ずっと読みたかったのですが、文庫化されるまで我慢していました。場所は中国。時代は清朝末期。どのような時代でも、悲惨な家族はいるものです。しかし、清朝末期の人々は、本当に可哀想な国・時代に生まれてきた人だと言えるでしょう。この物語の主人公は、春児(チュンル)。極貧の家にうまれ食うや食わずの生活で、生きる長らえることこそが彼の人生。一方、彼の幼なじみの文秀(ウエンシュウ)。かれは村の裕福な家にうまれ、中国最難関の試験、科挙に挑みます。この対照的な二人が、故郷を離れそれぞれの道を歩んでいく様は、まさに人生そのもの。ただ、あることから二人を運命の糸が結び付けていくのは、小説ならではと言うところでしょう…
|