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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.7
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/263p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-397604-2

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紙の本

水晶内制度

著者 笙野 頼子 (著)

原発を国家の中枢として、日本政府に黙殺された女達の、闇から生まれた女人国ウラミズモ。亡命作家は新国家のために出雲神話を書き変えるが…。古今東西の名作・迷作を友とし敵とした...

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商品説明

原発を国家の中枢として、日本政府に黙殺された女達の、闇から生まれた女人国ウラミズモ。亡命作家は新国家のために出雲神話を書き変えるが…。古今東西の名作・迷作を友とし敵とした平成の「奇書」。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

笙野 頼子

略歴
〈笙野頼子〉1956年三重県生まれ。「極楽」で群像新人文学賞、「なにもしてない」で野間文芸新人賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞等、数々の賞を受賞。

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

楽園でも悪夢でもない架空の女人国

2006/01/24 19:12

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

自身でも“代表作”だという「水晶内制度」は、抵抗、反抗の側面が特に色濃く現れている作品だ。「レストレス・ドリーム」などのSF的設定を用いた闘争的な作品の系列といっていいだろう。今作では「ウラミズモ」という女だけの国が舞台として設定されていて、フェミニズムSFとも呼べるだろう。

「水晶内制度」では、男と女の役割の逆転が設定として導入されている。「ウラミズモ」という国では、男には人権が存在しない。そもそも男とは「人」ではないために、保護牧場と呼ばれる隔離施設でのみ存在を許されている。この女だけが「人」であるというテーゼは、よく知られた「human」という人類を意味する単語は畢竟「Man」である、というラディカルフェミニズム(と呼んで良いのかどうか)的主張を下敷きにしたものだろう。ウラミズモでは学者は学女だし、詩人は詩女である、というように言語レベルでも「ウラミズモ」的な日本語の翻訳が行われていて、似たような言語体系であっても日本語とウラミズモの言葉とでは意味体系が著しく異なるために、意思の疎通が困難になるほど両者に差がある。

これは単純な逆転にとどまらず、徹底的に女中心の、女による女のための国家になっている。この社会で男とは、基本的にペット以下の存在でしかない。男社会の抑圧、暴力を告発するため、現代における権力構造を過剰なまでに、拡張し、誇張し、激越な諷刺として成立させている。

で、この世界が女にとっての楽園なのかというと、そう簡単でもない。楽園(ユートピア)として設定されているとも、現実批判の悪夢(ディストピア)として設定されているとも決めがたいのが「ウラミズモ」だ。というか、この小説は、女人国「ウラミズモ」に来てしまった(冒頭、語り手たる「私」こと「火枝無性(ひえだなくせ)」は、なぜウラミズモにいるのかを知らない)語り手がその国で異者であるということをひとつの軸として展開されている。楽園に来てすべてが満たされるわけでも、悪夢のような世界に愕然とするわけでもない。女である「私」はその「ウラミズモ」という国を基本的には支持するわけだけれど、それが全面的なものにはなりきれず、どこかアンビヴァレントな違和感を抱え続ける。その違和感とウラミズモで語り手を世話してくれる女性との奇妙な交流が焦点のひとつだ。

SF的な女人国の設定、そこへ訪れた語り手の微妙な心理、そして、この小説のもうひとつの読みどころは神話の書き換え作業だ。語り手がウラミズモにやってきたのは、ウラミズモの国家を根拠づける神話を作ることを依頼されたからだった。記紀神話を丹念に読むことによって、そこには女性の存在が歪められているのではないか、と推測し、様々な視点から、男性中心的なゆがみをふるい落とした神話を再構築するという凄まじい力業である。記紀神話は私はほとんど知らないし、学問的にどれだけ正当性があるか(ということをそもそも問うことが野暮ではあるが)はわからないが、ここで行われているテクストの書き換え作業はとても面白い。論じられた対象を読んではいない者にも面白さがわかる優れた評論を読んでいる気分だった。


