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著者紹介
田村 重信
- 略歴
- 〈田村重信〉1953年新潟県生まれ。拓殖大学政経学部卒業。自由民主党政務調査会事務副部長。慶応義塾大学大学院法学研究科講師。著書に「急げ!有事法制」「日米安保と極東有事」など。
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紙の本
民主党は何故ダメなのか
2007/05/11 14:27
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自民党そのままでいいとも思っていない。しかし、民主党に政権をとらせてはいけないと私は強く思っている。本書は、何故民主党はダメなのかという点について、一部では高い評価を受けている。民主党の幹部はほぼ自民党の権力闘争で敗れた連中で凝り固まっており、まるで流刑地である。そこの名主である管・小沢・鳩山らがイカダをこしらえ、島を脱出しようと企んでいる。
無論、権力闘争で敗北した連中でも、それが実質的に国益に寄与するならそれはなんの問題も無い。政治評価はどこまでも実質的でなければならない。しかし、本書の指摘どおり、構成員は極左から極右まで万華鏡の如し。旧社会党の残党から、民社党までズラリと揃っている。
その歪が憲法改正問題に出ている。国政の中枢近くにいれば、日米安保の不可欠さが分かるのと同時に、憲法9条がいかに国民に害悪を為しているかは絶対に分かるはずである。国連の正式な活動すら自衛隊では出来ないことが政策決定過程でわかるからである。安全上誰も言わなかったが、丸腰でイラクに派遣された自衛隊は、もしテロに狙われたら撃退も出来ず、砂漠で孤立し、全滅の怖れもあったといわれる。
イデオロギーから反対する連中が在野で何を言うも対抗言論あっての民主主義である以上、自由である。しかし、政治の現場でイデオロギーを発揮させる者は政治家の資格は無い。そういう連中が民主党にはゴロゴロいる。
小沢一郎はかつて改憲派の先鋒だった。なのに、自民から政権を盗るため「だけ」に意見を翻した恥知らずで、与党には何でも反対。小沢一郎は芯のある政治家であり、今は腐っていても根のところは信じている。しかし、管直人は市川房江とつるんでいた左翼であり、批判の仕方がまるで小姑である。我々は、特に管直人の選挙区は、管直人が朝鮮スパイである辛光洙ら在日スパイを逃そうと運動していたことを忘れてはならない。他にも非常に怪しい売国的行動が実に目立つ。
参院選は、改憲をテーマに押し捲れば、自民は必ず勝つ。民主には改憲賛成の若手が沢山いる。なのに、民主党は改憲論議を避けようとしている。となれば、改憲でまとまった自民に、公開討論で「逃げるな!」と言われるザマが今から浮かぶ。しかも、本心は改憲賛成の若手は「僕も本当は賛成だが・・」的なニュアンスを出さざるを得ず、ますます自民有利になる。本心が見えるとき、一気に支持が傾くことは経験則上自明である。
そして、自民は負けるとしてもわずかである。となれば、改憲賛成の若手が籍を移すかも知れず、なだれを打って政界再編になるかもしれない。
それこそが日本に求められていることであろう。山崎、加藤、古賀などは纏まって移動すれば良いだろう。改憲に反対するなら自民にいる正当性は無い。何故なら、改憲こそ自民結党以来の根本精神だからである。
本書は民主党がいかに国防政策に関しての統一ポリシーが無いか明らかにしている。そのことは、沖縄という微妙な都市で、共産党と組んだ時点で絶望的である。日米安保の大事さが分かっていながら選挙の為だけに共産党と組んでいるのだから、選挙が終われば国民の支持など意にも介さず意見を翻すだろう。
民主党の酷さが改めてよく理解できたが、残念ながら日本の政治の未熟さも同時に再認識した。実に困ったものである。