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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 7件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.10
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:20cm/526p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208523-1

紙の本

ケリー・ギャングの真実の歴史

著者 ピーター・ケアリー (著),宮木 陽子 (訳)

生きろ、走れ、愛せ。広大な豪州の原野を舞台に、死後百年を超えた今も人々を魅きつける伝説のアウトロー、ネッド・ケリーの波瀾に満ちた生涯を綴る、ブッカー賞、コモンウェルス作家...

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ケリー・ギャングの真実の歴史

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商品説明

生きろ、走れ、愛せ。広大な豪州の原野を舞台に、死後百年を超えた今も人々を魅きつける伝説のアウトロー、ネッド・ケリーの波瀾に満ちた生涯を綴る、ブッカー賞、コモンウェルス作家賞受賞のピカレスク大作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ピーター・ケアリー

略歴
〈ケアリー〉1943年オーストラリア生まれ。作家。「オスカーとルシンダ」「ケリー・ギャングの真実の歴史」でブッカー賞受賞。他の著書に「イリワッカー」「夢の涯てまでも」など。

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

オーストラリアの伝説のアウトローが娘さんに書いた手紙

2006/08/15 19:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は文学賞メッタ斬りの中で豊崎由美さんが小さなコラムの
コーナーで世界文学として紹介していた中の一冊です。
 英国の長編小説に対する賞のブッカー賞、受賞作です。
 オーストラリアでは、知らない人はいないといわれる
伝説の盗賊、エドワード(ネッド)・ケリーが、まだ見ぬ自分の娘さんにたいして自分の半生を綴ったと、という形式で描かれています。
(ネッドが挿入した新聞記事のところもあり)
 決し高い教育を受けたというわけでもない、ネッド・ケリーが
自分の心の叫びを面々と綴ったという体裁なので、物凄く一人称的で、心に響いてきます。
(漢字を殆ど使わずひらがながいっぱい使われて、書かれています。
 これでも、翻訳の方によると、日本語にする上で
 かなり、読みやすいようにマイルドな表現になっているそうです)
 内容も物凄いもので、当時のオーストラリアの野性味あふれる自然環境と流刑地から、一般植民地に移り変わったばかりのきちっと統制されていない社会状態も描かれています。
 極々簡単に言うと、アメリカの西部劇みたいな感じです。
正に、「ワイルド」と、いったところ。
元流刑囚の7人兄弟の長男として生まれた、ネッドは、正に赤貧の極地といったところで、しばらくは、靴さえ履いていませんでした。
一家を支えるために、懸命に働く、ネッド。
貧しい弱者に対する過酷な政策(取りわけ土地法)により、搾取され
当時の悪辣な官警に騙され、ぬれ衣を着せられたりと、気がついたら、
盗賊になっていたと、言う感じです。
 正に、社会の底辺でいきることを、余儀なくされた者の魂の叫びみたいなものが、この小説からは、伝わってきます。
 と書くとなにか、重厚なマルクス主義的価値観の筆致を想像されると思いますが、文章としては、なかば、諦めの感じでドライに短い文章で書かれています。
(しかも、ユーモアも含めて、もう笑うしかない、という境地ですね)
 それが、逆に心には、重く響いてきます。
一方で、この小説は、ケリー一家を描いた、家族小説でもあり、
(ネッドがもう一家の長として仕事もこなし食卓の父親の椅子に座っていたのですが、
 釈放され帰宅したネッドの父親が、どけっと、言って、ネッドをその椅子からしりぞけます。
ここ、なぜか、面白かったです)
 犯罪者サイドから、描いた壮大なピカレスク小説でもあります。
(基本的には、ピカレスク小説として、紹介されていますね)
 ネッドが、私たちが一般的に思い描く、銀行泥棒をはたらくのは、
この本でも後半の最後の方だけなのですが。
 ラストは、ご想像の通り、悲劇的なのですが、
逮捕され、処刑されるに際して、ネッドは、一言、
「人生は、こんなものさ」とつぶやきます。
原文だと
”Such is life.”
ここは、翻訳家の方も、かなり気を使い、著者のピーター・ケアリーさんにまで、問い合わせたそうですが、諦めの境地というもあるが、ネッドは、全てを最後には、受け入れたのでは、ないかと、答えられたそうです。
 この言葉は、本当に重すぎます。

