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  • 発行年月:2004.2
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公新書ラクレ
  • サイズ:18cm/280p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-12-150120-2

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評価内訳

紙の本

英語教育の幻想を打ち砕く名著

2012/05/30 17:43

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

まずは、本文中の引用から

 「語学ができると何かそれだけで他人より偉いと思うような錯覚がある。くだらない知的虚栄心である。実際は語学ができるほどだんだん馬鹿になる人間のほうがむしろ多いくらいである」東京大学英文学教授:中野好夫のエッセイからの引用である。(本書 p.186)

  英語もペラペラ、話の内容もペラペラ。場合によっては、人間的にもペラペラ。あなたの周りにも、そうゆう勘違い人間いませんか。

  それから、自分が英語を自由に聞いたり、話したりできないのは、読み書き(文法)中心の語学教育を受けてきたからだと思っている人、それは思い違いです。あなたが英語ができないのは、努力が足りない(かった)からです。

 でも、あなたが専門課程以上なら、英語自体に時間をかけろとは言いません。それは、本書の田中耕一氏を扱った章を読めば分かるでしょう。

  その点で、政治家も文部科学省も現場を知らないと言えます。商社や海外支店勤務の知り合いで、高校で実用英語を中心に教えた方がいいと言った人はいません。高校までは、しっかりとした文法と語彙力、そしてなによりも教養と多角的なものの見方こそ教えるべきだと言います。ましてや小中学校で無駄に、日常会話的な英語の授業をするくらいなら、国語・算数の時間を増やすべきでしょう。

 日常会話は勤務する国、地方によって違うし、現地で1ヶ月も生活すれば自然と身につく。大事なのはビジネストークが終わった後のパーティなどで、知的な会話ができることなのです。

 だから、漠然と子どもをバイリンガルに育てたいと思っている方、帰国子女はいいなあと思っているあなたにこの本を勧めます。留学するなら、高校を卒業してから(ある程度、教養と自国の文化を身につけた後)がいいという私の従来からの意見が、正しいことが裏付けられて嬉しかった。

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紙の本

外国語なんて、何とかなるもの。話すべき内容を持っていない方がよっぽど恐ろしい。

2004/03/21 01:41

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルテミス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 学生時代の英語の成績が特によかったわけでなく、就職してから英会話スクールへ通ったわけでもないのに、英語と現地語しか通じないところへ度々仕事をしに行く技術者を知っている。
 その人が海外出張をするようになるに当たってした英語の勉強は、洋画のヴィデオを字幕を隠して何本も見て、耳を慣らした、ということだけ。(ほかに、専門用語の日英対照表ぐらいは用意したろうが。)

 また、自分の体験であるが、私の英語は中の上程度の高校を赤点ぎりぎりで卒業できた、というレベルでしかない。しかし、イタリアで一人旅をしていると、混んだレストランなどではしばしば他の国の旅行者と合い席になるのだが、その際には私程度の英語でも立派に会話に花が咲く。イタリア観光という点で興味が共通しているからだ。

 つまり、従来の学校教育の英語でも、立派に役に立つのだ。中学高校で習った英語なんて使い物にならない、と思い込んでいる人の大半は、耳が慣れていないことと、言い間違えることを恐れているだけ。カタカナ発音の英語でも、内容が相手にとって必要であったり、興味を持たせうるものであったりするなら、ちゃんと聞いてもらえるのである。
 小学校から英語を教えることが始まるようであるが、そもそも日本人の大半は日本で生涯をすごすのに、ネイティブ並みに話せる英語をすべての国民に強要する必要がどれほどあるのか。ブロークンではまずいような場合には、プロの通訳を雇えばいいだけの話である。

