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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.3
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/276p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-112115-X

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紙の本

砂の女 改版 (新潮文庫)

著者 安部 公房 (著)

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そし...

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砂の女 改版 (新潮文庫)

税込 781 7pt

砂の女(新潮文庫)

税込 781 7pt

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新潮文庫の100冊 2016 109巻セット

  • 税込価格:73,601669pt
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商品説明

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める部落の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のなかに、人間存在の象徴的な姿を追求した書き下ろし長編。20数ヶ国語に翻訳された名作。【「BOOK」データベースの商品解説】

【読売文学賞小説賞(第14回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー1,001件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

現代社会を鋭く描いたシュルレアリスム文学/戦後文学の金字塔『砂の女』

2009/02/06 19:59

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鯖カレー - この投稿者のレビュー一覧を見る

昆虫採集が好きな男が、珍しいハンミョウを求めて電車に乗り、たどり着いた広大な砂丘。男はそこの変わった住人に、一人の女と一緒に砂の穴に閉じ込められてしまう。過酷な生活を徐々に体に馴らしながら生活を営むが、やがて男は何度も脱出を試みる。果たして、男は「砂」から逃れることが出来るのだろうか……
1962年に発表され後に海外でも多数翻訳されており、翌年には読売文学賞、68年にはフランスで最優秀外国文学賞を受賞しているこの安部公房の小説。
砂の流れる生き物のような奇妙な性質を持つ物質、そこにひきよせられるハンミョウ。
穴の中で社会の歯車として生きる女、それに反発し穴からの脱出を試みる男。
この小説には無駄な比喩など何一つなく、全てがこの現代社会を映す鏡となっており、様々なことに対し問いかけをしている。

穴の中という狭いながらも、現代社会を濃縮した空間で、必死に生きる二人の人間の姿を冷静に描きながら時代を鋭く読み取った、超現実的作品。
日本文学戦後派の金字塔。

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紙の本

若い日に読んだ「砂の女」を40年後に読み返してみて

2009/09/08 02:50

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る

 小学生のときに「魔法のパイプ」という物語がラジオで放送され夢中になって聞いた。面白かった。べらぼうに面白かったが、安部公房という作者はその名前の響きから、もう70過ぎのおじいさんだと勝手に思い込んでいた。もうすぐ死ぬだろうからこんな面白いのを書く人がいなくなると残念だなと思った。
 それが高校生のときに、国語の教科書の「赤い繭」で再会し、びっくりした。若いバリバリの作家だったのだ。以後、安部公房の作品を夢中になって読んだ。それだけ「赤い繭」に大きな衝撃を受けたのだった。

 そして「砂の女」も読んだ。当時どんな感想を持ったかは定かには覚えてないが、たぶんこの砂の中に閉じ込められた生活は現実にはない砂のすり鉢の底だけど、見ようによったら現実の我々の生きている世界そのものだと思ったと思う。
 
 そして40年後、今も多くの若い人たちがこの本を読んでいることに、はじめは何か意外な感じがしたのだが、それはむしろ当然のことだったのかも知れない。昭和30年代、40年代というのは共産主義、社会主義と結びつけて安部公房の本が読まれていた雰囲気があったように思う。(これは私の思い込みだったのかも知れないが。)ソビエト連邦が崩壊して18年、時代の雰囲気は変わってきたのだが安部公房の本は時代を超えて読まれている。時代を超えてひきつけるものがあるのだろう。

 今思うに、「砂の女」のテーマは遠く2000年以上の昔にインドでも考察されていたことだと思う。仏教経典にすでにこのテーマを扱っているものはあるのだ。もちろん砂の穴の中というわけではないが、人間の日常の生活をどう捉えるかということにおいて、このテーマはいつの時代も気になるテーマだったのだろう。
 これを踏まえてどう生きるかが次のテーマとして当然あがって来る。小説「不落樽号の旅」は、その次のテーマを扱っているのか、それとも根本的に日常生活の捉え方を「砂の女」とは別にしているのか定かでないが、砂の女とともに気になる作品だ。不落樽号旅

