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戦争における「人殺し」の心理学  ちくま学芸文庫

戦争における「人殺し」の心理学(筑摩書房) デーヴ・グロスマン著
安原 和見訳
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
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出版 : 筑摩書房
サイズ : 15cm / 509p
ISBN : 4-480-08859-8
発行年月 : 2004.5
利用対象 : 一般

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コメント・書評

兵士は人を殺せない
ひろし
2010/12/07 09:36:00
評価 ( マーク )
★★★★

 本書は人が人を殺す「殺人」について、色々な研究結果や実際の行為から考察している。とかく殺人が合法とされる「戦争状態の中での殺人行為」とはどのような事かに特化して、語られている。だが決して殺伐とした内容ではなく殺人を全く否定し、戦争中でも実は否定されているのだと、そう紐解いていくのだ。「戦争の実際」を客観的に冷静に分析するのに、非常に興味深い内容になっている。本書著者のデーグ・グロスマンは下士官から将校へと昇進し、今では中佐へと登りつめた人物である。しかもレンジャー隊員や落下傘部隊の資格も持っており、ばりっばりの最前線実戦部隊を経験した人物。さらには心理学者や歴史学者の肩書きさえ持っているとい…  全文読む 評価する

戦争における人殺しを歴史学・心理学から探ることで人間の精神に迫る労作
Skywriter
2008/02/19 23:42:06
評価 ( マーク )
★★★★★

  チャップリンはヒトラーを痛烈に皮肉った『殺人狂時代』において、「一人殺せば人殺しだが1000人殺せば英雄だ」と嘯いたものである。残念なことに、20世紀は多くの”英雄”を生み出した時代でもあった。 一将功為りて万骨枯る、という言葉があるように多くの人々が犠牲になっていった。しかも、ナポレオン戦争やアメリカの南北戦争あたりから、戦争は戦場での短期決戦で済むものではなく、国家の総力を挙げて行うものとなっていったため、とてつもない数の死傷者が出てしまった。 悲惨な歴史に目を遣る時、我々の関心はどこに向かうだろうか。その一つは英雄達であるのは間違いなかろう。ハンニバルやカエサル、曹操や織田…  全文読む 評価する

「殺人と抵抗感の存在−セックスを学ぶ童貞の世界」読みたくなる章題でしょ
PALE FIRE
2004/11/10 23:29:00
評価 ( マーク )
★★★★★

 人類の財産ともいうべき書物。 読書が強烈な「経験」に変貌する至福の一冊。 自分の経験を通してしか物を考えることができなければ、窮屈で偏狭な結果にしかたどりつかない。だから人は本を読むのだろう。書物を通して、多様な他人の生涯を、たどりつかない宇宙の果てを、極小の昆虫の巣穴をわれわれは経験する。 この本の著者は「戦場での殺人」という現在の日本では大部分の人が無縁におわる体験を、収集、分類、考察する。そのさまは丹念、フェアで、生理学・心理学を背景に論理性も揺るぎがなく、サイエンス、学問の形を確固としている。のみならず、すぐれた戦記だけがもっている鋭く心を穿つヴィヴィドなケースタディと、戦争詩人たち…  全文読む 評価する

人を殺すとはどういうことか
S.Titilat.M
2004/05/16 11:11:00
評価 ( マーク )
★★★★

本著は米国陸・空軍士官学校にて教科書として使用されているものです。殺人はいけないこと、普通の人なら抵抗を抱くその行為を命じられる職業、それが軍人です。しかし、軍人といえどもやはり人間、われわれと同じように人を殺すことを好き好んでやっているわけではありません。人を殺すとは、命を奪うとはどういうことなのか。殺人と性行動のつながりとは。人を殺した人はどういう思いになるのか、どんなストレスを受けるのか。距離によってその思いは変わるのか、権威者からの命令・集団での殺人とは人を殺すことにどのような影響を与えるのか。動物の命を自ら奪うことなく、食料を手に入れられるようになった現代は命を奪う行為をどのように変…  全文読む 評価する

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