知りたくないことを知ってしまった。おはるは、小兵衛より先にあの世へ行くのである。そして小兵衛は、93歳まで生きるのだ。 本書には、「小兵衛は93歳まで生きる」ということが3回も述べられている。そして、おはるをはじめ、四谷の弥七など、小兵衛ファミリーの一員が、小兵衛より先に死ぬということが、示唆されているのだ。おはるが死ぬなんて…しかも小兵衛より先に…40も違うのに…。信じられないというか、信じたくないというか…。読者としては、小兵衛ファミリーが死ぬことなんて、考えたくもない。なのに池波さんは、なぜわざわざ、小兵衛ファミリーの死について述べたのだろう。それに、どうも何かただならぬ空気が感じられ…
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