これはまったく個人的な思いの書評です。※そこから戻ってきたとき、かれは大部分のことを忘れており、記憶していたことにしても、話すのがむずかしいらしかった。※※目が覚めると、誰かがかれの上に身を屈めていた。北風ではなく、母親の顔が目に映った。ダイアモンドは母親に向かって手を差し伸べた。母親は息子を抱きしめてわっと泣きだした。泣きやんでもらいたくて、ダイアモンドは母親の顔に何度も何度もキスをした。キスは涙の特効薬だが、必ずしもそのために涙がぴたっと止まるわけではない。「どうしたの、母さん?」「ああ、ダイアモンド、おまえはとってもひどい病気だったのよ」「まさか。ぼく、北風のうしろの国に行ってきただけだ…
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