街に、十三人めの女がいた。誰も彼女の存在を認めようとしなかった。手紙は彼女に届けられず、誰も彼女のことを語らず、誰も彼女のことを訊ねず、誰も彼女にパンを売らず、誰も彼女から物を買わず、誰も彼女と目を合わさず、誰も彼女の扉を叩かなかった。雨は彼女の上に降らず、陽は彼女の上に射さず…
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