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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 107件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.5
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/131p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-204601-1
文庫

紙の本

海からの贈物 改版 (新潮文庫)

著者 アン・モロウ・リンドバーグ (著),吉田 健一 (訳)

海からの贈物 改版 (新潮文庫)

税込 539 4pt

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書店員レビュー

ジュンク堂書店吉祥寺店

この胸のすくほど美し...

ジュンク堂書店吉祥寺店さん

この胸のすくほど美しい表紙の文庫本は、吉田健一訳による
飛行家リンドバーグの御夫人(1906~2001)の海辺散歩エッセイです。
誰もいない所へ行きたい、と常日頃から思っていらっしゃる方も、
「そんなの現実逃避だ」なんて言われる方も、
バッサリ要約すると、バランスが大切、という内容ですのですんなり読めるかと思います。
ただこの本が自己啓発本と違うのは、よく考え抜かれていますし、
説教もなく、商業的な匂いもせず、なによりも
文章がとても詩的なところでしょうか。

――砂の上に仰向けに寝そべって空を見上げ、
空の広さに私たちも拡がって行くような感じになった。
星は私たちの中に流れ込んできて、私たちは星で一杯になった。
私たちはこれが欲しかったのだ、ということが解った。
――回りに空間があって初めて美しいものは生きる

素敵です、ぜひ一度御賞味あれ!

文庫担当 渡辺

みんなのレビュー107件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

マーラーのアダージョが文章になったような読後感。自分の内面を見つめ直す切っ掛けに。

2004/10/16 22:01

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良書普及人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 10年ほど前に、職場の上司からリンドバーグ婦人の手による「海からの贈物」という本があり、大変示唆に富むので読んでみるとよい、と言われ、図書館で本を借りたことがあった。しかし、どうもその時は読んでもピンと来るものがなかった。最近本屋で文庫棚を何気なく眺めていて、改めてこの本が目に留まった。購入して読んでみると、今回は前回とは異なり、非常に心に染み入る感覚をもてた。何だろうこの変化は、と。恐らく自分自身の年齢や意識の変化に関係があるのだろうと思う。
 リンドバーグ夫人は、一人になって自分自身を見つめ直すことの大事さを、一人きりの海岸での一週間の休暇中思いめぐらしながら語っている。不自由ではあるが、海辺での簡素な生活が自分自身をどんなに落ち着いた気持ちにさせるか、そしてそのことが自分自身を深く見つめ直す機会になることの意義を語り、」薦めている。働き盛りの仕事本位の生活にはないものが人生の午後が始まる頃には待っている、知的で精神的な活動に時間を割けるのは、中年からの人生であるとも語っている。
 「我々の生活が引き潮になっている時に、どうすれば生き抜けるのか」。「浜辺にいるとそれが比較的に分かりやすい。引き潮の時には普段知らずにいるある別な世界が現れる」。「この待機の瞬間に、海の底の世界を覗く機会を与えられる。海が引いたこの静かな時間は実に美しい」。「潮の満ち引きのどの段階も、波のどの段階も、そして人間関係のどの段階も、意味があるということの思い出かも知れない」。
 海辺での潮の満ち引きを人生模様に置き換えて語るそのデリケートで深遠な語り口には、思わず溺れそうになる。リンドバーグ夫人の境地には到底至らないまでも、その感覚を共感できる年代になったことを悲しむのではなく、楽しむべきなのだろうと思えてくる。
 この本の翻訳は、故吉田健一氏で、吉田茂元首相のご子息だそうだ。大変分かりやすい翻訳で、練れている。
 最後に一点。ブレークの詩の引用がある。「喜びを自分のために曲げるものは翼がある生物を滅ぼすが、通り過ぎる喜びに接吻するものは永遠の日差しに生きる」という詩だ。
リンドバーグ夫人は、「恐怖」が「翼ある生命」を滅ぼすと書いている。恐怖はその反対の愛によってでなければ追い払えない、心が愛で一杯になっていれば恐怖や疑惑が入り込む余地はない、と書いている。50年ほど前の随筆であるが、「恐怖が恐怖を呼び悲劇の連鎖が広がっている」今の世情にもぴたりと当てはまる真理を述べていると思う。
 

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紙の本

女性だけでなく、男性にも読んでほしい一冊

2019/10/26 00:18

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:maesta - この投稿者のレビュー一覧を見る

大西洋無着陸横断で有名なリンドバーグ大佐の奥さんが、家事や日常の喧騒から離れて一人島暮らしを体験し、そこでの学び一つ一つを浜辺の貝殻になぞらえ記していく一冊。
「簡易な生活をすること」「独りでいることを覚えること」…
元は女性の幸せについて書かれた本ですが、個人的には男性が読んでも得るところの多い本だと思います。

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紙の本

静かな本を静かに読みたい。そんなふうな気分になったときには、たとえばこの本を。

2004/09/09 03:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

>

功利的な世界観。内心その状況に対して「否」を突きつけていても、実際のところ自分の口をついて出る言葉はとても功利的で、あまりに醜すぎる。洗練されていないぶん罪は少ないのかもしれない。そんなふうに自分を慰めても虚しい。結果として自分が生み出すものが不快であるとしたら、すべてのためにすべてを賭けて黙ること。(かもしれない。)

>

饒舌ではなく沈黙へと向かうような言葉。沈黙へ向かって進み、沈黙の世界に触れて、そこから戻ってくる。そんな古ぼけたイメージ。「そこから戻ってくる」ために「沈黙」に向かおうとするのではなく(なんだか打算的でいやらしいから)、ただ沈黙を求める、その気持の強さだけを大切にする。語りかける誰かに、沈黙の豊かさが伝わるように。たとえほんのわずかであれ。

