「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから… (文春文庫)
やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから…
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
雨はまた降るけれど
2004/06/24 22:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:macjj - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の語り口が旨いのと、文庫本の文字が大きめなのもあって、一気に読み終えた。私も「鬱」を経験し、長い年月苦しんだ。この本に書かれている心境になるまでに幾多の時間を必要としたことか。
「欝」で苦しむ方々がこの本から「欝」から脱出する方法を見つけようとしても無理かもしれない。参考になるとしたら「薬は主治医の言うままに、信じて飲み続けること」くらいであろうか。毎日毎日様々な不安やいわれない苛々や、死にたくなる感情が沸き起こる中で、多少身を縮めながら生きていくしかないのかもしれない。各人の「鬱」は、それぞれの「鬱」であって、自分が解決していくしかない。その方法は、様々だろうが、作者の語っているように、時々訪れる「小春日和」の心境は非常に似通っている。まるで自分のことを書いてくれているように思えてくる。
それにしても作者の語りの旨さには関心してしまう。ごく普通の言葉を使って、ごく普通に書いているように思えるその技には脱帽。