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波紋  新装版  新潮文庫

波紋(新潮社) 池波 正太郎著
税込価格: ¥578 (本体 : ¥550)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 345p
ISBN : 4-10-115743-X
発行年月 : 2003.2
利用対象 : 一般

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コメント・書評

一歩先に「老い」と「死」を迎える友の姿に、小兵衛は……
saihikarunogo
2012/01/25 18:34:33
評価 ( マーク )
★★★★★

この『剣客商売』シリーズ第十三巻は、天明三年春の、桜の花が散りかける頃から始まっている。前の第十二巻第四話『十番斬り』の冒頭で、天明三年の年が明けて秋山小兵衛六十五歳、大治郎三十歳、おはると三冬は二十五歳、大治郎の一人息子で小兵衛の初孫でもある小太郎は数え年の二歳になったと述べられていた。小太郎は、この第十三巻第二話『波紋』で、間もなく満一歳になると述べられる。その頃には蛙が鳴いている。史実では、既に天明の大飢饉が始まっていて、この年の前後数年間に何万人もの人が餓死する。前のほうの巻で、天候が不順であることや、田沼意次が進歩的開明的な政策をとっても、最も苦しんでいる農民を救うことができないので…  全文読む 評価する

激変
消印所沢
2006/11/26 01:17:05
評価 ( マーク )
★★★

 前半と後半とで作風が激変.この急変ぶりはメダカだったら死んでしまうだろうほど.▲ 前半は冒険活劇. 小兵衛の隠し子?まで登場. 大治郎も命を狙われるなどの活躍を.「大治郎の剣術も,このごろ,少しは商売になってきたようじゃな」と,おはるに洩らす小兵衛.▲ 道場主となり,「自分より劣った門人のみを相手に稽古をするようになって」,人柄が少しずつ落ちてしまった剣客.▲ 料理以外の「池波ギミック」も充実. 苗売りの声, 小兵衛の頬を掠め,青空に舞い上がっていく燕. 淡黄色の細かい花をつけている椎の木. 酒を売る屋台.▲ ほとんどゲスト・キャラ,春蔵が主役の短編もあり.「当節は剣客商売も,やりようによっ…  全文読む 評価する

「よい爺(じじい)ぶりじゃ」…老境を模索する
流花
2003/09/27 16:06:00
評価 ( マーク )
★★★★★

 老人は、己の来し方を語るのは得意であっても、行く末を語るのは、不得手である。それは、限りなく“死”に近いからであろうか。自分の人生がどのような形で終わるのかなんて、予想ができないし、したくもないというのが、人間として当然の気持ちであろう。 『剣客商売』も、13巻めである。三冬も、大治郎と夫婦になり、小太郎が生まれてからは、めっきり出番が減ってしまった。出てきたとしても、ほんのついでである。だから三冬の心中が語られることなんてない。心なしか大治郎の出番すら少なくなったように思えてしまう。三冬ファンとしては、やはりおもしろくない。何か『剣客商売』に対する“熱”も覚めてしまった。 しかし、『剣客商…  全文読む 評価する

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