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ZOO

ZOO(集英社) 乙一著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
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出版 : 集英社
サイズ : 20cm / 333p
ISBN : 4-08-774534-1
発行年月 : 2003.6
利用対象 : 一般

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コメント・書評

つまっているのは、狂気だ。
オクヤマメグミ
2008/01/03 18:05:15
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★★★

血なまぐさい匂いが漂ってきそうな短編集。描写もグロテスクな部分が多いのは否めない。設定が少々漫画っぽいな…と思いながら読んでいたが『陽だまりの詩』あたりから徐々にのめりこんでいった。『失はれる物語』に続いて二作目の乙一作品だが、せつなさは健在だった。物語はどれも完璧には終わっていない。『ZOO』の彼が果たして本当に自首したのかどうか、『SEVEN ROOMS』の地上に出た後はどうなったのか、読み手の想像に任された部分が多い気がした。暗い余韻。まるでこの物語世界のような暗い森の中で置き去りにされたような読後感。正月早々こんな気分にならなくても…。そう思いつつ一気に読んでしまった。  全文読む 評価する

天才乙一の奇想の標本箱
yu-I
2005/10/24 17:45:32
評価 ( マーク )
★★★★★

さまざまなタイプの作品が収められた、乙一の才能の標本箱のような作品集である。それぞれに秀逸であるが、とりわけ印象に残った三篇について少し書こうと思う。「陽だまりの詩」角川スニーカーは著者に「せつなさの達人」という言葉を冠したが、その流れにつらなる胸に染みる作品。冒頭では人造人間というモチーフから、グロテスクなホラーにいくのか? とも思ったが、二人がやさしく寄り添いながらもそれぞれの孤独に向かい合う、あたたかくも寂しい物語であった。なるほど、せつない、とはこういうことを言うのか。それにしても素晴らしい着想である。「冷たい森の白い家」こちらは本当にグロテスクなホラー。ショッキングな児童虐待のシーン…  全文読む 評価する

出版当時、読み逃したせいで、この本が有名な賞を取ったときも癪なので読まずにきた。もったいないことをしたなあ、と今では言える。乙一、こんなに面白い作家だったとは
みーちゃん
2005/01/02 18:22:00
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★★★★★

初めて乙一の小説『暗黒童話』を読んだ時の印象は、不器用な作家。今となっては、失礼な話だ。その時は奥付で乙が20歳になったばかりなのを知って、驚いた。話の作り方からは、もっと年上の印象があったし、濃密な文体もあるし、残酷さに老成した所があって、でも感動というか、こころを動かされる所は少なくて、どちらかというと、この先どうなるのかなあ、と思っていた。だから、新作も読んでいなかった。で、この本、折原一と勘違いして手にした。一という字しか見えなかった。勿論、乙がZに見えたというのは、装丁の松田行正の手に引っかかったせいだろう。双子の姉妹は、何故か片方だけが母親に可愛がられて「カザリとヨーコ」。事故で、…  全文読む 評価する

「週刊少年ジャンプ」連載中の「DEATHNOTE」の原作者小畑つぐみさんの正体が乙一だって噂はほんとうですか?
チョビ
2004/11/15 13:18:00
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★★★★

乙一。『切なさの魔術師』の異名をとる男。本名安達寛高(以上、2004年版角川文庫夏の100冊フェア小冊子より)。私は「失はれる物語」と絵本「くつしたをさがせ!」しか読んだことのない乙一ビギナーである。が、この「ZOO」という短編集は多彩な乙一テイストを味わうのに最適な一冊と言ってもよいのではないかと予想する。恐怖あり、悲惨さあり、グロあり。でもすべての短編にある種の希望が存在する。そこが凡百のホラーなどと一線を画す乙一の魅力なのだろう。私がこの本で最も好きな短編は「陽だまりの詩」だった。これはストレートに美しく哀しいロボットもの。しかし、真の乙一通の好みはまた違うような気がする。果たして一番人…  全文読む 評価する

とにかく必読!
きよか
2004/10/06 15:03:00
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★★★★★

 この本の帯に『何なんだこれは。』という文字が印刷されておりますが、読んでみて感じた事は本当に『何なんだ。これは!?』って感じでした。短編小説を1つの本にまとめた物と思いきや、それは単なる短編小説ではないのです。小説という一言では片付けられないものでした!笑う場面あり、頭をかかえる場面ありの、とにかく面白い一冊でした。作者の思考能力に感嘆です!!  全文読む 評価する

乙一の魅力が満載
luke
2004/07/04 17:06:00
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★★★★

 乙一「ZOO]。(1)カザリとヨーコ(2)血液を探せ!(3)陽だまりの詩(4)SO−far そ・ふぁー(5)冷たい森の白い家(6)Closet(7)神の言葉(8)ZOO(9)SEVEN ROOMS(10)落ちる飛行機の中で、以上10篇の短編が収録されています。全ての作品に乙一の魅了が溢れています。  殺人事件の現場に鑑識課が出動して指紋採取から血液反応などなど子細に調べ分析した結果犯人につながるものは何も出なかった。…と、書いて説明しようと、犯罪が行われた事だけしか書かれていなくても、通常現実に行われるであろう警察の調べは済んだ事として読み流していくのがつまるところミステリーお約束…  全文読む 評価する