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紙の本

SuchisHistoryと彼なら言うだろうか。オーストラリアの義賊ネッド・ケリーの実在する手紙を元に書き起こされた短くも烈しい生涯。2度目のブッカー賞。

2003/11/25 12:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ビリー・ザ・キッド、ジェームズ・ギャング、ボニー&クライド…と米国西部開拓期のギャングならば、ハリウッド映画でおなじみである。ネッド・ケリーというオーストラリアのギャングは知らないなーと思っていたのに、どこか耳になじみがあるような気がしていたのは、あのミック・ジャガー(様)が出た映画のタイトルとして知っていたからなのだった。
 本書が原作ではないが、今年オーストラリアで公開され、来年米国でも公開予定のケリー・ギャングの映画が1本あるという。日本でもどこか配給元として名乗りをあげてくれないものか。

 ギャングのような渡世稼業のならず者が書き物をしていたとは驚くが、ネッド・ケリー手書きの原稿がメルボルン公立図書館に所蔵されているというのである。雨や湿気、そして銃弾からも守る必要があったのか、ぼろぼろの紙束の包みは金属製のトランクで運ばれていた。そのトランクは、どうやらネッドの運命を決した搬入者によって用意されたもののようである。
 金属の板は、別の重要なものを守るためにも使われたということが、本文に先立つ2ページのプロローグに書かれている。読み通して再読してみると、とても象徴的な短文である。ネッドたちが常に身につけていた銃も弾も、言うまでもなく金属だ。鉄をもたらしたことが白人入植のひとつの軌跡であるとなれば、それはまさに諸刃の刃として彼らの開拓生活を支えていたと言えるのかもしれない。

 13包の紙束がどういう体裁で、どのような状態にあるか、そして何についての記述であるかということが、各章扉に書かれている。鬼才ピーター・ケアリーは、愛する者への「手紙」という形式で本文を綴ることを選択した。
 ひらがなが多用され、ある特定のネッドの語り口調が読者の耳に残るよう日本語訳されている。その口調を目にするところでは必ず、主人公の「情」が噴出してくる。シェイクスピアばりの短い辞世の言葉を知ったとき、もう一度その口調の癖が出ている部分を反芻してみれば、作者ケアリーがつかまえようとしたネッドという影の人格と内面が鮮やかにくっきりと浮かび上がってくる。そして、「ならず者」と称されるべき人たちが本当は誰であったのかということが、よく分かってくる。

 原題『True History of the Kelly Gang』にあるTrue Historyという言葉には、大いにひっかかった方がいいのではないだろうか。これは『本格小説』『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』といった小説の題名よりも、さらに謎かけ的なものなのかもしれない。
 警察が虚偽の報告書を書いたとしても、それは公の記録として残る。新聞が大衆へのウケをねらって、やらせ記事やちょうちん記事を書いたとしても、それは鮮烈に人びとの意識に残る。
 ギャングと呼ばれた男たちの「声なき者の声」に声を与えるため、作者は筆を執ったと訳者あとがきにある。義の通った行為で大衆に強い支持を得ていたケリー・ギャングの真実の姿を、オーストラリアの大地をダイナミックに描きながら、圧倒的な迫力で書き切った傑作である。それを支えているのは「小説」と「歴史」、そしてそれに関わる「個人」といったものについての深い考察の到達点であると私には感じられた。

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紙の本

愛すべきアウトロー、ネッド・ケリーを紹介しよう

2003/12/21 10:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かわうそ亭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 エドワード・ケリー、通称ネッド・ケリーは1854年に豪州ヴィクトリア植民地に生まれた。
 オーストラリアは、いまにいたるまで実質的には移民によって成り立っている国だが、この当時はごく大雑把に言えば、植民地の統治機構と組んだ大規模農場の金持ちが一方におり、他方には流刑囚を先祖にもつ植民地人の貧乏人がいた。そして、金持ちは法律を後ろ盾によい土地をどんどん手に入れてますます金持ちになり、貧乏人は法律によっていつも不利な条件を課されて荒れた土地に追いやられ、そして食い詰めて、せっかく開墾してなんとかまともにした土地ややっと育て上げた家畜を金持ちに取り上げられるのだった。まあ、基本的にはいまだって世の中の仕組みは同じなのだが、当時はこれがむき出しの露骨さであったから、貧乏人の境遇たるやいまでは信じがたいほどの惨めさであった。

