ティラノサウルス

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投稿者：Clevelanotyrannus　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

6,700万年前から恐竜が絶滅した6,500万年前ころまで、実際にいた地上最大の肉食動物、ティラノサウルス。これほど有名な恐竜はいないでしょう。
でも、映画などでのイメージが先行しすぎて、小説やイラストなどで間違った姿に描かれる事も多い恐竜です。

しかし、この絵本の著者は、そういったイメージで描いている訳ではありません。
あくまでも過去に、そして確かに地球上に存在していた動物としてのティラノサウルスを、最新の科学的考察に基づいて描いています。

化石の発見から発掘、そして復元までの作業。
復元された骨格から想像される、生物としての必然的な機能を捉えた格好よさ、生き生きとした美しさを備えたティラノサウルス像が描かれ始めます。
そして普通はおざなりにされてしまう、ティラノサウルスを取り巻く、様々な動植物も手を抜かずに描かれています。

科学的考察に裏打ちされた迫力あるイラストもですが、手を抜かない文章も大人から子供まで飽きる事なく読めるでしょう。
ぜひ手に取ってみて下さい。
きっと満足出来ると思います。

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投稿者：Yaadia　kimurai　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

今までにない，科学的な恐竜絵本！
あるティラノサウルス化石の発掘から復元までの一連のプロセス，そしてその一生をすばらしいイラストと文章で紹介しています．
絵を見る限りベースにしているのは“STAN”と呼ばれてる全身骨格標本かな？
とはいえ，そんな難しいことを知らなくても十分楽しめる一冊です．

昔恐竜が好きだったけど，最近の新しい話には中々…という大人の方や，恐竜は好き！　でも難しいお話は苦手，という子供の方にぜひお勧めします．
もちろん，毎年の恐竜展には必ず見学に行かれるような知識に覚えアリ，の方にも十分満足していただけるでしょう．

ただのカッコイイ，獰猛で人を襲うモンスターではなく，昔地球に住んでいたティラノサウルスという一種の生物について，どんな生き物であったかを理解しようという趣旨は非常に賛同できるものです．