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商品説明
うつ病治療のキーワードは「あきらめない」「完璧を求めない」の2つ。ストレスから抜け出し確実によくなる治療法をわかりやすく解説する。家族や周囲の人たちが知っておいたほうがいい事柄もきめ細かくアドバイス。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
平安 良雄
- 略歴
- 〈平安良雄〉1961年沖縄県生まれ。岡山大学医学部大学院修了。杏林大学医学部精神神経科助教授。精神保健指定医。専門領域は神経画像学、臨床精神神経薬理学、精神生理学。
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紙の本
うつ病の人にも理解できる、最初に読むべき本!
2005/01/30 18:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:烏梅 海馬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分がうつ病かなと疑ったとき、なんだかずっと気分が優れないとき。そんなときは、脳の活動が鈍っていて難しい本を読むことは困難だ。かといって、何の前提知識もなしでいきなり精神科や心療内科に行く勇気も無い。そんな人にうってつけなのがこの本だ。うつ病とその治療についての一通りのことが、非常にわかりやすくまとまっているお薦めの本だ。
175ページと、うつ病患者が読むにはちょっと厚い。とりあえずすべてを読む必要は無い。とにかく医者に行ってみたいが心細いという人は第五章を、自分で症状を確認してみたいという人は第一章から読むと良いだろう。
第一章では、うつ病がどんな病気であるかを簡単に説明している。うつ病の原因や典型的な症状、神経伝達物質のこと、自己診断チェックシートなど、ざっとうつ病のことを概観できる。この部分を読んで、自分に当てはまっていると思ったら、読み進めばよい。しかし、自分本位な診断になりやすいので注意。
第二章では、典型的なうつ病のケースが解説されており、病気を理解する上での助けになる。気分が落ち込んでいる人は無理して読むことはないだろう。
第三章は、この病気特有の行動や気分についてだ。第一章で自分が鬱ではないかと疑った人は、ここで症状を確認すると良い。節の見出しがわかりやすいので、気になるところだけを読むのもいいだろう。
第四章には、うつ病患者が心得るべきことが書かれている。大変重要な話題であるが、とりあえず医師の診断を受けに行く人は読まなくても大丈夫だろう。医師から説明がある内容がほとんどだ。
第五章は、治療の話題である。医師との最初の面談の典型的内容から始まり、いくつかの治療方法、薬やその副作用など、気になる話題がぎゅっと詰まっている。ここだけ読めば、医者に行くのも怖くない。
第六章は、家族のサポートの仕方がかかれている。ここだけでも家族の方に読んでもらうと良いだろう。医師の診断が下れば大抵家族は支えてくれるものだし、“適切な”サポートが必要だ。
抑うつ気分の時に、数ある本の中から自分に適切なものを選ぶのは、大変な苦痛である。この書評が少しでも役立てば幸いである。