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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.9
- 出版社: 朝日新聞社
- サイズ:20cm/785,20p 図版16p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-02-257940-4
紙の本
マイライフ クリントンの回想 上巻 アメリカンドリーム
クリントン前大統領が驚くほど率直に語った! 継父の酒乱と暴力に家族が苦しむ、週25ドルで過ごす学生生活、政治家への志を抱く青春から、大統領選までを綴る。【「TRC MAR...
マイライフ クリントンの回想 上巻 アメリカンドリーム
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商品説明
クリントン前大統領が驚くほど率直に語った! 継父の酒乱と暴力に家族が苦しむ、週25ドルで過ごす学生生活、政治家への志を抱く青春から、大統領選までを綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ビル・クリントン
- 略歴
- 〈クリントン〉1946年アーカンソー州生まれ。イェール大学ロースクール卒業。第42代アメリカ大統領。
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紙の本
記録文学として屈指の面白さ
2004/10/11 01:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:南波克行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の本文は約800ページ。すごいボリュームなのに1950円。これほど安い買い物は近年なかった。元・合衆国大統領の回顧録だが、上巻のこれは波乱万丈の青春期として、むしろエンターテインメントとしておおいに楽しんだ。この人はおそらく作家になっても大成したに違いない。今からでも遅くないから、ぜひ小説家に転向してほしい。無駄を省いた文体と、見事なユーモアや人情味に富む一文で締めくくられるパラグラフ、そして、文章の端々に漂うウィットの香りは、もはやジョン・アーヴィングの域だ。
クリントンは、誕生する3ヶ月前に実父を事故で亡くしている。だから母子家庭で育ったが、その母ヴァージニアも、手に職の必要から看護師資格を得るため、単身遠くの土地に向かう。その間、幼いビルは祖父母に育てられることとなる。この祖父母が、「教育を受けていない田舎の南部人」でありながら、人種偏見とは無縁であったことが、ビルのリベラルな精神を育んだようだ。
やがて、ヴァージニアは資格だけでなく、再婚相手と共に帰ってきた。ほどなく弟ロジャーも誕生し、家族の体裁が整うが、この継父が重度のアルコール依存症だった。それを原因とする家庭内暴力が少年時代のビルに暗い影を落とす。問題の多い男だったようだが、それでも慎重に言葉を選んで、恨み言の一つも記さず「父さん」「父さん」と親しみを込めて回想する、死者に鞭打たぬ描写は、回顧録として模範と言いたい。
決して恵まれた環境の出ではなかった。そうした彼が道を踏み外すことなく、後年の成功を手にするカギは、そのズバ抜けたコミュニケーション能力だったように思う。よく読めば、そのポイントは簡単なことで、人種偏見がないこと、偏食しないこと、年長者に物怖じしないこと。つまりは、政治家として必要な資質そのものだったわけだ。
その性分からか、クリントンという人は、若い頃から国の内外を問わず、実にこまめに旅行を重ねている。しかも行く先々で、その土地の風習や人脈を必ず手に入れてしまうのだ。そんな旅の達人ぶりも強調したい。(うっかりするとそんな外国経験も、保守陣営からは、「反米的」とされてしまうのだけど)
クリントンの半生は、そうした天分をフルに発揮して、相手を説得して勝ち取ることの連続だ。その積み重ねの頂点が大統領就任であり、本書上巻の楽しさの多くも、そんな彼の当意即妙なやりとりや、この局面をどう切り抜けるのかといった、サスペンス感にある。
たとえば、後のファースト・レディとなるヒラリーとの初デート。美術館に誘ったものの、ストで閉鎖中。男としてこれは大ピンチ! しかし少しもあわてず、「入れてくれれば庭園の枝やゴミのかたづけをする」と守衛に申し出る。守衛としても願ったりで、彼らはまんまと貸切り美術館を手に入れてしまう。
最悪を最良に転換したこの同じ場面を、ヒラリーの方は自伝『リビング・ヒストリー』(早川書房)で、こう振り返っている。「彼がかけあう姿を見ていて、わたしはそのとき初めて、彼の“人を説得する力”を目の当たりにしたと思った」
本書上巻のクライマックスは、最年少の州知事時代を経て、熾烈な競争の中から民主党からの指名を獲得。再選を狙うブッシュ(父)ら共和党陣営の激しいネガティブキャンペーンを勝ち抜き、大統領就任までの記録である。綿密な対策を練る舞台裏の描写と、本番での論争の記述は、最良のハリウッド映画におけるカットバックのように鮮やかだ。
