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マルドゥック・スクランブル  ハヤカワ文庫 JA
The First Compression−−圧縮

マルドゥック・スクランブル(早川書房) 冲方 丁著
税込価格: ¥693 (本体 : ¥660)
出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 316p
ISBN : 4-15-030721-0
発行年月 : 2003.5
利用対象 : 一般

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コメント・書評

純情、戦場、過剰に気丈
SlowBird
2009/01/10 15:29:18
評価 ( マーク )
評価保留

大きな長い戦争があり、そこには人間にはコントロールできないような科学技術が級数的なスケールでつぎ込まれた。兵士も市民もぼろぼろになり、秩序も倫理もまったく様相を変えてしまった。そんな中で生まれ育った子供達と、戦争で大切なものを失った人々の物語だ。悪夢のような科学技術は封印されたが、その幻影は今も少しずつ社会を蝕んでいる。再構成された世界には無数の陥穽が残っており、そこに落ち込んだ者はただ奪われるだけの存在に成り果てるしかない。大きな虚無感だけを抱える少女の自分の生を取り戻そうとする戦いは、あまりにも過激で、過剰だ。そうすることで、時代の喪失したものをすべては取り戻すのだとでもいうほどに。たぶん…  全文読む 評価する

定形外フェアリィテイル
*K*
2006/07/28 01:33:30
評価 ( マーク )
★★★★★

 規定の型を外れているのは、その描かれた世界の未来的な様相の所為ではない。 鼠でも何でも良いが、哀れな姿に身を窶した王子が不運な少女の随伴者となり、知恵だとか、無力ながらに不思議な技をもって旅を支え、苦難に耐え、悪い魔法使いか何かを滅ぼして幸福に結ばれる。 おとぎ話というのは、そうしたものでは無かったか。  少女は幼い娼婦。 黄金の鼠は人語を解し、様々な道具に姿を変える。魔法では無く科学によって、ではあるが。 そして、悪い魔法使い…あるいは、邪な王、醜い悪魔であるべき男。 ただ善良であるだけで道が開け救いの手が差し伸べられる、おとぎ話の殻を割ってみれば、少女娼婦の名に選ばれた孵りかけの雛鳥がグ…  全文読む 評価する

カジノシーンが秀逸
早秋
2004/07/24 23:17:00
評価 ( マーク )
★★★★★

勢いがあって全3巻を読みとおしてしまう。凄い。私はSFという冠がついたものを余り読まないのだが(ごめんなさい、偏見ですね)これは違和感なく読めた。作者の筆力やしっかりとした世界観、人物の魅力のお蔭かと思う。なんといっても圧巻はカジノシーン!描写が秀逸。このシーンを読みたいがために、何度も最初から読み返した。読むか否か迷っている人で、カジノに興味があるなら読むべし。このカジノシーンだけでも読む価値がある。SFに対するとっつきにくさが緩和されたかも知れない。なににせよ、こんな作品があることに感謝。  全文読む 評価する

SF大賞受賞作として
san
2004/03/01 14:37:00
評価 ( マーク )


実は−5星なんです。この本の評価。・軍事…・コンピュータの仮想現実・美少女もの・M系の女の子という4つの流行を持込んだ作品です。#“げてものおたくSF”ですね…これは。いろんなSFが出て、今、この世界は絢爛豪華な新人がいっぱい。にもかかわらず、本書を早川文庫のJAに入れる編集者の勇気を尊敬します。星雲賞といえば、取れそうで取れなかった優秀な作家も数知れず。同じような軍事系の色を出した神林長平さんの作品とかと比べる方が悪いのかも。文章自体は、それなりなのに、この違和感はなんだろう?やはり星−(マイナス)5の作品です。  全文読む 評価する

火柱は反撃の狼煙。もう逃げない。育ち、奪還し、回復する。
3307
2004/01/09 22:30:00
評価 ( マーク )
★★★★★

その世界は、たとえ唯一無二の存在ではあっても、四次元を従えたネズミ型万能兵器が居るくらいには突飛で、被害者がやがて加害者になる暴力の連鎖が存在する程度に身近。・ルーン=バロット 感じた痛みを自分から切り離し、やり過ごしてきた少女。・ウフコック=ペンティーノ 肉体はマスコット、ハートは二枚目。ネズミ型万能兵器。・ドクター・イースター ハカセ。役どころは「おやっさん」。飄々とクール。・ディムズデイル=ボイルド 最強の刺客、バロットたちの追っ手。立ちふさがる壁。・SFのお楽しみ、思わず欲しくなるアイテムの数々。・物語の構造は、複数の童話モチーフを散りばめて普遍と接続。・姑息・サイコ・大人物。敵役も充…  全文読む 評価する

金属の肌をまとった少女のスタイリッシュなバイオレンスアクション
Okawa@風の十二方位
2003/08/13 05:49:00
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★★★★

『「綺麗にしてやる、俺が綺麗にしてやる」そう言い残して男は少女を置き去りにした。燃え盛る車の中で少女娼婦バロットはつぶやく、「何故わたしのなの?」 炎が少女を燃えつくす前にバロットを救い出したのは、一人の男と金色のネズミだった。 再び生きるチャンスをつかんだバロット。魔術にも等しい技術で金属の肌をまとい、あらゆる武器へと姿を変えられる生体兵器ウフコックを相棒に、少女は自分を焼き殺した男シェルを追う。追うものと追われるもの、暴力の嵐は街に、ビルに、そしてそれぞれの心の中にも吹き荒れる。冲方丁が描くスタイリッシュなバイオレンスアクション!』(全三巻読了後の書評です) かっこいいです! 重力を制御す…  全文読む 評価する

君は死してダイヤとなるのか?
成瀬 洋一郎
2003/06/18 14:59:00
評価 ( マーク )
★★★★

 パトロンによって焼き殺されるところだった少女を救ったのは、戦争によって生み出された禁断のテクノロジーだった。手術を施したドクターは、緊急措置として用いられた技術が合法になるか非合法になるかは、彼女次第だと告げた。そして彼女の傍らには常に金色のネズミの姿があった。やはり戦争によって生まれた禁断のテクノロジーの産物であり、高い知能を持った変幻自在の兵器だ。彼もまたその存在が合法と非合法のはざまで揺れ動いている。 少女は自分を殺そうとした男たちと戦わねばならない。法廷で相手方の弁護士と、そして市街で敵の放った殺し屋たちと。 面白いです。クァールみたいな能力を手に入れた美少女が、マトリクスみたいなア…  全文読む 評価する

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