この小説は笙野頼子の作のなかでも特に強烈な代物だ。国家、神話、女、というでかいテーマを正面から扱っている。それでいて、序盤からとばしまくる妄想的文章のドライブ感は衰えない。過激な攻撃性とともに、「私」の救済という「S倉迷妄通信」にも通じるテーマがやはり焦点となり、諷刺・批判だけには留まらない奥深さがある。笙野頼子に興味があるなら是非とも読むべき傑作。

「壁の中」から

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紙の本

あらかじめ失われた楽園

2020/04/11 14:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

フェミニズムの高まりによって、女性だけの国を作って日本から独立するのだという。空想的ではあるが、原理的にありえないのに無理矢理に作ったという点では、まったく空想的でない。日本からの移民で成立するのだし、それはたとえば、どんなに独創的な文学作品を書いても女流作家という枠でのみしか評価されない日本の文壇に絶望した作家もその一人なのだ。作家も美人であればなにかとチヤホヤされて気分がいいかもしれないが、そうでなければつらい。それがこの国に来た途端、大歓迎されるのだから、さすが三冠作家なのである。
とにかくそういう女たちの楽園であり、思うままに自分を解放できて、心身ともに満たされるのがこの国だ。成立のためには、無理を押し通すために卑怯で汚い手を使ったとあけすけに語られる。産業は原発であり、電気を日本に売って収入を得ているとか、もう国の未来なんて考慮になくて、今だけのための自ら認める暴走の果てなのだ。セクハラをののしり、ロリコンをののしり、男性差別を叫び、それで溜飲を下げるのが国家理念であり、主人公の三冠作家であり、だが国民みんながそうなのかは分からない。
追い詰められた挙句でこの国にたどり着いた作家の錯乱と回復がまず前半部で語られる。続いて作家に託されたミッションは、この国民のための神話を創作することであると明かされ、古事記、日本書紀の日本神話を解釈し直した物語を生み出していく過程が綴られる。この後半部分はイデオロギーと文学性、そして大衆性まで取り込んだ創造を行う強靭な知性に驚嘆させられる。一方で前半部の、日本とこの国の現実に挟まれて目が廻って弱り切っている姿は、アンナ・カヴァン「アサイラム・ピース」で予感していた人間を押しつぶす圧力が、あたかも現代で実体化したかのようだ。その二つの人格は、ずっと一人の中に同居している。弱いだけでなく、強いだけでもない、両者の間を常に揺れ動いている。総中産階級化したかのような現代社会では、女性に限らず誰でもが同じような戸惑いに共感を覚えるのではないか。
ところで神話というものにさして合理性を求めたりすることはないのでが、言われてみると我々の聞き覚えている神話は、女性、女系、女権といったものを権力体制から排除していった過程だというのは頷ける。だが新しい神話はそれを逆転しようとはしていない。奪われ、排除され、滅ぼされたが故に建国するという、見事な逆説の論理で組み立てている。これは渾身の一撃。そしてこの国の真実が明かされつつ、作家自身の真実もまた明かされていく。実はそっちの方、つまり作家が日本にいた頃のことが、興味シンシンだったりはするのだが、それはきっと笙野さんのリアルに繋がっているような気がするせいかもしれず、もうなんだかよくわからない怪しさと言うか、引っ張り方が卑怯です。
様々なパワーワードを投入しつつ、じわじわくるどんでん返しや、言葉にできない怖いことの連続で、軽快な文章とのギャップに作家自身も驚いてしまうという、新しいタイプの恐怖譚とも言えるだろう。