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紙の本

欲望と砂漠

2004/09/21 00:08

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

と書評タイトルを書いて、あれ?これではアントニオーニの映画の
タイトルが2つ並んだだけではないかと思いつつもほかに思い浮か
ばないので、とにかくこれでよしとして(勝手に決めるな!)この
不毛きわまりない小説を読んだ率直な感想を記述するとすればミニ
マルな不条理で充満しているというほかないのであるがさりとて笑
いを誘発するこれといった情景も特には見当たらないのであるが主
人公が砂のバンクを登っても登っても滑りおちてしまう事は突発的
な思い出し笑いを誘発する情景と考えればああこの小説はあまりの
救いのなさに全編笑いの連続と考えれば現代の不条理のアレゴリー
に満ちた小説などという紋切り型の解釈など一気にぶっ飛んでしま
うわけであるし仮にこの主人公(男性)と副主人公(女性)を置換
したとすればおそるべき犯罪小説に変化してしまうのではないかな
どという埒もあかない空想にふけったりするのもこの小説のあまり
にダルな雰囲気のせいにしてもそのような事を考える罪は勿論読者
たる私にあるのであって小説自体にはなんの責任もない事は自明の
事ではあるがしかしなんと巧妙に仕組まれたプロットであると今さ
らながら感じるのはこういうわけであるどういうわけかというとこ
のような事態におちいった場合主人公の行動パターンにはいささか
の意外性があるはずもなく大抵の人間が9割9分このような行動を
とるのではないかという慨然性に裏打ちされてはいるのだがむしろ
意外で不可解な行動をとるのは副主人公たる女性のほうであってこ
の小説にはフェミニズム的視点なぞ微塵も存在してはいないがアマ
ゾネス的視点は充満している感があり国内はもとより海外において
も日本文学研究の題材として多く使用されているという事実はもし
かしたら大谷崎の春琴抄と好一対の題材として存在してるのではな
いかという突拍子もない考えにも至るわけではあるがとにかく砂漠
のクレーターは人間にとって最もてごわい事物のひとつであるとい
う認識をいやというほど味あわせてくれる唯一無比の小説であるこ
とだけは微塵の疑いもない事実である。

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紙の本

現代文学の金字塔

2006/01/21 22:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶんこずき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代文学の金字塔とも言うべき一冊です。
 ぜひ一読されることをおすすめします。
 ある日、突然不条理な世界に放り込まれたとしたならば、そしてその不条理な世界からの脱出とあきらめと・・・
 日常の何気ないことが非日常の世界のなかから垣間見ることのできる一条の光だとすれば、そしてそのなにかしらの目標が、生きることへの喜びとつながっていったのではないか。
 安部公房の非現実の世界へどうぞ。

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紙の本

砂の女

2001/09/26 17:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲップ6号 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 傑作である。安部公房はこの作品により世界的に有名になった。作品は男が砂を吐き出さなくては埋れてしまう村に閉じ込められてしまい、女といっしょに暮していくという筋だが。そこには実存的で実験的な思想が盛りこまれ、作品を豊饒なものとしている。

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紙の本

非日常的世界をリアルに描いた小説

2000/08/15 22:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る

阿部公房の作品にしては、比較的読みやすい内容である。
(阿部公房には難しい作品が多い)
今まで知らなかったのであるが、この作品は阿部公房の処女作であるらしい。
この作品(砂の女)は、海岸沿いの”砂の町”に昆虫取りにきた主人公が、逆に“砂の町”に捕獲(この言葉が一番ふさわしいと私は思う)され、逃げ出す事ができなくなってしまう様を描いた小説である。
現実にはあり得ない出来事の中に、あり得るかも知れない人の心を埋め込むのは阿部公房の得意とするところであろう。
登場人物、人は限定されているのが彼の作風であるが、その中に、凝縮された人間模様が織り込まれている。
昨日までの現実に執着しようとする主人公、全体主義を守る為に(という名目で)個人を切り捨てる事のできる村人、非日常の中での男女関係。
(作者の、砂に対する執着がどこからくるのかは、この小説を読んだだけでは理解できなかった)
この物語の主人公(の一人)である“砂の女”が、そのひとときを、幸せと思ったか、不幸と思ったかは、作者を含めた第三者の預かり知らない事である。
現在、あたりまえの様にいわれている”勝ち組/負け組み”という安っぽい価値観では測れない、名状しがたい人の感情について、是非この作品を読んで考えてもらいたい。

