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紙の本
小さな声はどこまで届くのか
2006/10/11 05:08
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
荘子と並んだ安らぎの書である。
老荘思想という言葉がある。荘子は 非常に饒舌な本だ。ガルガンチュアを思わせるものがある。豊かでめちゃくちゃで支離滅裂で それでいて 人間を突き抜けた魅力が荘子である。
*
それに対して老子は寡黙だ。老人が小さい声で 何かをひそひそ話しているのを遠くから見ているような気がする。しかし 近くによって耳を澄ますと呆然とする。実に過激な事を言っているからだ。
*
「大道廃れて仁義あり」
*
世の中に道というものが 無くなったので 仁であるとか義とかが必要になった。そもそも道があれば 仁義などというものは要らないのだ。
*
これは虚を突かれる思いがする。机の上が乱れるから「整理整頓」という言葉が出てくるという話だ。仕事だけの話ではないということである。
*
それにしてもこんなアナーキーな思想があれば 今の宗教がらみの問題などは発生しないはずだ。その意味で 2000年以上前に答えは出ているのである。ぼそぼそした声だから世界に届かないのかもしれないが。
紙の本
中国春秋時代の哲学者・老子による思想が詰まった名著です!
2020/11/02 09:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、中国春秋時代における哲学者である老子によって著されたとされるものです。実は、諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置くものです。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられています。この老子によって書かれた同書は、「老子道徳経」や「道徳真経」とも呼ばれ、老子の根幹の思想である無為自然が説かれており、自然との融合を目指すという意味は持たず、「あるがままに暮らすべきだ」との思想おりが突き詰められています。一部の偏った解釈ではこれは政治思想であり、「人民は無知のまま生かしておくのが最も幸せである」とする思想との解釈もあるのですが、同書では一般的な解釈を通して、老子の思想を伝えています。