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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.7
- 出版社: 産業編集センター
- サイズ:19cm/380p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-916199-62-6
紙の本
本格推理委員会
著者 日向 まさみち (著)
【ボイルドエッグズ新人賞(第1回)】小中高一貫のマンモス校・木ノ花学園を舞台に、「本格推理委員会」のメンバーが、古い校舎で起きた幽霊事件の謎に挑む青春学園ミステリ。第1回...
本格推理委員会
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商品説明
【ボイルドエッグズ新人賞(第1回)】小中高一貫のマンモス校・木ノ花学園を舞台に、「本格推理委員会」のメンバーが、古い校舎で起きた幽霊事件の謎に挑む青春学園ミステリ。第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
日向 まさみち
- 略歴
- 〈日向まさみち〉1980年生まれ。京都府立大学文学部在学中。「本格推理委員会」で第1回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。
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紙の本
キャラクタがミステリします
2004/08/26 17:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:祐樹一依 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小中高一貫のマンモス校、木ノ花学園を舞台に、「本格推理委員会」のメンバーが、古い校舎で起きた幽霊事件の謎に挑む。普通の高校生を主張する主人公と、やたら勘がいいその幼馴染。学園位置の才女や空手部の筆頭主。ちぐはぐでデコボコなメンバーは、けれどいつしか意外な真相を描き出そうとしていく…。第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。タイトルからして、ミステリフリークの疑惑の目が注がれそうな「注目作」ではありますが、中身だって一癖も二癖もある代物でした。
いかんせんキャラクター小説であることを中途半端に押し出してしまっているのが惜しい。主要人物は兎も角、殆どが「事件に関わる人物」であることを絡めて描かれているので、「本格推理委員会」であるゆえの魅力を描くことに関してはどっちつかずになってしまってるような気がするのです。折角、ミステリとキャラクターの看板を同時に掲げようという意欲で書かれた小説であるのだから、それぞれをもっと書き込んでいけば、もっと深みを出せたのではと、贅沢な欲をかいてしまいました。
主人公が「探偵」を志すために振り返る過去のエピソードは、もっと書き込んでも良かった。現在の事件の真相にも絡んでいる事実があったためだとはいえ、過去の事件の真相があるところで唐突に現れたのは、とても勿体無いと思う。しかしそうすると現実の「音楽室の少女の霊」の事件の存在感が薄れてしまうだろう感が否めないのがジレンマですね。
とはいえ、ミステリとしての意外な真相はバッチリ用意されています。終盤明かされるある事実に関しては、僕は全く気付けませんでした。ミステリとキャラクター、融合とまではいかずとも、巧くマッチされた小説だと呼べるのではなかろうかと思います。
(初出:CANARYCAGE)
紙の本
内容紹介
2004/08/05 13:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:産業編集センター - この投稿者のレビュー一覧を見る
小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。
学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が現れたという……。幽霊事件は、小学部の生徒の間でまたたくまに怪談となる。その広まる怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。
事件を調べるのは、高等部にある一つの委員会。その名も本格推理委員会だ。たいそうな名前だが、実態は美人で巨乳の理事長木ノ花あざみのお遊びで作られたものだ。メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の最終兵器、全てを100%に見通す「ただの勘」を持った木下椎である。あとは、俺・城崎修。普通の高校生、ただの使いっ走りだ。学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは心の歯車を狂わされていく。
そして、理事長は言った。
あなたが事件を解決するのだ、と。
使いっ走りのこの俺が——