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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.2
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:16cm/1冊
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-26590-1
紙の本
雑多なアルファベット
乞われた施しためらうな。親指で拾えパン屑。ドア閉めるならうしろ見てから…。ヴィクトリア朝教訓をほどよくパロディにした、ゴーリーならではのアルファベット・ブック。【「TRC...
雑多なアルファベット
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商品説明
乞われた施しためらうな。親指で拾えパン屑。ドア閉めるならうしろ見てから…。ヴィクトリア朝教訓をほどよくパロディにした、ゴーリーならではのアルファベット・ブック。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
エドワード・ゴーリー
- 略歴
- 〈ゴーリー〉1925〜2000年。シカゴ生まれ。ハーヴァード大学でフランス文学を専攻。出版社勤務を経て、独立して専業作家となる。著書に「ギャシュリークラムのちびっ子たち」など。
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紙の本
薄く深い一冊
2004/08/07 18:49
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:亜李子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人として生まれ育ったことで、全く海外の文化に関しての理解がない故に、有名な洋書を読んでも訳が解らぬ部分が出てくることがある。例えば、かのシェイクスピアの『ハムレット』では、仇としてのクローディアスを今なら殺せる、というときに、何故かハムレットは逡巡しその場をやり過ごす。何故そこでクローディアスをさっさと殺さないのかと小さな島の読者は思うかも知れぬが、それにはやはり我々には一筋縄では解らぬ理由があるのだ。そのように説明されねば解らぬ作品というのは(偏見であるが)参考書片手に解く数学の問題と同様につまらぬものである。だから邦訳というフィルターを通して読むのだが、柴田元幸氏は唯邦訳するのみではなく、ちゃんとしたフィルターの役割を果たしてゴーリー作品を語学に疎い我々に渡してくれている。
元々、邦訳というものは非常に簡単なものだと考えていた節がある。原書の語を辞書で引き、対応する邦訳を文法通りに並べていけば出来るものではないか、と浅はかな考えかたをしていたのである。然し、実際にそんなことをしたら如何に素晴らしい物語であろうとも、無味乾燥の最悪の物語にしてしまう。逆に云えば…まあ、それはそうと、柴田氏はそこに差異を生まずに、ゴーリーをそのまま日本語化している。云わずもがなそれは唯邦訳するという意味ではなくして、彼方の文化を此方の文化に変換した上で訳しているのである。例えば「U」の項目などがそれであろう。これは是非ご自分で調べて頂きたい。柴田氏の名訳であると、わたしは推したい。
ゴーリー独特の、この一見可愛らしくそれでいてどこか不穏な印象を抱かせるイラストは勿論、その文章もそしてその訳も全てが調和した世界がここにある。原書でゴーリーに触れたいと思うのも勿論解るが、柴田氏を通してゴーリーを感じるのもまた一興である。訳者あとがきにも柴田氏のセンスが感じられる。
日本人として原書のセンスをそのまま受け取ることが出来ないと嘆くよりも、邦訳された作品を読み、その訳文や訳文と比較した原文を楽しめることを喜ぶべきであろう。
紙の本
アルファベット
2019/06/21 14:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルファベット順に興味深い分がならぶ。絵が小さいことにも意味があるのだろうか。もう少し大きな絵でみたかったと思う。
紙の本
一見地味だがじっくり眺めているとおもしろくなってくる。
2016/01/18 14:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
教訓をパロディにしたゴーリーならではのアルファベット本、とあるが、なるほどそのひねりようや変わった言葉の選びようがおもしろい。昆布や澱粉糊などはどういったセンスで選ばれたものなのだろう…。それぞれに付されている文章がまたユニーク。
絵はごく小さいが、味のある雰囲気。