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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.1
  • 出版社: 文芸春秋
  • サイズ:20cm/303p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-321570-0

紙の本

街の灯 (Honkaku mystery masters ベッキーさんシリーズ)

著者 北村 薫 (著)

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。令嬢の「わたし」は「虚栄の市」のヒロインにちなんで、彼女をひそかに「ベッキーさん」と呼ぶ。そして不思議な事件が…。北...

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街の灯 (Honkaku mystery masters ベッキーさんシリーズ)

税込 1,938 17pt

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商品説明

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。令嬢の「わたし」は「虚栄の市」のヒロインにちなんで、彼女をひそかに「ベッキーさん」と呼ぶ。そして不思議な事件が…。北村薫スペシャル・インタビューなども収録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

北村 薫

略歴
〈北村薫〉1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年「空飛ぶ馬」でデビュー。91年「夜の蟬」で日本推理作家協会賞を受賞。他に「秋の花」「六の宮の姫君」「冬のオペラ」など。

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みんなのレビュー63件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

北村薫は、『スキップ』で戦後を描いて、この本では昭和初期。そろそろ捕り物帖をって思うけれど、戦前がこんなに楽しいと暫くはこれでもいいかな

2003/04/11 20:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今に始まったことではないだろうけれど、私には最近、特に戦前の日本を見直そう、あるいは今の視点でその時代のことを書き残そうといった小説が増えている気がする。例えば高村薫『晴子情歌』、水村美苗『本格小説』、恩田陸『ねじの回転』、津村節子『絹扇』、山田正紀『ミステリオペラ』、群ようこ『小美代姐さん花乱万丈』。それが、日本語を素直に見直そうという日本語ブームにもつながっている、と思う。

舞台となる時代は昭和初期、主人公はお嬢様学校に通う花村英子。年齢は、はっきり書かれている訳ではない。花村家は士族の出だが、爵位は無い。祖父は軍人で師団長を歴任し、父は財閥系列の商社の社長、住居を構えるのは麹町、屋敷には父、兄の雅吉、運転手の園田などが暮らしている。母親の姿が見えないのは、北村のことだから、重要な意味があるのだろう。他に、新しく運転手となった別宮、検事で探偵小説作家の、多分浜尾四郎あたりがモデルだろう弓原の叔父などが登場する。

有川伯爵の家で開かれた雛の祝いに誘われた英子が、同級の八重子に聞かれた《ヴァニティ・フェア》の意味が、博学の雅吉兄のお陰でサッカレー『虚栄の市』と分る。山崎に代わって運転手となったベッキーこと別宮。花村屋敷の門前の剣戟、戸山ヶ原で発見された男の死体、神田川でも男の死体が。当時、女子供には禁じられていた江戸川乱歩の世界を取り入れた「虚栄の市」。英子が特別に案内してもらった銀座服部時計店の屋上の時計塔。4面が正確に東西南北向いている塔屋の、なかなか見えにくい一面にも時計はあるのか。英子の学校で流行っている暗号遊び、それに刺激された兄の友人が出した問題「銀座八丁」。避暑にために英子の学校からも多くの子女が軽井沢にやって来る。その別荘で開かれた少人数のために催された映画会、仕掛けに驚いた観客が「街の灯」。

語り手が英子で、推理もするのだけれど、なにか訳ありげな別宮が主人公かとも思える部分も多い。その謎は、今後書かれるだろう続編で解き明かされるのだろう。そのあたりは巻末のインタビューで、作者が全体の構想を語っているのでおぼろげに分かる。でも私には、これは岡本綺堂が『半七捕り物帖』で江戸を描こうとしたように、北村が戦前の東京を書く本だと思う。ただし、北村自身は戦後生まれなのだから、綺堂の想いとは違うのだろうけれど。主人公が当時の風景の前で霞むようなところを感じるけれど、そう考えればそれも納得できる。当時の早稲田や銀座界隈や夜店の様子、あるいは現在とあまり変わらないだろう旧軽井沢の別荘地の風景を描く北村の筆はいかにも懐かし気だ。旧軽の様子は冒頭に挙げた水村美苗『本格小説』を読めば、もっとよくわかってくる。

小さなエピソードが、さりげなく色々なところに散りばめられているせいか、あとから何度でも読み返しができる。いかにも、北村らしく丁寧に書かれた作品。都筑道夫の小説がどちらかというとマニアックなところに入り込んでしまい、細部に淫する感があるのに対して、文章の清潔さのおかげだろう、小さな事物、例えば《仏法僧》についてのなどが記事な少しも嫌味に感じられない。

巻末の参考文献のところで初めて、昭和7年という時代や、はっきりとは書かれなかった学習院の女子といった学校名が見えてくる。田中博の北村薫論「日常の謎とリアリティのメカニズム」も立派だが、やはりスペシャル・インタビューが楽しい。数多い味のあるイラストは謡口早苗、カバーの写真はこのシリーズ共通の大嶽恵一、装丁は京極夏彦 With Fisco。小説も含め、ともかくセンスがいい。

