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紙の本
ハレルヤ!オタキング
2003/06/05 02:01
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yurippe - この投稿者のレビュー一覧を見る
「コミケ」「エヴァ」「へきる」「キンゴジ」…、一つでも聞き覚えのある方、もしくはどれについても一晩は語れる方々、まだお読みでなければ必読です。濃密で、悶絶モノの快感に溺れられること請け合いです。
本書は1995年9月〜99年2月にかけて、『テレビブロス』に連載された筆者の人気コラムを文庫化したものです。後に一世を風靡する『エヴァンゲリオン』を生み出すこととなるガイナックスを設立し、数多(あまた)のアニメ作品やゲームを手がけ、東大では「オタク文化論」の講師を務めるなど、オタク史に燦然と輝く足跡を残す岡田さんのコラム集です。いや本当に、その語り口は濃くて濃すぎて爆笑せずにはいられません。目次の見出しから、一気に引き込まれてしまうのです。
○人は誰もがオタクになれるわけではない
○オタク界の魔窟「コスプレ忘年会」を知ってるか?
○「へきへき!」「萌え萌え!」な話
○コレクター、それはゴミと暮らす者
○「フィギュア王」編集長の憂鬱
○プラモと泳ぐ夏 …等々。
そして筆者は次のように「オタク」を定義し、彼らへの限りない愛情を注ぎます。
どうも一般の人は、ただ単にアニメや特撮やゲームが好きな人間を「オタク」と思っているようだ。しかしその手のものがどんなに好きであっても、それだけの人は「オタク」とはいえない。それは単なる「ファン」だ。「ファン」が「オタク」になるためには、天文学的な経済、時間、知性の投資を必要とする。(文中より)
本書の素晴らしいところは、筆者が「天文学的な経済、時間、知性の投資」をし、優れた作品を生み出してきた実績を持つ、オタクの中のオタク「オタキング」である点です。つまりオタク道を極めているからこそ、その濃い世界の魅力を存分に伝えられるのであるし、またオタクの抱える屈折したプライドや、社会から嘲笑されるがゆえの過剰な自意識と滑稽さを、客観視して笑いをとることができるのです。その「超越ぶり」が生み出すヒネリの効いた文章には抱腹絶倒ですが、同時に筆者が捧げているオタクの世界への無上の愛も伝わってきます。
どのコラムも抜群に面白いのですが、中でも「ハヤシバラ・メグ〜ミ」が口癖のフランス人オタク、セバスチャンの項は最高です。洋の東西を問わず、今日も明日もオタクは萌えに萌えます。究極の道楽人生オタクの花道を、歩き続ける決心を促してくれる傑作です!
紙の本
時代を感じる
2022/12/24 17:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったガイナックスネタを読む度になんとなく切なくなる一冊。
今は死に体のガイナックス 時が過ぎてみると残酷でさえある。