紙の本
巨流アマゾンを遡れ
2021/03/05 13:12
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高野秀行が大学6年生のときに、依頼されたつくった「地球の歩き方」のうちの一冊。当然といっていいのか分からないが、ガイドブックの体をなしていないので、あまり売れなかったらしい。実際読んでみると分かるが、ガイドブックにしては面白すぎるし、特異な体験をしすぎていると思う。
何年か前の「NHKスペシャル」で見た「ガリンペイロ」、見た目は白人とほとんど変わらないのに、はだしで森を歩き、狩をする「カボクロ」、アフリカ由来でキリスト教やその他の宗教と混ぜ合わせた魔術を使う占い師、ジャバリ地区の先住民など、本当に興味深い事がたくさん書かれていた。この本が書かれて30年近くたっているということで、現在は違っているのだろうが、それでも面白い。
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南米を西から東まで辿った貴重な体験談でした
2020/08/29 08:34
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
高野秀行さんの本は肩の凝らない現地体験が満載で、楽しみに読み続けています。ソマリランド、アフリカ、インド、東南アジア、トルコなどなど。どれも現地民の生活の探求であったり、未発見の珍獣を探索したりと、目的に向かって掘り下げていく物語が大変面白いと感じています。
本書は学生時代の終盤を飾る体験であり、後代の作品のような掘り下げた分析や体験はありませんが、なかなか行くことのできない土地の地元民の生活を炙り出したところに価値があると感じました。いわゆる現代文明と接触したことのない現地民を学術的に分析することも大切な民族学の仕事なのでしょうが、そのなかでは取り上げられない「ポルトガル語やスペイン語を話す普通の庶民の生活ぶり」を体験させてくれた本書はそれなりの価値があるものと考えながら読了しました。東南アジアでアヘンの栽培を手伝った高野さんなら、きっとアマゾンで幻覚剤を使って祈祷を行う呪術師の弟子にもなって、その秘法を体験してくれるものと期待しています。
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2007/4/10 高野秀行の本を1冊ずつ追っかけてます。というわけで、これはアマゾン川を源流まで遡っていくという内容。高野氏が、原住民が文明(?)化していく過程について「古さより新しさ、長い時間より短い時間が尊ばれる時代」と言っていたのが印象的だった。それと原住民の人が食料が無くて困っているという話について訳を聞くと「散弾銃の弾が買えないから」であり、それまで狩りで使われていた吹き矢は「鉄砲が入ってきたから、やめた」ということだったというのが印象的だった。
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<河口幅320キロ、全長6770キロ、流域面積は南米の4割にも及ぶ巨流アマゾン。地元の船を乗り継ぎ、早大探検部の著者は河をひたすら遡る。行く手に立ちはだかるのは、南米一の荒技師、コカインの運び屋、呪術師、密林の老ガイド、日本人の行商人…。果たして、最長源流であるミスミ山にたどりつけるのか。波瀾万丈の「旅」を夢見るあなたに贈る爽快ノンフィクション。>
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子供の頃からアマゾン川を訪れるのが夢なんだけど、その夢がまた再燃して来たよ。特にペルーのイキトスに行きたい。うん、スペイン語の勉強、もっと頑張るよ。
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題名通りアマゾンを遡った旅の記録。目的地は大アマゾン河の源流”ミスミ山”。目的地”ミスミ山”への到達は、感動させてくれる。が、私のオススメは、「日本人の行商人に会った話」。とにかく読んで欲しい。
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アマゾン川を河口から源流までさかのぼる船旅の記録。もともとは地球の歩き方のムックとして出版されたものらしい。面白い。
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辺境探検家、高野さんのアマゾン川をめぐる旅。何度読んでも飽きない。最初は「地球の歩き方」から出版されていた、との行にビックリ。地球の歩き方、勇気あるな~。
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10年以上前のアマゾン紀行。著者は早稲田大学探検部を卒業したばかり。アヘン王国への潜入や、西南シルクロードを踏破するずっと以前の話である。
フリーカメラマン氏とアマゾンの最河口からペルーの山奥の源流までを普通の船を使って遡る。しかしまあ普通に遡っているようで、あちこちに立ち寄っては数週間ずつ費やしてジャングルクルーズや、少数民族を訪ねていくものだから、遡行するのに結局4ヶ月かかっている。旅そのものは、たぶんなんてことはない。アマゾンを個人で旅しているものはみな同様の経験をするのではないだろうか。本にする才能だけが違う。
後の「アヘン王国潜入記」などに続く原点を見ることが出来るような気がする。
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辺境作家 高野秀行さんの 初期の紀行文である。
河口から源流に向かってさかのぼっていくのだが
適当な力の 抜け具合と そこで何が起こっているのか観察する眼力はさすがだ。
ただ もっと大変な アマゾン物を読んだ あとから振り返ると
あくまで 交通の発展している ところをや文明化されたジャングルツアーであったり、巨象をなでている感じは否めない。
ただ アマゾンというところ なでている分には良いが 一歩でも入ると
何が起こるかわからない恐ろしいところなので この位の冒険が
良いのかも知れない。
読んだだけで 旅行に行った気分にさせる 筆力はさすが。
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河口幅320キロ、全長6770キロ、流域面積は南米の4割にも及ぶ巨流アマゾン。地元の船を乗り継ぎ、早大探検部の著者は河をひたすら遡る。行く手に立ちはだかるのは、南米一の荒技師、コカインの運び屋、呪術師、密林の老ガイド、日本人の行商人...。果たして、最長源流であるミスミ山にたどりつけるのか。波瀾万丈の「旅」を夢見るあなたに贈る爽快ノンフィクション。
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旅行記として随一の面白さを誇る高野さんのアマゾン河を河口から源流まで遡る話。
ホント面白いの一言ですね。ただの体験談を書いてるだけのはずなのに、そこに現れる一癖も二癖もある現地人やアクシデントがとにかく面白おかしく書いてあります。そういう面白い出来事に遭遇するのは、作者自身がそういう変人であるからに違いないw
そしてそれをテンポよく読ませる筆力は素晴らしいですね。宮沢さんの件とかもう最高すぎます!!
とにかくすぐ行動に移す行動力と、現地人と打ち解けるコミュ力がすごい!
こういう面白い旅行記を読むと、自分もそれを体験した気になりますし、どっか知らない辺境の地へと行きたい衝動に駆られます。
この旅行記が元々ガイドブックとして出版されたというのは驚きですね。あまり参考にはなりませんねw
アマゾンの自然の壮大さもそうですが、やはり文化といったものは人ありきなのだなぁって思いました。
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やっぱり面白い。特にペルーからアマゾン入りした後輩が合流したら行商人になっていたくだりは最高だ。また、アマゾンの一部で信じられているブードゥー教というものにも興味が沸いた。
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元々ガイドブック、というか地球の歩き方の別冊だったんですね。高野氏は「通常の交通手段で行ける行程」と力説してますが、行こうとは思いませんね、普通(笑)
他の作品と比べるとキレとパワーに欠ける感は否めませんが、破天荒な行動力の面白さはいつもどおりです。特に逆ルートで回った友人との再会のエピソードは爆笑です。
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同じ旅行記書いてる宮田珠己さんに文体が似てて冷静なかんじですけどおもしろい。
最後のアトガキのあたりもおもしろかったです。
南米は言ったことないけどピラニア定食とかどんなんなんかなぁ。