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紙の本

どこかへ行ってしまった日本語に出会える

2006/05/05 18:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

小津安二郎の映画「東京物語」(昭和28年)で原節子が話す日本語のあまりの美しさに息をのんだ憶えがあります。今のようにのべつまくなしに外来語が取り込まれた日本語とは大きく異なり、豊かな大和言葉がちりばめられた故郷(くに)の言葉。地に足をつけて生きる人々の心根を表すには、上っ面だけをなぞっただけの借り物の言葉では要を満たさないということがよく分かります。そして映画を見終わった後に、あの日本語はどこへ行ってしまったのだろうと実に心淋しい気持ちになったものです。

 北村薫の文体はまさにこの「どこかへ行ってしまった日本語」を想い起こさせるものだと私は常々思っています。本書「街の灯」は舞台に「どこかへ行ってしまった日本」を選ぶことで、その「どこかへ行ってしまった日本語」の魅力を最大限に発揮できています。あの時代の東京が醸し出す匂いや音、さらには空気の色までもが、その文体によって、時にくっきりとした輪郭を伴い、そしてまた時には淡く切ない形で読者に差し出されているのです。

 謎解き物語のために用意された仕掛けそのものにはとりたてて目新しさはありません。日常に潜む人々の密やかな営みを描く点では、「空飛ぶ馬」に始まる「私と円紫師匠」のシリーズのほうがまさっているといえます。事件の結末が容易に想像できる場合が多いので、驚愕の展開をもった推理小説を期待する向きには残念ながら落胆を与えるかもしれません。ですが、北村薫のほのかでやさしい日本語にたゆたう時間を味わうには、もっともふさわしい書ではないか、というのがいつわらざる読後感です。

 ベッキーとよばれる主要な登場人物にはまだまだ多くの秘められた過去があるようで、そのすべてがこの書ではまだ明らかにはされていません。したがって今後もこのシリーズを読み続ける覚悟がない人にはお勧めできない短編集ともいえるでしょう。

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紙の本

ベッキーさんは、…

2003/07/28 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書最大のミステリーは、何と言っても、主人公の身近にはいるけれども、とても日常的とは思えないお抱え女性運転士の〈ベッキーさん〉でしょう。おそらく、本連作が進むにつれて、この謎も少しずつ解き明かされていくのだろう、という大方の期待をさわやかに裏切るように話は進んでいる。何せ、
 ベッキーさんは、(昭和7年には珍しい)お抱えの若い女性運転士だ。
 ベッキーさんは、江戸川乱歩をよく読んでいる。
 ベッキーさんは、武道もするし、拳銃も見事に扱う。
 ベッキーさんは、どうやら英語も堪能らしい。
 ベッキーさんは、……、
と、ひとつひとつ謎が積み重ねられていくばかりなのだから!
 そして、何より最大の謎は、「別宮」という姓とベッキーとが語呂が合うからと言って、(本来の主人公の)英子に、わざわざ「失楽園」の登場人物から連想させて名付けさせていること。素人目には、『失楽園』のベッキーと、運転士の〈ベッキーさん〉とは、相当駆け離れているように見えるのに…。
 連作がすすむにつれて謎は明かされていくはず、という読者の淡い期待をますます増幅させながら、「昭和7年」の物語がはじまった。
 

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紙の本

昭和七年、東京、そして女学生。

2003/03/18 21:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 北村薫のミステリーは、「円紫師匠」と「私」であるとか、「覆面作家」と「編集者」というように、ホームズ役とワトスン役が存在し、2人の会話の中から日常に潜む謎がクローズアップされ、そして解決される…という印象が強い。この作品も構図的にはそうしたお馴染みのシリーズと同じようにも見える。
 今回の主人公は女学校に通うお嬢様が主役だ。同級生に皇族や華族が普通におり、学校の送り迎えは運転手が自動車で、という上流階級の世界。彼女の相手役となるのは、この時代には珍しい女性の運転手・別村さんである。この2人の関係がくせ者だと思う。
 謎を見つけ、謎を解くのはいつでもお嬢様…花村英子さんである。だから普通なら彼女がホームズ役という位置づけになるだろう。しかし彼女が<ベッキーさん>と呼ぶ別村さんも一筋縄ではいかない女性だ。ベッキーさんは、運転手だから機械にも強い。大事なお嬢様を預かる身だから武芸も達者で、射撃もなかなかの腕前。普通ならこれで「推理担当」と「活劇担当」の名コンビで話が進みそうなのだが、そういう風には進まない。ベッキーさんはあくまで運転手であり、時として英子さんの話を聞かされるだけで、自分の意見もほとんど言わないし、自分の話もしたがらない。けれども、ベッキーさんがいないと謎は解けない。まるで何かの触媒のように、ベッキーさんがそこにいるというだけで、英子さんはいつの間にか謎を解決しているのだ。彼女らは2人で1人のホームズなのかも知れないと思ってみたりした。
 この話には3本の中編が収められているが、ミステリーとしてだけではなく、関東大震災から復興しつつある東京を舞台にした、上流階級の少女たちの物語としても読めるだろう。というか、新しい服部時計店のビルや同級生が婚約するエピソードなどを読んでいき、最後の最後になって謎が定義され解決されることにより「ああ、これはミステリーなんだ」と気がつくことになるのだ。
 まったく一筋縄でいきそうにないシリーズが始まったものだ。

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2004/11/06 23:28

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2004/10/04 14:28

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2004/10/10 15:29

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2005/04/16 11:31

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2004/12/04 20:21

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2004/12/05 10:55

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2005/07/18 14:10

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2006/02/11 19:26

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2006/04/30 15:17

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