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セクシーボイス アンド ロボ 2 (Big comics ikki)
セクシーボイス アンドロボ 2
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:2,053円(18pt)
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紙の本
カッコ良さの新定義
2003/03/09 22:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る
よいマンガを読んでいると、残りページが気になってくる。あとどれだけこの世界を楽しむことができるのか気になって、いっぺんに読むのが惜しくなってしまうのだ。小説でも同じようなことがあるが、小説とマンガでは大きな違いがある。マンガならば、もう一度最初から読み直すことができるのだ。そういう感激を久しぶりに味あわせてくれたのが、この『セクシーボイスアンドロボ』である。
開巻、都会の夜の俯瞰から始まってテレクラのサクラをしている主人公のアップへとつながる導入のスピード感にまずしびれた。スパイ志望の中学2年生ニコ(コードネーム:セクシーボイス)が、「おじいさん」からの以来を受けて事件を解決するというメイン・プロットは陳腐ともいえるが、携帯電話という現代的な小道具の使い方、そして何とも頼りない相棒ロボのキャラクター設定が秀逸で、圧倒的に読ませる作品になっている(グルーヴ感十分)。
広い意味で探偵ものに分類される本作品だが、探偵ものの良し悪しは何と言っても脇役のキャラクターで決まる。関川夏央+谷口ジローの『事件屋稼業』にしても黒崎さんやマムシの兄弟がいればこその鮫島丈太郎だったが、本作品でもロボや同級生のむーちゃん(もっと登場させて欲しい)がいて、よりいっそう林二胡のカッコ良さが際立つようになっている。それにしても、須藤威一郎(ロボ)の冴えなさは特筆ものである。そこが00年代性を何より表わしているように見える。
何より絵が素晴らしい。墨汁を多用する画面の美しさにも魅せられた。
次は『茄子』を読んでみるつもり。楽しみだなあ。