愛猫とともに一人で宇宙船を駆る商人ハヴィランド・タフ。身長は2.5メートルを越え、体毛は一切なく、でっぷりと太った腹を支えるのは真っ白な手足。無表情から繰り出される慇懃無礼な態度は神経を逆なでしてやまない。傍目には全くの怪人物だが、筋は通すタフ。彼の強烈な個性に惹きつけられてしまった時点で作者にはしてやられたというもの。 遺伝子ネタ、ひたすら巨大な宇宙船、滅びた文明、異質な知性体等々……SFとして目新しい要素は見当たらない。クローニングや遺伝子操作による問題提起が積極的に行われているわけでもない。それでも巨漢の商人がどうやって問題を解決していくのか、先を読まずにはいられないのが不思議だ。帯の「…
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