>

『海からの贈物』の世界はとても静かだ。そして少しだけノスタルジックな気分になる。海辺で貝殻を耳にあてたりしたこと、たぶん、あったんだろうな、とか。貝殻から聞こえてきた音楽って、どんなだっただろうか、とか。

          *****

最近、この本にぴったりな感じの言葉を見つけました。シドニイ・ラニエというアメリカの詩人のとっても有名な言葉のようです。

「音楽とは言葉をさがしている愛である」

できるだけ心を静かに、空っぽにして、耳を澄ませてみてください。
もし気が向いたなら。

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紙の本

中高年お薦めの名作。文明と文化の違いを実感させてくれるエッセー。

2018/11/02 01:02

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

リンドバークさんは大西洋単独横断飛行の
チャールズ・リンドバーク氏の奥さんだ。表紙の見返しでは、
夫人自身も飛行機乗りとの紹介がある一方、
さまざまな記録や書簡集を残したとある。
本作はそんな背景を微塵も感じさせないから不思議だ。

リンドバーク夫人が離島に滞在している。
浜辺がもっぱらの思索の場だ。浜辺で拾ったたくさんの貝殻。
ほら貝、つめた貝、日の出貝、牡蠣、たこぶねなど、
貝に思いを乗せて綴られている。序を引用する。

「ここに書いたのは、私自身の生活のあり方、
またその私自身の生活や、仕事や、付き合いの釣り合いの
取り方に就いて考えてみるために始めたものである。
(中略)
その形式や環境は違っていても、多くの女が、
そして女だけでなく男も、本質的には私と同じ問題に
取り組んでいて、それにはどういう解決があるかに就いて
一緒に話しもし、考えたがってもいるのだった」

時代背景も重要である。
アメリカで生活し第二次世界大戦の終わった後の1955年に
著作権が設定されている。
著者いわく、当時のアメリカ女性は開放的である一方、
煩雑な主婦業に忙殺されていたようだ。
毎日、家族に対する献身と自己を埋没させるような生活な中で、
簡易な生活を望むようになる。離島はまさにそんな思いを
巡らすのにうってつけの場所となった。

現代でもまったく当てはまる題材だ。
今は便利な機械が発明されているが、結局のところ新たに
できることが生み出されるばかりで、生活の取り組み方を
変えない限り繁忙感は変わらない。

著者は思索の時間を取り、自己を深く見つめようとする。
女性の社会進出関連の雰囲気がするのは時代的なものだろう。
本質は、序にもある通り、女性という視点を通じながら
「人間らしくある」ということについて深く洞察しているのである。

牡蠣の章では、牡蠣は岩に貼りついてその殻の形を形成するとある。
一つとして同じ形はない。これを長らく寄り添ってきた中年夫婦に
喩えているあたりが絶妙だ。人生の午後が始まる時間と名付けている。
それは終息に向かう性質のものではなく、牡蠣のようにしなやかに
寄りそいながら、そこから発する第二の開花と呼んでいる。

なんとも勇気の出る言葉だ。
人間は一生努力し続けるものだと何かで読んだことがあるが、
非常に明快にその主張が分かる。
こんな時だからこそ、年齢に応じて出来ることを精一杯やろう。
そんな気になった一冊だった。

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紙の本

女という枠組みをさらに越えて

2001/04/12 14:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代は、この作品を正しく理解するのには難しい時代かも知れない。男女間の差異や関係を「比喩」で語ること、それ自体には何の必然性は無く、展開によっては危険でさえある。トンガッたフェミニストなら、これだけで一刀両断に切り捨ててしまうだろう。

 前提となっている古き良き家族モデルも今では崩壊の一途で、現代は新しい家族の形を早急に認識する必要に迫られている。

 それにも関わらず読み進めるうちに切々と胸を打たれるのは、女という枠組みをさらに越えてひたむきに生きてきた、一人の人間の誠実さを感じとれるからだ。訳者(吉田健一!!)のあとがきに、ただ肯くばかり:

 「…ここで語っているのは経歴などというものを一切取捨てた一人の女であり、また一家の主婦であって、(略)一人のアメリカの女と言い直す必要さえなくて、ここでは、現代に生きている人間ならば誰でもが直面しなければならない幾つかの重要な問題が、(略)世界のどこへいっても今日では大して変りがない日常生活をしている一人の人間の立場から、自分自身に語り掛ける形で扱われている。」(p.116)

 自身も女性飛行家として活躍した彼女。日本では著者名が「アン・モロー・リンドバーグ」ではなく「リンドバーグ夫人」になっているのが何とも皮肉。

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紙の本

さざなみが聞こえてくるような静かな作品

2020/05/29 21:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きなこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

大西洋単独横断飛行に成功したチャールズ・リンドバーグのパートナーであり、自身も飛行機を操っていたというアン・リンドバーグが考える女性の人生について。彼女が海でまた浜辺で貝に例えながら、女性として妻として母親としての自分と社会を見つめて綴った一冊は、今の私には少し難解だった。それでも、様々な役割を背負ったときの女性の不自由さや完全に一人で自分のためだけに過ごす時間がどれほど少ないか、そんな悩みは執筆された当時も現代も何も変わらないのだと赦されたような気持ちになった。10年後また読みたい。

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2004/12/09 01:50

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2005/05/21 23:48

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2005/09/25 09:35

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2006/02/22 22:11

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2006/09/16 22:05

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2006/05/09 21:26

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2006/09/27 20:40

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2007/01/12 02:54

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2007/02/02 03:47

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