存在の否定とささやかな希望
バンドウメグミ
2004/03/05 02:10:00
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★★★

人の憎悪の深さ。他者や自己を抹消したくなる瞬間。そんな目をそらしたい真実を情け容赦なく私たちの前に突きつける。この本に収められた作品すべてに共通するのは登場人物全員が無事だったためしがないということ。架空の出来事とは知りつつも、読破するまでにはかなりの痛みを要してしまう向きもあるだろう。かと言って、まったく救いがないわけではない。どす黒い影が全編にまとわりつくものの、血の通った温かな心の動きも随所に見受けられる。「もうだめだ」と本を閉じたくなる頃、そのエピソードは現れて「まだまだ、もう少し」先を見たくなる。構成は人生そのものをあらわしてるかのよう。捨てたものじゃない。特に「陽だまりの詩」は悲し…  全文読む 評価する

ビックリだけど、コワイけど、止まらないやめられない
maki
2003/12/27 22:13:00
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★★★★

いろいろなところで彼の名前は目にする。耳にする。ずっと、気になっていた人。わくわくしながら読み始めた私。読み進むにつれ、ページをめくる私の指は止まらなくなった。短編集であるこの本のひとつひとつの物語を読み終わるたびに、私の頭の思考は停止状態に入る。衝撃とか、恐怖とか、死とか、血とか、そういうものが混ざり合って。どの物語も必ず「死」が深く関わってくる。一言で言ってしまうと、ビックリ。コワイ。コミカルに描かれている部分もあるし、グロテスクな部分もあるし、繊細な心の持ち主もいるし、強い心の持ち主もいるし、理解不能な人も哀しい運命を背負う人も。愛だって、あると思う。くすっと笑えてしまう部分も、思わず涙…  全文読む 評価する

平均するのはむつかしい。
遊撃
2003/10/16 18:46:00
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★★★

怖かったのです。(いや、それって長所だよな、この場合。)だからうっかり読んじゃった自分が悪いんですけどもね、ええ。乙一の他の作品を「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=02194838&volno=0000" target="_blank">GOTH」しか知らなくって、なんとなく、怖いけれどもミステリーの作家。みたいにいい加減に認識していた自分がいけないんですけれどもね。でも怖いですね。乙一。怖いですね。乙一。知らなかった。すすめてくれた友人に「怖かったじゃん!」て言ったら「あたりまえじゃん?」みたいに言われましたけども。あたり…  全文読む 評価する

笑い、スリル、暴力、感動、メルヘン、ブラック、驚き、恐怖!!!
yaeba
2003/08/09 23:01:00
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★★★★★

乙一の作品はこれまでのどの作品も好きだったけど、「乙一天才!」と思ったのは、彼のhpの日記を読んでからだ。夢なんだか現実なんだか区別のつかないような日記が、毎日毎日つづられていた。その内容がものすごく面白くて、私は夢中になって読んでいた。「乙一」の日記をその頭の中を自由にのぞけることが嬉しくて、物語を読むかのように味わって読んだ。乙一はエッセイを出しても結構いけるんじゃないかなと思ったりした。しかしある日、その日記がなくなってしまった。とっても残念だった。そして、この『ZOO』が発売された。「天才的!才能が溢れ出してくる感じ。どんどん成長しているなこの人は」と感動すると共に、あの日記が思い出さ…  全文読む 評価する

装丁の赤=鮮血?
UMI
2003/07/24 21:51:00
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★★★★

 大好きだったインディーズバンドがメジャーデビューを果たしてしまうとどこか悲しい。CDなんかがミリオン達成だとか、今夜も歌番組出演だとか、ボクがこっそり愛し続けていた大好きなバンドがあれよあれよという間にみんなのものになっていく。嬉しいけれど寂しい。誇らしいけれど永遠に手の届かない存在になっていく。 乙一はボクにとってまさにそんな存在だ。 ふらりと立ち寄った書店に平積みされていた真っ赤なその本は、残りたったの一冊になっていた。  乙一の作品は今までに出会ったことのない構造をしている。 例えば星新一のショート・ショートを読むときに、ボクは必ず構造を読み取ろうとする。つまり、「オチ」を先回りして予…  全文読む 評価する

グロテスク&ファンタジックな奇想天外短編集
PNU
2003/07/23 09:19:00
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★★★★

 デビュー作の「<a href="/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?aid=&bibid=00022266&volno=0000" target="_blank">夏と花火と私の死体」があまり好みでなかったため、敬遠していたのだが…この作家を読まないでいて損をしていたかも、と思わせてくれる本が出た! いやあ、乙一面白い! 乙一の魅力が味わえる短編集。どこか他人事のような淡々とした筆致で描かれる、奇想の大輪の花。おせっかいな大人によって牙を抜かれる前の、ホンモノの残酷童話が読者を童心にかえらせてくれるステキな1冊。 「カザリとヨーコ」双子のわたしたちなのに、ママはカザ…  全文読む 評価する

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