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待ち伏せ  新装版  新潮文庫

待ち伏せ(新潮社) 池波 正太郎著
税込価格: ¥540 (本体 : ¥514)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 346p
ISBN : 4-10-115739-1
発行年月 : 2003.1
利用対象 : 一般

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コメント・書評

名君と暴君の顔を持つ「殿さま」と潔い「人びと」
saihikarunogo
2012/01/10 23:01:36
評価 ( マーク )
★★★★★

この第九巻第一話『待ち伏せ』で、大治郎は、人違いで殺されかける。前に、第六巻第四話『新妻』でも、人違いで殺されかけた。『新妻』で間違われた相手に潔い妻がいたように、『待ち伏せ』で間違われた相手にも潔い妻がいる。大治郎が、「いま、この期(とき)に」これだけの配慮ができるとは、と感心し、のちのち、「あれほどの女(ひと)を、見たことはない」と、述懐したほどに、夫婦とも、日頃から覚悟を決めていたのだ。この話は、私は、テレビでも見た。潔い妻おりくを、小説のイメージどおりの女優が演じていた。私はこのおりくさんが好きになり、彼女の夫に災難を押しつけた殿様に腹が立った。それにしても、いくら、恩義もあり、好感を…  全文読む 評価する

皮膚感覚のような季節感を伴う剣客商売。晩秋から冬の、もの悲しい雰囲気漂う作品。
toku
2011/10/05 16:16:21
評価 ( マーク )
★★★★

 剣客商売を読んでいると、それぞれの巻が季節を纏っていることに気づく。 そして、その季節は、物語に皮膚感覚のようなものを与えてくれているように思える。 例えば、第四巻『陽炎の男』は春から夏。 三冬の中に大治郎の存在が芽吹き始め、心がくすぐったく、どこか落ち着かないような気持ちとともに、作品全体に暖かさと、徐々に増していく夏の暑さのようなものが感じられる。 本書の季節は、晩秋から冬。 夜の空気が冷気を帯びだした晩秋から、その厳しい環境に備えて生命たちが活動を弱める冬の感覚は、そのまま物語全体に、もの悲しく、感傷的な雰囲気を漂わせている。【待ち伏せ】 とある橋の上、大治郎は闇に潜んでいた二人の曲者…  全文読む 評価する

三冬浪漫〈夫婦〉
流花
2003/07/07 17:16:00
評価 ( マーク )
★★★★★

「恋はゲームじゃなく、生きることね」…こんな歌があった。すべてが輝いていた恋の季節を経て、男と女は結婚し、夫婦となる。結婚するということは、「この人と生きる」ということである。喜びも悲しみもともにし、同じ人生を歩む。二人の人生は一つになるのである。大治郎とともに、人生を歩み始めた三冬。そして、二人の人生が一つになった証として、子どもを授かるのである。 ここに、もう一組の夫婦がいる。佐々木周蔵と、りくである。周蔵は、主人の汚行を一身に引き受け、「敵持ち」として逃げ回る生活を送ってきた。りくも、「敵持ち」という重荷を背負った周蔵とともに、同じ人生を生きてきた。ある日、周蔵と間違えられて大治郎が襲わ…  全文読む 評価する

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