 それより、話すべき内容を持っていない方がよっぽど恐ろしい。
 いまどきの若い者は…などと言いたくはない。が、先日、TVのあるバラエティー番組で若手タレントがプロの料理人の作った料理を「おいしい」としか表現できず、はたで見ていた年長の俳優が「どんな風においしいの?」と聞いても、「すっごくおいしい」「ホントにおいしい」と繰り返すのみであったのをみて、情けなくなった。
 彼女の味覚に関するボキャブラリーは、「おいしい」と「まずい」しかないのだろう。その料理を食べたことがないので想像だが、せめて「歯ごたえがあって、噛んだ瞬間に材料のうまみが口中に広がって、それが控えめにした醤油の味付けと溶け合って…」程度の描写は出来ないものか。
 考えたことや感じたことを言語に置き換える訓練が出来ていないのである。母語もまともに操れない人間が、外国語で内容のある話をできるとは思われない。

 著者はアメリカで英語教育を受けた子供達を数多くみて、その状況を本書で報告している。
 中には、日本語も英語も見事にものにした成功例もある。しかし、それには両親に確固とした教育方針と、並ならぬ根気が必要であったことが明記されている。
 一方で、現地校へ子供を放り込んで、子供がネイティブ並みの発音で英語で操るようになったと安心してしまった親は、後にその英語が「とにかく通じさえすればいい」式の間違いだらけの幼児レベルと知ってうろたえることになった。しかも、英語で苦労しているのに日本語の勉強までさせるのは大変すぎてかわいそう、と、親が半端に子供に同情したために、その子供は母語である日本語も同レベル。日英共に幼児レベルの言語能力しか持っていない子供は、授業が高度になるに従って、ついていけなくなるのである。

 日本語も外国語も自在に操れれば、それは確かに便利であろう。海外で働きたいと思う人には、必須でもある。しかし、そういう目的があれば、成人した後であろうと外国語を身につけることはできる。
 そして、その際に有効なのは、物事を論理的に理解するための、母語でなされた言語訓練だ。

 英語にばかり目が向いて、母語が貧弱では本末転倒なのである。

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紙の本

早期英語教育の是非を真摯に考えるのなら,手始めとして本書は有益です。

2007/09/02 14:44

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る

第1章 在米日本人子女と過ごした一三年
第2章 セミリンガル化する子どもたち―母語喪失の危機
第3章 バイリンガル幻想を検証する
第4章 日本で進む早期英語教育の実態
第5章 外国人との「対決」が育む国際感覚
終章 親が留意すべき10のポイント


著者は1963年(東京都)生まれ。あんま僕と変わんないんだね。学部卒業大学不明。学習院大学修士課程修了(心理学,88年)。売り手市場のバブル前期にもかかわらず,学習塾に就職。何故? コネチカット州に在米邦人子女のための学習塾を設立(96年)。Hamilton UniversityでPh.D(?年)。2003年春に帰国。著書刊行時は41歳。職業は何なんだろう。定収はあるのかなぁ。結婚してるのかなぁ。他人ながら心配です。


趣旨は本書題名に尽きている。大津由紀夫や鳥飼久美子,藤原正彦ら小学校英語導入反対派の一角を占める。しかし,著作としては同派の茂木『文科省が英語を壊す』よりは断然よい。なぜなら,市川の場合,その論証がとても手堅いから。本書題名が与える扇情的なイメージは本書を読むべき適切な読者を減らしてはいないかと危惧さえされるくらいだ。それは章別構成を見てもよくわかる。「バイリンガル幻想」の「検証」を中核に置き,前半に現状把握があり,5章と終章がその対策となっている。


はっきり言うが,文科省は日本人に英語力を本気でつけさせようなどとは思っていない。頼むから,一般人の親は早く目を覚ませ。小学校で英語を教えてくれるなら,英会話学校の月謝がうくなんて発想はよしてくれ。そもそも予算配分を見てみろ。何がシンガポールだ。こんな緩々の教育強度でシンガポールなんかに追いつけるか! 通常の頭脳を持っているのなら,かなり低レベルの私でも,意思疎通能力増強においては外国人との「対決」がいかに大事なのか,よくわかっている。


早期英語教育の是非を真摯に考えるのなら,手始めとして本書は有益です。(812字)

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紙の本

教育熱心な親、必読!

