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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2003.6
- 出版社: ノルドズッド・ジャパン
- サイズ:30cm/1冊
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-901492-70-5
紙の本
ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)
まわりの色に合わせて体の色が変わってしまうので、ジャングルではカメレオンのカルロに誰も気づいてくれません。カルロは、そんな自分が嫌でたまりません。ある日、カルロはジャング...
ぼくはカメレオン (A Michael Neugebauer book)
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商品説明
まわりの色に合わせて体の色が変わってしまうので、ジャングルではカメレオンのカルロに誰も気づいてくれません。カルロは、そんな自分が嫌でたまりません。ある日、カルロはジャングル中の動物たちに色を塗ってあげますが…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
たしろ ちさと
- 略歴
- 〈たしろちさと〉1969年東京生まれ。明治学院大学経済学部経済学科卒業。(株)和光勤務を経て作家活動に。
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紙の本
続けて読むと味わいのある絵本その2:こっちのカメレオンはアイデアマン?
2009/09/10 00:08
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
『じぶんだけのいろ』のカメレオンは、
じぶんのただ一色の色を持っている他の動物がうらやましくて、
じぶんのいろを探していた、ちょっと寂しげなカメレオンだった。
こっちのカメレオン・カルロは、同じく、
場所に合わせて色が変わるという境遇なのだが、
ちょっと性格が違うようだ。
周りと合わせて色が変わるから、全然目立たなくて、
他の動物たちは、葉っぱや石ころだと思って、目の前を通り過ぎてしまう。
(保護色になっているから当たり前なのだが・・・。)
その注目されないことが、不満なのである。
挙句の果てにいることに気づかれずに、かばに踏まれそうになって、
もうカメレオンなんかやめたいとキレるのである。
ところが、かばに、「きみがうらやましい・・・」と言われ・・・。
本書では、いろいろな色に変われるカメレオンの方が、
他の動物にうらやましがられるという展開である。
『じぶんだけのいろ』と反対なのが興味深い。
カルロは、かばのなりたい色・ももいろに、
かばを染めてあげたことをきっかけに、すばらしいことをおもいつく。
葉っぱや木の実や花びらで絵の具を作って、
なんと絵の具屋を始めるのである。
色鮮やかな絵の具たちを見ると、
白や黒や灰色や茶色のいつもとおんなじ色を
変えたくなる気持ちも、わかる。
でもね、絵の具は、自然の色を抽出した単色だったからきれいだったのだ。
染まってしまった動物達ときたら・・・。
最後の救いが「天の恵み」と「カメレオンの本来の性質」が
合わさって起こったというのも味がある。
違う色になりたがり、変えてもらったら望んでいたのと違って
大騒ぎになるというのは、普遍的なテーマのようで、
ちょっと登場人物を変えると『ふくろうのそめものや』になったりする。
自分らしいのが一番よいということのようだ。
さて、このびっくりな色彩を見て、思い出した本があった、それは・・・。
(『ぞうのエルマー』の書評へ続く。)
紙の本
悩めるカメレオンがジャングルで巻き起こす大騒動!鮮やかな色使い、勢いある筆使いに注目のデビュー作。
2005/04/10 12:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界8か国で同時発売されたという注目のこの絵本は、たしろちさとさんのデビュー作。
『絵本工房Pooka』2003 vol.3の「2003ボローニャ・ブックフェア・レポート」の中で、
この作品誕生のエピソード記事を読み、完成された絵本をぜひ見てみたいと思っていました。
期待を裏切らない、むしろ期待していた以上の、美しい、そしてたのしい絵本に大満足!
カメレオンのカルロはいつもご機嫌ななめ。
だって、ジャングルでは誰も気づかずに目の前を通り過ぎてしまう。
それもそのはず、カルロはからだの色がまわりと同じ色に変わってしまうんです。そう、それがカメレオンというもの。
ある日、カルロをうらやましいというかばにきれいな色を塗ってあげると、かばは大喜び!
これをきっかけに、カルロは葉っぱや木の実や花びらでえのぐを作ります。
ジャングルの動物たちは、カルロに色を塗ってもらい、得意満面!
そのカラフルでユーモラスな様子、見てみてください。これはすごいよ〜
ところが、これがもとでジャングルは大騒動、カルロは大ピンチ…
思わず笑ってしまいます。
カメレオンといったら色が変わるのがあたりまえ、それが本能というもの。
だけどカメレオンだって、地味な色をしているかぱだって、「注目されたい」という願望があるんですね。
それがカルロの素晴らしい思いつきで、満たされたかと思いきや、一瞬にして大騒動に。
これと同じようなこと、実際の世界でもありませんか?
自分の特性に気づかずに、人を羨ましく思い、行動する。その行動がもとで、騒動が巻き起こる…
傍から見るとこっけいなんだけれど、本人はそれに気づいていない。よくあることです。
このお話を読んで、ちょっとどきっとしてしまいました。
丁寧に描かれた動物たち、色とりどりで愉快な模様、得意気な表情…
今にも動き出しそうな勢い、躍動感があります。
素晴らしい絵です。堪能しました。
見返しの絵で、かくれているカルロ探しをするのもたのしいですよ。
□□ゆうたのーと□□
紙の本
内容紹介
2003/09/12 16:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ストーリー】
カルロはジャングルにすむカメレオン。まわりの色に合わせて、からだの色が変わります。だから、動物たちはカルロに気づきません。「ああ、つまらない! カメレオンなんてやめてしまいたい!」けれど、ある日、かばが言いました。「わしは、きみがうらやましい…わしのからだはこんな暗い色…」それをみて、カルロはすばらしい事をおもいつきました。カルロは花や木の実をつぶした絵の具を使って、ジャングルじゅうの動物たちに色を塗ってあげることを思いつき、大評判になりますが…。
【この絵本の見どころ】
1999年、世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見い出し、絶賛した期待の日本人新人作家、世界同時デビュー作品。「ぼくはカメレオン」は、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語版をはじめ、オランダ語、中国語、韓国語、そして日本語の8カ国語版にて、日本の絵本界初の世界同時発売!
緻密な描写力、力強いタッチ、溢れ出すような色彩、そして誰にも媚びない骨太のプロット展開…、1969年東京生まれの作者・たしろちさとさんは、これらをすべて独学で開花させました。
誰からも注目を受けないカメレオンが、自分のアイデアで、ジャングル中の人気者になったのもつかの間、エスカレートした彼のはたらきがジャングル中を大騒ぎにしてしまいます。
カルロが動物たちに塗ってあげる色の大胆で目のさめるような配色、個性的なたくさんの動物たち、ページいっぱいに広がるダイナミックな構図は、この絵本の最大の特徴と言えます。また、「自分さがし」というモチーフを持ちつつも、幼年向けには、「色」をキーワードにした楽しいいたずら話として受け取ることのできるストーリーです。