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紙の本

制度を内破する強度

2007/01/14 14:50

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

倉橋由美子の往年の名作『アマノン国往還記』を髣髴とさせもする破天荒振りと問題性に溢れた笙野頼子の『水晶内制度』は、しかしただ荒唐無稽なフィクションというに留まらない強度をもった小説で、そこには、おそらくは“作者が現在の条件下で小説を書く”ことに関わるさまざまな不可視の制度に対する、絶えざる憤懣がみなぎっており、かつそれが言語を基本的な(不可避的な)手段とする小説において、小説化されている。
例えば、「書くこと」、「女であること/女とみられること」、「日本語を用いること」などが、条件の目立ったものだろうが、これらは笙野頼子が小説を書く際に、単に批判したり身を引き離すことができないものである。それでいて、自由に書きうるはずのフィクションに、おそらくは不自由をもたらしつづけているものでもあるだろう。だとすれば、“小説を書く”という営みが倒錯的なものになっていくのは必至で、不可視であるからこそ制度であるものを明るみに出し、知らずと従っているから権力的であるものを対象化するといった、逆説的な言語化──書記が持続的に実践されていくしかない。
「私はどうやら外国にいるようだ。それなのに聞こえて来るものは日本語ばかりである。」という冒頭の一節こそは、こうした壮大な野望をたたえた、闘争の幕開きだったはずなのだ。制度の内側にあって、その制度の欺瞞を、欺瞞それ自体を取り込み、あるいはそれに取り込まれながら内破し続けていく──書き続けていく意志とエネルギー。それこそ、この小説が孕んだ問題性であり、書店に並んだあまたの書物と同じ言語・「似たような」フォーマットで書かれながらも、およそその質を異にする強度をたたえた所以なのである。

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紙の本

日本以外全部沈没…が好きな人にもおすすめかも

2011/01/18 15:28

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

実は読み始めて1/3くらいまではかなり辛かった。
全体に細かい描写やあちらの世界の説明がおおすぎて飽きてしまってスピード感がない。もう少しスマートに、彼女(主人公)の内面を語ってもいいんじゃないか?なんてケチをつけてしまう。
が、それも最初のうち、読み進むうちに意外な面白さに引込まれて行くだろう。

まずあらすじは・・・
原発を国家の中枢として、日本政府に黙殺された女達の、闇から生まれた女人国ウラミズモ。亡命作家は新国家「美男だけが生き延びる?男性保護牧場」のため、あの出雲神話さえも書き変えてしまう!?

とこれだけ読むと男性陣は総引きドン引きしてしまうのではないだろうか?(笑)
しかし逆に、

「家畜人ヤプー、吉里吉里人、女と女の世の中、さかしま、古事記、熊楠論文、児童ポルノ規制法案等、古今東西の名作・迷作を友とし敵とした平成の「奇書」。 」

・・・という粗筋に、面白そう!と飛びついた女性は多いはず。

日本の記紀神話を全部ひっくり返してやって、男女の歴史を女=善として組み替えたらどうなるか?人間=女でありそれ以外は人間ですらないというウラミズモ。
あまりにありえなくて突拍子も無く、馬鹿げた神話を製作するために生かされている主人公はいっそあわれだが、女であるだけで最高に素晴らしいというこの国で、女を拒否し続けてきた彼女が召抱えられ、女中心の歴史と神話をつむぐというのは皮肉な運命設定だ。

この作品のテーマはおそらく2つ。
1つは 勿論このウラミズモそのもの。女のみで構成される、女の女のための女による国。
こんなのはいかがでしょう?と言わんばかりの、徹底した女だけのありえない国。
これを読んでいると「バカ女」という言葉が女全部に当てはまりそうで恐い。

2つ目は 自分が男だと想い続け女を徹底的に卑下してきた主人公(女)だ。
彼女が自分の中にいる、決して会うことの出来ない「彼」、遠くに行ってしまった「彼」と今現在の自分との葛藤にせめぎあい、自問自答し、自分がとこから来てどこへ行く、何モノなのかを追及し、彼女は「彼」との物語を神話へと昇華する。

作者=主人公が熱く語りだすのもいよいよ面白くなってくるのもこの辺りからだ。
正直ここから読み始めたって損は無い。

それくらいあの世界、ウラミズモの設定がくだらない、くだらなすぎて笑える。

この世界に不満たらたらな人、現実逃避癖がある人、あるいは自分を卑下している人。神話に自分を消化することで案外救われるかもしれません。

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2004/12/18 19:45

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2006/12/11 21:14

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2007/05/09 17:43

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2008/08/25 23:19

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2008/11/19 12:35

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2022/09/13 23:54

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