 そこでネッド・ケリーである。
  彼の父親はアイルランドの流刑囚。母親の一族も同様で、なにをやろうとしても警官がやってきて嫌がらせをする。貧窮家庭のネッドは学校でも教師の差別待遇に堪えるしかない。次々に生まれる幼い子供たちを抱え、餓えて極貧生活にあえぐ両親。なんとか母ちゃんを喜ばせようと、よその子牛をこっそり屠殺したネッドだが、結局それが父親の犯行とされて父は監獄へ。長男として一家を支えるために必死で働くネッド、このときわずか十二歳。まったく涙がでるようなけなげさ。
 だが、もちろん、世の中そんなに甘くはない。結局、ネッドは愛する母ちゃんに、まるで売られるように(もちろん母ちゃんだってネッドを愛しているのだが)ブッシュ・レンジャーのハリー・パワーの手下にさせられてしまうのである。オーストラリアのブッシュ・レンジャーは、大草原の山賊である。これを要するにアウトローと称する。

 さて少年時代に山賊の弟子となったものの、なんとか懲役を終えて青年となったネッドの望みはささやかなものである。母ちゃんと妹弟たちが真っ当な暮らしができるようにすること。わずかにこれだけ。ところが、いろいろあって、そんなささやかな望みさえかなわない。それどころか、官憲の嫌がらせやらなにやらで、とるにたらないような事件からネッドは逃亡者となり、みせしめのように母親が刑務所にぶち込まれてしまう。貧乏人には、法も味方してくれない。ならば、正しいのはどっちか、どちらが本当に公正なのか、とことん争ってやろうとネッドは決意する。
 こうして、ネッドはオーストラリア植民政府で最大のお尋ね者になっていくのであります。

  いやあ、面白い小説だ。 ほとんど、全編がネッド自身が、生まれてきた娘にあてて逃亡中に書いている手紙(いろいろな紙をつかって書いた)という仕掛けになっており、訳者によれば、学校にろくに行けなかったネッドが一所懸命書いた文章なので文法も綴りもかなり破格な文体らしい。ところが、この文章がまた泣かせるのである。
 たとえば、後半で恋人が自分の子をみごもったことを知ったときの一節。

「おまえが生まれるとわかったそのしゅんかんからおまえはおれの未来になった。おまえはおれの生きがいになったのだ。」(395頁)

 なんてところを読むと、どんな男だって、ネッドの背中を黙って叩いてやりたくなるんじゃないだろうか。
 もちろん、この娘にあてて書いた手紙という仕掛け自体が虚構なわけだが、こういう手紙がいまに伝わった経緯が最後の方に出てきて、このあたりのストーリーは巧いなあと感心する。とくに、最後の方で出てくるシェイクスピア(『ヘンリー五世』)も、英語圏の文学の伝統をきちんと物語に流し込むはたらきをはたしていて、小説を読む喜びを満喫させてくれるのだった。

かわうそ亭はこちら

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紙の本

編集からのオススメ

2003/10/28 17:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:早川書房編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る

もしもいま、心が渇いてしまっているなら、本書を読んでみてください。思いっり心を揺さぶられるはずです。本書には、冒険小説の高揚感と文芸ならではの感動があふれています。『ジャック・マッグズ』などの壮大なほら話で、巧みなストーリーテラーとして知られる著者は、本書で2度目のブッカー賞(イギリス最高の文学賞)に輝きました。
主人公のネッド・ケリーは実在のアウトローで、オーストラリア人なら知らぬ者のない伝説の人物です。19世紀後半、オーストラリアの開拓時代に、馬泥棒、強盗、殺人者として名を馳せたのは事実ですが、ほんとうに極悪人だったのでしょうか? ネッド自筆の手紙を目にした著者は、ねじまげられた真実を必死で伝えようとするネッドの叫びを感じ取り、声なき者に声を与えたいと考えて、本書を執筆したそうです。
物語のなかで生き生きと駆け回るネッドが、とにかく魅力的。おたずね者となっても、彼のまわりに人が集まってくるのもうなずけます。脇役も光っています。ネッドにアウトローとして生きる知恵を授ける山賊ハリー・パワーの憎めないいい加減さには、ときにニヤリとさせられます(彼の語る話には、ピーター・ケアリーならではの“ほら話風味”が味付けされています)。生涯の友ジョー・バーンとの美しい友情は、涙なくして読めません。勝ち気でちょっとエキセントリックな母親、美しくて賢いメアリの魅力。読んでいるあいだは、ネッドともにオーストラリアの荒々しくて広大な大地を全速疾走しているかのような気分になります。
ネッドの骨太な人生を、ぜひ本書を通して一緒に生きてみてください。

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