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著者紹介
黒田 勝弘
- 略歴
- 〈黒田〉1941年生まれ。京都大学経済学部卒業。産経新聞ソウル支局長兼論説委員。在韓20年。
〈古森〉1941年生まれ。毎日新聞を経て、現在産経新聞ワシントン駐在編集特別委員。
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紙の本
ドイツを礼賛する「自称良心派」の愚
2003/02/27 18:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
欧州とは「恨み辛みが渦巻く暗黒大陸」である。親の敵同士が
地続きの隣国に肩を寄せ合って暮らしている。パスポートも
無しで易々と親を、子供を殺した国の国民がやってきてしまう
のである。これは怖い。下手のことは言えない。欧州では少し
「秩序」がみだれると何時でもどこでも「復讐」「民族浄化」が
起きてしまう緊張感が満ちている。だからこそドイツ人は大うそ
を受け入れた。「ドイツは過ちを犯した」というウソと「悪いのは
ナチスであって一般のドイツ人は他国の国民同様ナチスの被害者
だった」という大嘘である。ナチスは一般のドイツ国民が支持した
からこそ政権を取れたのだ。なぜドイツ人がナチスを支持したかと
言えば復讐心にとりつかれ冷酷無比な過酷な賠償をフランスと
英国がヴェルサイユ講和会議でドイツに課し、ドイツ経済が崩壊
したからなのだ。要するにフランスとイギリスがドイツをイジメ
すぎたのでドイツが切れてナチスの登場を許すことになったのだ。
ナチスは全てのドイツ国民に希望を与え、事実崩壊したドイツ経済
に奇跡の復活をもたらしたのだ。元ナチスの人たちはさぞ悔しい
思いをしていることだろう。自分たちに全ての罪を被せてホッカムリ
しているドイツのサヨクを深く深く恨んでいることだろう。こういう
欧州の「底の深さ」「恨みの深さ」を知ること無くして単純浅薄な
ドイツ礼賛を鵜呑みにすると情勢判断を誤ることになる。
そういう意味で、世界政治の冷厳な現実に目を向ける事に役立つし
必要以上に日本人が自己卑下する事から脱却するための格好のツール
を提供してくれる。本書を読んで日教組サヨクのマインドコントロール
を克服し堂々と世界の諸国に立ち向かう武器を身につけよう。
紙の本
三国関係を公正に評する良書
2003/03/03 11:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、韓国ウォッチャー黒田氏と中国ウォッチャー古森氏による、日韓関係、日中関係の書である。日韓、日中、それぞれにおける政治、外交、軍事、経済、歴史認識、文化など、多岐に渡る分野の現状と問題点を明らかにしている。
近くて遠い国と言われ、摩擦が絶えない現状を考えると、日本自身にも反省すべき点がある。しかし、両著者とも、韓国、中国の問題点もズバリ指摘しており、客観的に見て公正妥当なものであり、大いに共感できる評論である。
今後、日本は、韓国、中国といかに付き合っていくべきかを論じているのである。
例えば、歴史問題では、日本は、韓国、中国に対して何度も明確に謝罪を繰り返している。しかし、何度も蒸し返され、一向に解決しない。これについても問題の根源が指摘され、日本が両国に弄ばれている現実を浮かび上がらせている。
歴史問題に絡んで、キム・ワンソプ氏の「親日派のための弁明」にも言及されている。韓国の学校教育を受けてきたキム・ワンソプ氏だが、日韓の歴史問題に関心を持ち、自身で資料を再検討したのだという。その結果、「自分たちがいかにだまされていたか」「われわれは歴史教育においていかにとんでもない教育を受けてきたか」が分かったということだ。
こうした事実は、歴史摩擦では韓国側にも大いに問題があることを明らかにするものである。
2002年12月3日の読売新聞に以下の記事が掲載されていた。
第二次大戦中のポーランドで、村のユダヤ人600人以上が虐殺された事件があった。ドイツ軍侵攻の直後だったこともあり、ドイツ軍による大量虐殺とされていた。ところが、実はポーランド人の村人による犯行だったことが2001年夏になって分かったのである。そればかりか、ソ連軍によるポーランド人虐殺までドイツに責任転嫁されていた。真実が60年間も隠されていたのである。
こうしたことは珍しいことではない。敗戦国に責任が押しつけられるのは歴史の常である。かつての戦争でも、日本が一方的に加害者であり悪者であったとする見方を鵜呑みにするのは愚かなことだろう。
紙の本
極右こそ反日自虐
2003/02/10 14:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良心的日本国民 - この投稿者のレビュー一覧を見る
欧州はさまざまな歴史を乗り越えて欧州統合という世紀の難事業に乗り出しつつある。これが可能となったのは、なによりドイツがナチズムの歴史を清算するように努力し、それを基盤として欧州諸国に共通の歴史観や価値観が築かれてきたからであろう。
一方、東アジアに目をやると、そこには旧態依然たる国家主義の価値観にとらわれて共通の未来を構築できない姿がある。その最大の原因はいうまでもなく日本が軍国主義の歴史を清算していないからである。天皇制や靖国神社がいまだに残存しているばかりではなく、南京大虐殺否定論などの歴史修正主義が跋扈し、旧来からの朝鮮差別・中国差別の劣情を煽って人気を得ようとするデマゴギー政治家(石原慎太郎がその典型)や極右メディアが世論に悪影響を与えている。この本もその一つであるといえるだろう。東アジアの歴史において、日本は加害者であり中国と韓国朝鮮は被害者であった。加害者であった日本が歴史を清算することこそが、被害者の「反日」を溶解させるカナメである。黒田勝弘や古森義久こそが最悪の反日自虐論者である。なぜなら日本が歴史を清算することを妨げ、中国や韓国朝鮮の「反日」を維持しようとするからである。
紙の本
著者コメント
2003/01/31 14:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:古森義久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2003年、日本はアジアのリーダーたりえるのか? 日本企業はわれ先にと中国進出し、いまや世界の工場とまでいわれる中国。そして、北朝鮮との微妙な関係が対日観に影を落とす隣の韓国。デフレ圧力の中で、経済的な暗雲が危機感を増すわが日本。そんな三国間の微妙な関係を日本の外交という側面から論じた。軍国主義の日本を打ち破って、中国人民を解放したことこそわが党の最大の偉業と称する中国共産党がその統治のレジティマシーのために「反日」を使い、中国人の深層心理にすりこむから、いつまでたっても日本たたきは終わらない。声高に語られる中国の経済発展についても、その経済成長率についての数字は水ましだという説さえある。韓国では日本を叩くことが愛国者の証明であり、金大中の太陽政策は北に対する同胞ムードを高め、反日イデオロギーをもっと強めたと黒田さんも語る。四面楚歌にも見える日本の状況。この中国と韓国という何かと問題をつきつける両国に歯に衣着せず、いまや遠慮せずにはっきりとものをいう時代だ。