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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.1
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:19cm/145p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-12-003484-4
紙の本
荷風2時間ウォーキング
歩くことをこよなく好み、愛した荷風。閑静な山の手、繁華で猥雑な盛り場、江戸情緒が息づく下町などをイラストや地図を交えて紹介。荷風を先導にして東京を歩こう!【「TRC MA...
荷風2時間ウォーキング
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商品説明
歩くことをこよなく好み、愛した荷風。閑静な山の手、繁華で猥雑な盛り場、江戸情緒が息づく下町などをイラストや地図を交えて紹介。荷風を先導にして東京を歩こう!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
井上 明久
- 略歴
- 〈井上〉1945年東京生まれ。作家。早稲田大学講師(映画批評・映像文化論)。
〈藪野〉1943年名古屋生まれ。画家。二紀会理事。早稲田大学芸術学校教授。
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紙の本
漱石2時間ウォーキングとセットで楽しもう
2012/01/27 09:29
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
永井荷風と言えば、小石川近辺で生まれ、新宿の余丁町で育ち、やがて麻布市兵衛町に暮らしと、都内を転々としているわけだが、名所旧跡的なポイントとなると小石川や市ヶ谷、余丁町に集中している観がある。このあたりは、実は早稲田と本郷を中心に生きた夏目漱石と微妙に被るゾーンでもあるのだ。同じ著者があらわした「漱石2時間ウォーキング」とセットで読むと、「東京」という一大文化空間への理解が一層深まり、楽しみも倍増すること請け合いである。
紙の本
新都心などないころ東京を、荷風と歩く
2004/05/20 19:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
永井荷風をテーマにして、ほぼ2時間のコースが六つ、<小石川、九段>、<余丁町、市ヶ谷>、<麻布、築地>、<浅草、東向島>、<深川、洲崎>、<市川、本八幡>、載せてある。それらは荷風自身に縁の場所であり、作品の舞台にもなったところだ。「日本近代の作家たちの中で荷風ほどよく歩いた人はいない。そしてそれをよく記録し、また作品の中によく生かした人はいない」そうである。
したがって、荷風の作品を知っていれば、一層、楽しめること請け合いだが、あまり読んでいなくとも心配はない。というのは、それぞれの章の終わりに、作品との関連が「脚注」風にまとめてあるからだ。当然ながらウォーキング案内の本なので、地図は必須だが、イラスト的な書き込みがあるものと、ルートナビの2本立てなので、わかりやすく親切である。
正直言って、私が永井荷風の作品で知っているのは二つ三つだけだ。しかし、本書を読んでいくうちに、縁の土地すべてを回ってみたくなった。冒頭の六つのコースには、見事なほどに“下町”色がない。かろうじて浅草がそれに引っかかるかもしれないが、軸足は東向島で、かつては玉ノ井遊郭があった土地である。したがって、それをもってして下町の典型とはいえないだろう。
さて、私は最初にどこから回ろうか。<浅草、東向島>なら、多少、土地勘はあるから、そこから出かけようか。それとも、『断腸亭日乗』という42年の長きに亘った日記の題名の元となった、荷風の家(玄関の6畳を、自身が「断腸亭」と命名したそうだ)あたりの<余丁町、市ヶ谷>にしようか。
悩むのも、また、楽しい。