紙の本
こんな名コンビはそういない
2021/01/18 21:44
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバーにある作者の写真を見るにつけ、へんこおやじここに極まれりという感じがする。そして、このへんこおやじの旅の相手ができるのはヒマラヤ山系氏しかいないと思えてくる。「もともと見物と云う事が私は余り好きではない。なぜと云うに、何かを見るのは面倒臭い。又みんながだれでも見るものを見ても面白い筈がない」だったら旅行なんかしなければいいのにと思うのだが、阿房列車だからそれでいいのだ、と訳が分からない。と言いながら私も鹿児島まで行きは飛行機、帰りは新幹線で日帰り旅行をした経験がある、結構たのしいものだということは実は知っている。作者は知人の鞄を借りてよく旅行する、その知人が旅行先で泥棒にあった、もちろん作者が気にしていたのは本人の安否より鞄の安否だった、ひどい話に聞こえるかもしれないが内田先生だからそれでいいのだ
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第二阿房列車
2020/02/24 19:30
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
百鬼園先生が新潟、山形、山陽、九州に赴く、車中での飲酒や現地での過ごし方など、阿房列車流の過ごし方ができてきた気がする。
先生とヒマラヤ山系氏とのやりとりや行った先での駅の関係者、宿の女中とのやり取りもまた面白い。解説はドイツ文学者の高橋義孝。
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乗鉄極上のバイブル
2012/10/26 10:01
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投稿者:ゆきだるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三阿房列車で話が終わってしまうのが、悲しい!もっといろいろな阿房列車の旅を語ってほしかった。続きは私がと思うものの文才が無いのがもっと悲しい!
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ハマクラカムが好物という先生は、「半知り」という絶妙な表現をなさる。気の置けない間柄でもなく、かといって無視するわけにもゆかない他人との関係をいうらしい。半知りと二等車(今のグリーン)で出会うとバツが悪いというのである。確かに私もそういう時は身を小さくして時が過ぎるのを待っている。
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車窓を流れる素晴らしい光景を愛で、対面で座る無骨で無口の男に愚痴を吐きつつ、先生は列車に揺られます。
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65138828.html
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第一阿房列車の続編です。
筆者&ヒマラヤ山系の名コンビが、行く先々で食べ物やお酒に舌鼓を打ったり、車窓から景色を眺めながらウトウトしたり、停車時間の合間に会いに来てくれた知人と慌しいやりとりを楽しんだり。そんな相変わらずマイペースな展開に笑ってしまいます。
タイトルに列車とあるだけに、旅先での思い出にはさほど触れず、旅先へ向かう電車でのあれこれが細かに語られています。
旅行は、道中にこそ醍醐味があるのだと感じさせられます。
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内田百閒作の、鉄道紀行文学の先駆と言われているシリーズの第2巻です。
戦後の混乱期が終わり、特急や急行などの優等列車がたくさん走り始めた頃・・私もまだ生まれていなかったし、全く知らない列車や駅の出てくる鉄道旅行の話ですから、古いけれど新鮮です。
この「第二阿房列車」には「雪中新潟阿房列車」「雪解横手阿房列車」「春光山陽特別阿房列車」「雷九州阿房列車 前・後編」の他に、鉄道唱歌の一集(新橋ー神戸)、二集(神戸ー長崎)の歌詞が掲載されていました。
神戸までの第一集は知っていました(歌える訳ではありません)が、第二集は初めて知りました。
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「第一」と同じく、カヴァー写真によってこれを選んだ。 雪中新潟阿房列車 雪解横手阿房列車 春光山陽特別阿房列車 雷九州阿房列車 前章 同 後章この版の嬉しいところは、巻末に「鉄道唱歌」(大和田健樹 作歌)第一集・第二集が収められていること。脚注として通過駅名、および楽譜(二種類)つき。私はこれを大事にしています。汽笛一声新橋を(き〜てきいーっせいしーんばーしを〜♪)と、歌える人は多くても、これが第一集は「東海道」で66番(神戸まで)、第二集は「山陽、九州」で(新たに1番から始まって)68番まである、とご存知の方は少ないのでは…??この、第二集の58番(鳥栖)から68番までは、長崎本線の歌。実は、幼い頃から馴染んでいたのでした。64番で長崎に着き(「汽車」の西の涯)、「前は海原」を眺め「外つ国」にまで思いを馳せる(67番)、この歌が私は大好きです。 前は海原はてもなく 外つ国までもつづくらん あとは鉄道一すじに またたくひまよ青森もこの際なので、鉄道唱歌・第二集最後の68番を引用して、百?の阿房列車への賛辞に代えます。 あしたは花の嵐山 ゆうべは月の筑紫潟 かしこも楽しここもよし いざ見てめぐれ汽車の友お馴染みの鉄道唱歌の旋律で歌ってみてください。無性に旅に出たくなりもし、また『阿房列車』のようなものさえあれば、居ながらにしてどこにだって行ける、とも思われます。
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第一阿房列車を読んだ後、絶対第二も買おう、と意気ごんでいたのですが最寄駅の古本屋に立ち寄ったらなんと百閒先生3冊発見。コレは買わなくては!と買ってまいりました。
まったくもって面白い旅行記(と言うのか?)です。段々、先生がいらした旅館や宿屋が自分のなじみになってしまったような親近感があって面白い。山系君も良くまあこんな大変な人と付き合って旅行したなあ、と。長時間の列車の旅行。大変だったろうなあ…
昔、学生時代に青春18切符を買って、千葉から金沢まで行ったり、神戸まで行ったりしたよなあ~。青春18切符は特急に乗れないので良くて快速どまりで色々と駅があるなあ、と感心しつつ乗ったのを覚えております。
なんとなく旅に出たくなる本です。でも一人旅ではなく、気の置けない(出来れば山系君みたいなよく動いてくれる)友人と電車に揺られてみたいものです。
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弟子の山系君になって旅のお伴したかった!夜行列車で快適に酒を飲む術を伝授してもらおう。大分の竹田駅の情景描写が印象的。乗り物好きにはたまらないマニアックな視点と、旅好きにたまらない旅情感が同居する紀行文学です。
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第一阿房列車に見られたしつこいまでの屁理屈が影をひそめた感がある。
「第一阿房列車」とどことなく違いを感じていたが、同様の指摘が解説に書かれていた。
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2016.10 本棚整理のため第一阿房列車から第三阿房列車まで再読。
時代を越えて愛される列車紀行エッセイ。百閒先生の軽妙洒脱な文章からガタンゴトンと線路の楽しいリズムを感じるよう。どうしても続けて3巻読んでしまう形になるので慣れもあってか、第一☆4.5、第二☆3.5、第三☆3くらいの評価。10年に一度は読みたい名作。 (レビューは1~3巻共通)
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「目の中に列車を入れて走らせても痛くない」百閒先生の旅行記,今回も絶好調である.「第一」では,なんでこんなに頑固なんだろう,と少し辟易するところがあったのだけれど,この第二ではその頑固さにチャーミングさが加わっているように思う(表紙の写真,カバー見返しの著者写真の表情は全く憮然としていて笑ってしまうのだけれど).行く先々でその土地の感想を求める記者にしつこく付きまとわれ「感想はない」「何とも思わない」と突っぱねる百閒先生.ヒロシマについてしつこく尋ねる記者に「感想はない」「分析はしたくない」「触れてやるまいと思うから触れなかった」と頑固一徹.子供っぽいように見えて,ある意味大人なのかもしれない.
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2012/10/09 あゆみBOOKS仙台店
列車に乗ることだけが目的の旅。だから、旅先においても、なにを観光するなどといった目的は作らない。