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紙の本

知ってたけど、人間って怖い

2023/05/18 16:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る

コロナになってから、特に思う。
最近の日本人子育て世代以下の身勝手さ。他人に対する思いやりのなさ。
そういったものが、凝縮されている。

人類のためにないと困る、砂漠化を防ぐ防波堤の様な役割を果たす集落。そこに迷い込んでしまったアマチュア昆虫学者。そこで出会ったのは、理不尽な状況に文句を言わずに、淡々と役目を果たし、ただただ生きる女。
そんな彼女も、村から逃げ出したい男には、自分側の都合だけを並び立てて、冷酷に接する。

忍従に見えた女の、他人への冷酷さと言えばいいのか、怖い本だ

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紙の本

安部公房といえばの作品

2022/07/27 18:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京大学医学部卒業の超インテリである安部公房による不思議で複雑な世界観でした。
ボリュームはそこまでありませんが、とても深さを感じました。
実に奇妙でした。水のような砂の鬱陶しさ、村や女の不気味さ、でも最後には考えさせられるものでした。

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紙の本

「白子の打ち上げ花火」(159頁)

2022/06/15 23:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

まあ、この表現の激笑性(?)はさておくとして、数十年前に読んだ際は陳腐な小説だと思ったものが、今読んでみると、人間と自由、社会、権力、男女、人生等々に関する数多のイメージと考察が練り込まれたとてつもない傑作であることに驚愕した。(評者も、それなりに人生経験を積んだという事なのであろう。)「穴の中にいながら、すでに穴の外にいるようなものだった」(261頁)という結末が示す如くに、あたかも「メビウスの輪」(109頁)を具現化した作品とも感じた次第。また、なぜ砂を日々掻き出さなければならないか、その理由を改めて理解できたのも個人的には収穫(120頁、132頁、167頁、195頁、274頁など)。

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紙の本

怖いけど面白い

2022/01/14 14:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いえい - この投稿者のレビュー一覧を見る

おかしな世界

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紙の本

読んでるだけで喉が渇く

2021/10/12 08:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る

安部公房の作品は初めて読む。
もちろん、どんなものを書いた作家なのか名前は知ってはいたが、何となく難しそうで、今まで敬遠してきた。
でも、それが食わず嫌いだったことに気がついた。

休暇を利用して、砂地に生息する新種の虫(ハンミョウ)を探しに来た男。
砂丘で覆われた村は、家々が砂の底に建っており、縄ばしごを使わないと下りられない。
一晩、村の女の家に泊まることになったが、翌朝起きてみると、縄ばしごは取り外され、砂かきの労働を強いられることになり・・・。

単調で無意味な労働に加え、砂にまみれた不自由な生活。
読んでるだけで、口の中に砂が入ってきたような不快感を覚える凄まじい描写に圧倒される。

とても不条理で、非現実的な話だが、低賃金で酷使される今のブラック企業に通じるものがある。
そして、そんな生活でも、次第に慣れ、その中で楽しみを見つけてしまう人間の逞しさ・したたかさのようなものも見え隠れする。

安部公房は面白い。
今度は『箱男』でも読んでみようか。

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紙の本

おもしろい

2020/09/18 19:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もと - この投稿者のレビュー一覧を見る

理屈っぽく、日々を淡々と過す主人公が説明する物語。物事を皮肉った比喩表現が、読む者を知的な気分にさせる。スピード感もあり、退屈しない作品。

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紙の本

マイルストーン

2020/01/04 16:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

個人的な話ですが、私の本の読み方を変えてくれた本ということで、マイルストーンのような作品です。
誰にもそういう作品があるのでしょうね。

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紙の本

安部公房の作品と言えば、まずこれ

2019/02/05 09:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

安部公房の作品と言えば、まずこれ。安部公房の作品は何から読んでみたらいいのかと人に聞かれたら、この作品を紹介するでしょう。カフカの作品に通じる不条理がこの作品のテーマです。実写版では岸田今日子さんが女を演じたと聞いてなるほどと思ってしまいました

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紙の本

zarazara

2017/02/28 10:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:route - この投稿者のレビュー一覧を見る

ざらざら・・・ざらざら・・・
読んでいる間中、ずーっとザラザラしている気分にさせられます。
手・顔・体はもちろんのこと心まで。
ぬぐおうとしてもぬぐいきれず、パタパタと体をはたきながら
それでも心のザラザラはとれず。
後味もずーっとzarazara・・・zarazara・・・
心に砂の壁を作って残る作品に出合いました。

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