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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.8
- 出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン
- レーベル: ハーレクイン・ヒストリカル
- サイズ:17cm/284p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-596-32190-6
夢に見し人 (ハーレクイン・ヒストリカル)
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紙の本
これも一つの純愛。中世ヨーロッパが舞台の恋物語。
2004/10/04 03:15
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投稿者:よんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハーレクインの本というと、読んだことの無い人はどんな印象を持っているだろう? 私は、タイトルと表紙の絵柄のせいか、愛憎ドロドロでエッチ度の高い本だとずっと思っていた。だが、韓国ドラマの「冬のソナタ」や、片山恭一氏の『世界の中心で愛を叫ぶ』、市川拓司氏の『いま、会いにゆきます』などの純愛と呼ばれるものを幾つか読み、自分は純愛やラブロマンスが好きなことに気が付いた。もっと純愛ものを読みたいと思い、インターネットで調べた結果、ハーレクインにたどり着いた。正直言って自分の抱いていたドロドロしたイメージとはかなり違っていて、純愛そのものだったので驚いた。
また、ハーレクインと言ってもさわやかな恋愛ものから、サスペンスものまで様々なシリーズに分かれている。本書は、主に中世のヨーロッパを舞台とした「ハーレクイン・ヒストリカル」というシリーズに分類されている。
聖アグネス祭前夜に、未来の夫が夢に現れるという伝説を試したジェーンは見知らぬ男性の夢を見る。それから数年後、ジェーンに縁談話が舞い込むが、相手のフィリップは受け入れがたい無礼な人。ジェーンは策略を練り、だます形で彼を追い払うが、その彼女の策略に気が付いたのが、公爵でありフィリップの兄でもあるアレックス。そしてアレックスこそが、聖アグネス祭前夜にジェーンの夢に現われた男性だった。けれど、彼はなんとしても弟とジェーンを結婚させようとする。
流れるような文章は読みやすく、内容もとても面白かった。結婚したくないジェーンと、絶対に彼女と自分の弟を結婚させようとするアレックスの、かけひき攻防戦が楽しめた。どちらも一筋縄ではいかない頭の回転のよさの持ち主。傲慢なアレックスのやり方に、ジェーンが次はどんな策で打って出るのかと、ページをめくるのがとても楽しかった。
どんなに山があっても谷があっても、最後はもちろんハッピー・エンド。そこがハーレクインの魅力だ。さすが、世界のベストセラーハーレクインだと言いたくなるほど大満足な一冊。