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若き数学者のアメリカ 改版 (新潮文庫)
若き数学者のアメリカ
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紙の本
留学する人への一冊
2004/09/26 18:15
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masa - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者、アメリカの大学に呼ばれるほどの数学の才能をもち、
英語でネイティブの学生に講義をし、
読者をあきさせないこんなエッセイをかけるほどの表現力をもってます。
こんな嫉妬するほどの才気あふれる人でも、若いころは傍からみると
何でもないようなことに、苦悩したり、一喜一憂する様をみて
応援したくなりました。また、数学者ってこんなことで落ち込むのかとか、
アメリカの学者の習性なんかも垣間見れ、最後まで一気に読み終えました。
これから留学を考えている人は、この本から勇気がもらえるかもしれません。
紙の本
刺激的
2020/05/26 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:North Shin - この投稿者のレビュー一覧を見る
『若き数学者のアメリカ』は、とても刺激的な本です。
インターネットなどもない時代に、アメリカにわたり、アメリカの大学で
研究や教育をした体験談です。
紙の本
観察力に感心
2002/07/27 19:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MFTR - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学者(大学教授)の目を通したアメリカ人の観察記録ともいえる本である。著者の専門は数学で、本書の舞台は旅行途上のホテルや職場であるキャンパスなのだが、そこでの日常の出来事をつづっただけで、ある種の文化論のようになってしまうのは、著者の鋭い感性によるものなのであろう。文章も非常に読みやすく。出来る人は違うのねと感心。
電子書籍
「ネタバレ」 アメリカでの研究・教育生活が、情緒的に書かれている
2015/03/21 13:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:osozakisugakusha - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、著者が若いころに、ミシガンの大学に招聘されて飛行機でアメリカに向かうシーンに始まり、精神的な葛藤を含む様々な経験が情緒的に語られている。アメリカへの対抗意識や、アメリカ人が日本人である自分に敵意を持っているあるいは馬鹿にしているのではという被妄想的な心情によって精神を病んでいく苦しみが、フロリダへ行ったことで解消されてから、コロラドへ移り、教員として授業や教授会で様々な場面に遭遇する様子が、著者の日常生活とともに情緒的に描写されている。
アメリカで暮らす日本人としての著者なりのアイデンティティを確立し、より良くアメリカを(好意的に)理解するようになってから日本へ帰国する際の心情を綴った情景描写は、圧巻である。
紙の本
ともかく面白かった
2006/07/15 01:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 ハワイ——私の第一歩
2 ラスヴェガス I can’t believe it.
3 ミシガンのキャンパス
4 太陽のない季節
5 フロリダ——新生
6 ロッキー山脈の麓へ
7 ストラトフォード・パーク・アパートメント
8 コロラドの学者たち
9 精気溢るる学制群像
10 アメリカ,そして私
1943年(満州国)生まれ。新田次郎(作家)と藤原てい(『流れる星は生きている』)の次男。東京都立西高等学校卒業(62年,19歳)。東大理学部数学科卒後,同大大学院修士課程修了。東京都立大学理学部助手(68年,25歳)。ミシガン大学研究員(72年,29歳)。理学博士(73年,東大,30歳)。専門は数論。数学分野なのに,数論ってなに? コロラド大学助教授(73年)。お茶の水女子大学理学部数学科助教授(76年,33歳)。同教授(88年,45歳)。同付属図書館館長兼任(00年)。本書は,第26回日本エッセイストクラブ賞受賞(78年)。 著者が茶大在就職直後に刊行した作品(34歳)。作家夫婦の子に生まれると,随筆刊行の機会もめぐってくるという好例。
石油危機直後の合衆国の大学における留学・就職・従業体験記。当時の為替だけ考えても,やっぱ東大生は恵まれてるなぁという印象を禁じえない。しかし,まぁ東大なので仕方がない。しかし,なぜ東大で博士号を取得したのだろうか? どうせなら,当時在籍していたミシガン大学でとっていてよさそうなものなのに・・・・。たとえ女子学生だといっても,どうせ最近の茶大生なんて,普通の女子高生がそのまんま大学生になったようなもんだろうから(といってもうちの大学なんかよりいいのかな?),羨ましくはないが,奥さん(美子『子育てより面白いものが他にあるだろうか?』)は美人らしい。これは羨ましい。
エッセイストクラブ賞を受賞する価値があるかどうかはわかりませんが,ともかく面白かったです。昔っから読んでみたかった本なので,納得しました。(814字)