2004/03/01 22:07

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近、「英語を公用語にしよう」「ワガコを国際人にする為には
英語は必須」「東大はもうダメだ。息子はアイビーリーグへ」
みたいな英語マスター真理教が日本を徘徊している。何としても
ワガコを英語ぺらぺらの「国際人」「国際社会で通用する人間」
にしたいという不気味な親達が、巷で増殖している。

危ない。

そういう「親」に限って、「英語が全然読めないし、書けない、
しゃべれない」

アブナイ。

この本は明快だ。

日本で大学に進学しないもの(=高卒以下)は「英語を理解
する必要はないし、勉強する必要もない」という基本のキを
まずはっきりと押えている。偏差値の低い奴はそもそも英語なんか
勉強する必要ないという冷厳なる事実をはっきりと押えている。

その上で、一番重要なのは日本語という「国語力」であるということ
を繰り返し繰り返し強調している。そうなのだ。母国語という太い
樹の幹を育てることなく、第2外国語たる英語を無理やり詰め込もう
とすると、「日本語を完全に忘れて英語オンリーのデラシネ
エトランジェの日本人になるか」「英語も日本語も理解できない
言語知能未発達の知恵遅れ人間になるか」の二者択一であるという
海外駐在中に迂闊にも現地校に自分の息子を放り込んで自由放任
教育をして取り返しのつかない失敗をした親なら誰でも知っている
厳しい真実を正面から指摘しているのだ。「子供を英語圏の現地校
に放り込みさえすれば、誰でも無理なくバイリンガルになれる」
なんて迷信が、如何に根拠がなく浅はかな底の浅い迷妄であるという
ことが、この本を読むと痛いほど良くわかる。

これから海外に赴任する人々よ、絶対に本書を買って読みなさい。
そうすれば「せっかくアメリカに駐在したのだから出来れば現地校に」
なんて願望が如何に自分の子供に対し残酷な仕打ちであるかが
良くわかろうというもの。

いいか、良く聞け。英語は道具である。こちらがどんなに発音が
変でも、こちらがどんなに文法上の間違いを犯していても、
こちらに先方(=外人)が知りたいと思う価値ある情報があれば
先方は熱心に聴いてくれるのだ。逆に幾らこちらが流暢な英語を
しゃべれても、こちらのしゃべることに内容がなければ先方は
こちらの話を聞こうともしないだろう。だから英語は道具と割り
きって、発音や文法の細かい点など気にせずにガンガンしゃべれば
良いのだ。所詮はケトウの言葉じゃないか。

これでイイのだ。

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紙の本

子どもに英語を教えれば簡単にバイリンガルになると思うな!

2004/02/15 23:09

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sheep - この投稿者のレビュー一覧を見る

国策として子どものうちから英語を教える方向が打ち出されているようだが、個人的には馬鹿げたことだと思っている。

著者は「日本」で子どもに「英語」を教える専門家ではない。
「アメリカ」で十三年にわたり「日本人の子ども」の「塾」に勤務あるいは経営した経歴の持ち主だ。そこで現地駐在員(つまり早い話が、知的経済的エリート)の師弟達の、英語習熟(あるいは停滞)の様子を観察して、導き出した結論が表題だ。

正式な現地日本語学校の教員だったり、英語教員だったりという立場になかったことが、かえって率直な観察そして発言を可能にしているようだ。「子どものうちから馴染めば、容易に英語が修得できる」という素人の偏見は、本書で完璧にうち砕かれる。教え子達の実態の描写は重い。息苦しくさえ感じるほどだ。日本語も英語も中途半端という悲惨な例もあげられる。もちろん目覚ましい成功例もある。

動機付け、適切な環境、適切な方法の三つが揃わないとバイリンガルとしては育てられないという。アメリカで暮らすという事実で、この三つが自動的に揃うものではない。バイリンガル教育について書かれた本で、本書に引用されているのは、いずれも、英語学者が自分の師弟を育てた例で、凡人の参考にはなるまい。あるいはさほどにバイリンガル教育は困難だという証かもしれない。同じ狙いから、日本で、アメリカン・スクールなどに通わせる例についても、具体的に検討されている。いずれにせよ、本格的にバイリンガルを育てるには、財政的にも精神的にも、相当本格的な親の取り組みが必要なようだ。