これまでの経験で着々と磨いた外交力と、自らの出自である中間層を見据えた実利的な経済観念。それらを背景に、歴代でも屈指の外交と経済の手腕を伴って、いよいよ合衆国大統領として一歩を踏み出すクリントン。下巻はその幕開けからスタートである。
紙の本
日本にとっては死神だが…しかし
2004/10/22 02:07
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞とアメリカ民主党。これだけでもおおよその内容は察することが出来る。戦後1・2の手腕を持つ…などと言ったら、地下で眠る歴代の大統領は失笑していることだろう。たしかに、彼は「ジャパンナッシング」つまり日本無視の態度は徹底していた。しかし、現実にやったことといったら、実は何にもない。ピーマンみたいな政策を連発し、結果何も変わらない。中国と接近し、「米中は過去争ったことはない友好国だ」などといって頭越し外交をしたことぐらいしか思い浮かばない。彼は、日本のことを常々「ジャップ」といっていたそうだが、真偽はどうだろうか。
その日本にとっては、決して断じて味方とはいえないクリントンの著作であるが、クリントンという一人の男の人生回顧録としては多少楽しめる。結構波乱万丈で、日本テレビの波乱万丈でやったとしても3時間持つだろう。その真偽のほどは定かではないが…。
時期政権を、民主党が盗れば、次の4〜8年間、日本にとっては闇の時代が到来する。まず、尖閣諸島の底に眠る1000億バレル(これは、イラクの石油埋蔵量に匹敵する埋蔵量で、日本は世界ベスト3の大産油国になる。無論、不景気や国債など一挙に吹き飛ぶ)は諦めることになろう。なぜなら、民主党はもし日本に攻撃があっても、中国とは争わないことが予想されるからである。
なにはともあれ、彼の半生を見ることは、民主党の光の面を見るのにもつながるのであって、決して無意味ではない。己を知っても敵を知らなければ100戦やって50戦は負けるのだから。
純粋に読み物としてみると、中には意味のない関係者への美辞麗句で埋められており、ちょっと息が詰まるかもしれません。しかし、民主党とクリントンが日本にとっていかなる存在かを認識しながら読むと面白いものです。
紙の本
枕にした後はブックオフへ
2004/09/14 17:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞は戦後1、2位の政治手腕をもつと高い評価を
うける大統領なんて誉めそやしている。おいおい気は
確かか朝日新聞。いくら自分の会社で翻訳を出版するから
といって、そこまで歴史的評価を歪めちゃうなんて。
まるで朝日新聞の北朝鮮報道そっくりじゃないか!
クリントンは無能でした。世論調査の支持率の動向を
横目でにらみつつ、イラクへ、スーダンへ、ソマリアへ
何発巡航ミサイルを打ち込むかきめていた無責任ぶり。
ソマリアの黒人なんかいちころで、こりゃお手軽に
国際的名声を勝ち得ることが出来るとソマリアに小規模
部隊を送り込んで19人も被害が出るとさっさと職場
放棄して米軍を引きあげてしまういい加減さ。いい女
を目の前にしてしまうとすぐズボンのチャックを下ろし
ちゃう「ジッパープロブレム」を抱える性癖。なんで
こんなお調子者でいい加減な男が任期を満了できたか
といえば米国経済がITバブルで空前の好景気だった
から。しかも任期満了にあわせるかのようにITバブル
は崩壊してしまう。でもこの米国の好景気の下地を
つくったのはジョージ・W・ブッシュさまのお父さま
偉大なるジョージ・ブッシュ元大統領の地道ないぶし銀
のような優れた諸施策の成果だったんですよね。
非常にくだらなく、かつ、つまらん本です。関係者への
賛辞とお礼が延々と続く。それが故にページ数が増えた
だけでけして目新しい告白とか真実とかが書いてあるわけ
ではない。それにしてもふけたねえ、この男。
紙の本
内容紹介
2004/06/24 15:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝日新聞社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後のアメリカ大統領として一、二を争う政治手腕の持ち主と評価されるビル・クリントン前大統領が自ら筆を取り、豊かで陰影に富んだ描写で書き上げた回想録。米国では6月に刊行される近年最大の話題作を、日本では朝日新聞社が9月に発売いたします。
【米国版『マイライフ』のプレスリリースより】
ビル・クリントン大統領の『マイライフ』は、若い頃に自らの知的、政治的能力と、比類ない勤勉さを発揮する能力を国民のために捧げようと決意した国際的な指導者の姿を、きわめて率直に描き出したものです。これまで書かれたことがないほど内容豊かで、細かな事実が具体的に盛り込まれ、陰影に富んだ大統領回顧録です。
ここには、自分の才能と矛盾をさらけだした、偉大な国家的、国際的人物の生涯が描かれています。実に刺激的な瞬間と考察にあふれ、クリントン大統領のなじみある肉声で、あけすけに、単刀直入に語られた作品です。