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  • カテゴリ:中学生 高校生 一般
  • 発売日:2003/02/10
  • 出版社: メディアワークス
  • レーベル: 電撃文庫
  • サイズ:15cm/281p
  • 利用対象:中学生 高校生 一般
  • ISBN:4-8402-2277-0

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文庫

紙の本

キーリ 1 死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)

著者 壁井 ユカコ (著)

キーリ 1 死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)

税込 605 5pt

キーリ 死者たちは荒野に眠る

税込 605 5pt

キーリ 死者たちは荒野に眠る

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みんなのレビュー99件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

女の子におすすめ!

2003/02/12 09:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:リディル - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者が女性なだけあって
女の子の気持ちがよく表れていると思います。
タイトルからホラーのイメージもありますが、
死者たちはいい奴です。かわいそうなだけです。
内容はというと
死者が見えるため孤立していた少女、キーリが
同じく霊が見える〈不死人〉の青年とラジオの憑依霊に
出会い、くっついて旅をする話です。
さまざまな亡霊と出会い、別れをする前半の旅と
〈不死人狩り〉に追われ、別れてしまった青年を
連れ戻しに行く後半の旅になっています。
ネタバレになるので書けませんが
他にも、おもしろいやりとりや悲しい状況が
いっぱいあります。
特にキャラたちの、ちょっとひねくれた愛情あるやりとりが
私は好きです。
退廃的なイメージで亡霊だらけの不思議な世界でも
とても心地よい気分になれました。

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紙の本

原点にして頂点

2018/06/30 17:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gonna - この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙やあらすじを見て購入しました。
砂の惑星を舞台に、青年(※見た目だけ)と少女とラジオ(に憑いた兵長)が列車で旅をするという、まさにビンゴなお話です(笑)
他のラノベに見られるようなキャピキャピした萌え要素があまり見られないので、ラノベに若干抵抗がある人でも、このシリーズは読めるのではないでしょうか。
特に退廃趣味がある人は、この物語の雰囲気にどっぷりハマること請け合いです。

続刊も出ていますが、この1巻だけでも十分に楽しめます。
むしろ、その方がシンプルできれいにまとまっており、物語の余韻に浸れると思います。

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紙の本

かなりよろしい雰囲気

2003/12/04 11:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:志度渡 - この投稿者のレビュー一覧を見る

キーリと不死人であるハーヴェイの普通の会話がよい感じであります。
ラジオに憑依している兵長の過去もうるりです。ハーヴェイにもうるりときてしまうのです。キーリの心もうまく伝わってきます。おすすめの一冊。

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紙の本

黄昏色の世界、「死」と「不死」の狭間で「過去の記録」と対面する少女の物語

2003/02/06 23:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんとも奇妙で、魅力的な物語だ。
「序章」で、いかなる理由からか、権力者の側から追われ「心臓をくり抜かれる」一群の人々(後に、「不死人」と呼ばれ存在であることが明らかになる)がいることが開示され、続いて、主人公のキーリという少女には「幽霊が見える」能力が備わっていることが明らかになる。以降、キーリを中心にして「電撃文庫」というレーベルにふさわしいエピソードが積み重ねられていくことになるわけだが、そうした筋立てはたしかに魅力的ではあるものの、読んでいる途中、ある種の違和感を感じずにいられなかった。
 読了した後、しばらく考えてから気づいたのは、主役のキーリと端役に近い人間を除き、この物語で重要な役割を果たすのはほとんど「幽霊」とか「不死人」とかいう連中であること。読了するまで気づかなかったのは、迂闊といえば迂闊だった。第一章の「ルームメイト」の展開から、この物語全体の構造は既に予告されていたようなものなのに。
「不死人」のハーヴェイと「ラジオに取り憑いた幽霊」である上等兵とともに行くキーリの旅は、この作品の舞台となる世界の「過去」と直接対面するため「他者の記憶との対話」としての側面も持ち始める。その「他者」とは、多くの場合、「かつての生者=現在の死者」であり、キーリの旅は「冥界めぐり」の様相も持ちはじめる。キーリは幽霊の存在が当たり前に認識がために、生者と死者の区別が容易に判断できない場面も往々にしてある。
 そうしたオカルティックな設定を採用しているにしては、作品全体のトーンはさほど「暗い」ものではない。かといって、「明るい」わけでもないけど。例えるなら「薄暮れ色」とでもいうべきか。絶望ばかりでなく、希望ばかりでもなく。
 同行するハーヴェイ含め、や幽霊たちが「過去」しか持たない存在であるのに対し、ただ一人、生身のキーリだけが正しく「現在」を持ち、「未来」を見据えることが可能なのである。だから、「不死人」つまり、「死なない=生きていない」中有的な存在であるハーヴェイが、一度「死」を得たものの、その後、キーリの影響を受けて再び「生」を取り戻すラストの展開は、とても正しい。

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紙の本

要旨

2005/07/30 20:14

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぬほがち - この投稿者のレビュー一覧を見る

2002年・電撃ゲーム小説大賞の大賞受賞作品。
いかにもといった作品。大賞受賞するだけはある。ストーリーの進め方や世界観も並々ではなく、不思議と引き付ける文体ではある。
ただ、作品全体としての雰囲気や心情描写を中心としている為(私は少なくとも一巻はそう感じた)ズバリ何が言いたいかが見えてこない。まあそういうものを求める作品ではないのだが、「見所は何処?」と聞かれたら「う〜ん……見所ねえ〜…」となってしまう。「二人の旅」を通して、「何を訴えるか」というものがあまりない。テーマを通した楽しみ方は出来ないだろう。私はこういうものを小説に求めてしまう為、「キーリ」という小説はちょっと好きになれなかった。
あ、でも、「見所は?」と実際に聞かれたら、おそらくこう答えるでしょう。
「見所ぉ?ハーヴェイに惚れとけ!キーリに萌えとけ!」
私のこの小説に対する楽しみ方を要約すると、こう言うしかありません(笑)
女性作者らしいテイストのキーリの心情描写は、私以外の女の子には結構ツボなのでは?物語そのものを楽しむには、かなり良い小説だと思います。そういう意味ではオススメの作品。

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