たしかに、アメリカで暮らすことが英語上達の必要十分条件ではないようだ。個人的にアメリカ駐在経験を持つ大人達を何人か間近でみたが「駐在経験者とは到底思われない」人も中にはいた。発音はもっともらしいのに、英語ビジネス作文があやしい人物もいた。一部日本企業では、そうした文章能力より、組織適応能力が重視されるのか、その人物無事エリートコースを辿ったが。

特にインテリが暮らす地域の場合、アメリカの小学校、中学校の授業レベルは高い。知人の師弟も、西海岸の小学校、中学校に通っていたが、会社の仕事よりも何よりも、アメリカの学校に通う子どもたちの宿題の世話が一番大変だったと知人はいう。本書にもその状況が描かれている。

学校の授業の、パールハーバー、原爆、湾岸戦争といった深刻なテーマにも、著者が真摯に生徒を支援する様子は「外国人との対決が生む国際感覚」に詳しい。日本で、町の英会話学校で楽しくお話するのとはわけが違う。

六章には「親が留意すべき10のポイント」があげてあり、いずれも、もっともだ。
最後の10番目のポイントは「英語力は一生かけて身につけるものと覚悟する」とある。
巻末の参考書中、279,280ページに挙げられているものが、深い共感を持って読んだ本ばかりなのには驚いた。また「あとがき」は、嘘のように感動的である。

著者のような教師が多数いて、彼らが語学なり、他の科目教育をするのであれば、生徒の実力もつくだろう。しかし、日本で「子どものうちから、英語を教える」という時、そもそも教えられる教師がどれだけいるのだろう。それ以前に、現在の、中学、高校の英語教師の方々の、英語力はいかほどのものなのだろう? 能力を高めるためのプログラムについての記事を時折新聞で目にするが、TOEIC?の目標点数を見て驚いた記憶がある。子は親をみて育つ。生徒は教師の実力レベルに比例して育つだろう。案外先生方の実力はあるのに、「文無省」が実力を伸ばす教育の妨害をしているのかも知れない。子どもの頃から教え込むより、まずは教師を増やしての少人数学級が先だ。

子どもの英語学習対策を考える(豊かな!)ご両親に勧めたい本といえるが、語学学習全般を考える場合も、参考になる部分は多いだろう。熱意と力のこもった良書だ。

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紙の本

自らの思い込みを反省

2016/03/31 15:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2歳半の子どもが将来英語で苦労しないようにと思い、いろんな英語教材を買い揃えた矢先、この本に出会いました。この本に出会わなければ早期の英語教育に盲目的にのめり込んでしまい、結果的に子どもを不幸にするかもしれないところでした。この本は英語教育にとどまらず、子どもの教育上本当に大切なものは何かについて伝えています。

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紙の本

編集者コメント

2004/02/15 03:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:担当編集者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 国際社会を生き抜くために必要な「本物のコミュニケーション能力」とは何でしょうか。
 教育学博士の著者は、のべ13年間アメリカに滞在し、1000人の「帰国生」に学習指導する過程で、発音はぺらぺらでも授業を理解する英語力を身に付けられなかったり、日本語を喪失してしまったりする悲劇を目の当たりにしました。この経験をふまえて、日本で進む早期英語教育の現場を徹底取材し、警鐘を鳴らします。また終章で「親が留意すべき10のポイント」を提案します。

 本書と同様の問題意識から、和田秀樹氏(『「英語脳」のつくり方』)、齋藤孝氏と斎藤兆史氏(近刊共著)の本をラクレで刊行。同時期に、各方面の一流の論者が、同じ主張を始めたことに、歴史的必然を感じずにはいられません。
 2004年初頭、文科相が「英語の授業を全国の小学校で」と述べました。「話す・聞く」重視の勢いはいや増す一方。しかし会話力以前に必要な能力の育成を怠っては、本末転倒ではないでしょうか。

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2005/05/19 21:42

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2006/05/27 16:24

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2005/11/26 18:24

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2006/03/17 21:15

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2006/07/14 14:37

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2007/07/27 17:09

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2008/01/21 18:03

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2008/04/11 10:38

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