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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.11
  • 出版社: 学研
  • レーベル: 学研M文庫
  • サイズ:15cm/480p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-05-900201-7
文庫

紙の本

村山槐多耽美怪奇全集 (学研M文庫 伝奇ノ匣)

著者 村山 槐多 (著),東 雅夫 (編)

村山槐多耽美怪奇全集 (学研M文庫 伝奇ノ匣)

税込 1,375 12pt

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収録作品一覧

槐多「二少年図」 江戸川乱歩 著 9-17
四月短章 18-21
美少年サライノの首 22-25

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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紙の本

現代の天才との競作

2003/01/10 19:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:毛少子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村山槐多と言っても、若くして死んだ天才作家であることぐらいしか知らなかった。それがこの本を読んで、画家としても詩人としても、そしてもちろん小説でも天才だったことを知った。しかし、この本を手に取ったきっかけは、現代の天才作家・津原泰水が、村山槐多をモチーフにした200枚の中編を寄稿していたからだ。
 津原泰水は「妖都」「少年トレチア」などで熱烈なファンを持ち、時代の一歩も二歩も先を行く作品を書いているが、あまり世に知られてはいない。それこそが天才の証と言える。その津原泰水が、大正時代の天才作家に惚れ込み、彼の人生を描き上げている。天才は天才を知る、というところだろうか。
 この中編が載ったことで、この本は、単に埋もれた天才の作品を発掘する、過去を懐かしむだけのものではなくなった。時代を超えて、天才同士が競作しているような感覚にとらわれるのだ。現代の天才の手によって、村山槐多は甦った。その、時空を超える快感が、この本にはある。

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紙の本

『伝奇ノ匣4村山槐多耽美怪奇全集』刊行にあたって

2003/03/08 09:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:東雅夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村山槐多は明治も末近い1896年に横浜で生まれ、京都で育ち、旧制中学卒業後上京して画業に打ち込みましたが、1919年(大正8年)に22歳の若さで結核のため世を去りました。今の感覚でいえば、大学を卒業するかどうかというくらいの年頃で、あっけなく夭折してしまったわけです。
 その短い期間に、槐多は200点近い油彩画、水彩画、スケッチを描き、2巻の遺作集にまとめられた、耽美とエロスの詩歌、伝奇と怪異の小説、奇想横溢する戯曲、奔放なエッセイ、痛切にして苛烈な日記・書簡などを遺しています。
 そして、彼の遺した作品は、ほぼ100年後の今日に至るまで、片時も忘れられることなく愛好されてきました。主要な美術全集や詩人全集には、必ずといってよいほど「村山槐多」の巻が設けられていますし、信州の信濃デッサン館のように、槐多の絵画を数多く収蔵する美術館もあります。弥生書房版の一巻本全集も、地味ながら在庫を切らすことなく、息長く読み継がれています。
 ホラーや幻想文学ファンにとって、村山槐多といえば、なんといってもグロテスク文学の傑作「悪魔の舌」の作者として有名でしょう。怪奇ミステリの先覚者・槐多については、江戸川乱歩や中島河太郎が早くも注目するところでしたが、とりわけ鮎川哲也編『怪奇探偵小説集』の巻頭に「悪魔の舌」が収録されたことで、戦後世代にも強烈な印象を植えつけることになりました。
 しかしながら、槐多は「悪魔の舌」一作だけで記憶されるべき作家ではありません。『古事記』への熱愛から生み出された最初期の神話ファンタジー、ホラー・ジャパネスクの遥かな先蹤となった戯曲「酒顛童子」、乱歩をして「ギラギラと五彩に輝く」「悪魔の感情」と嘆賞せしめた怪奇ミステリの数々……今回の文庫版選集では、そうした散文作品と、奔出するヴィジョンと色彩感覚の鮮烈さに圧倒される詩作品を交互に配することで、稀有なる幻視者カイタの本領を堪能していただけるように心がけてみました。

 血染めのラツパ吹き鳴らせ
 耽美の風は濃く薄く
 われらが胸にせまるなり
 五月末日日は赤く
 焦げてめぐれりなつかしく

 ああされば
 血染めのラツパ吹き鳴らせ
 われらは武装を終へたれば。(「四月短章」より)

 深夜の空の暗きをば
 焦げゆく思ひ打鎮め
 見入れば怪し羽根ぬれしかうもりは
 薄明をともなひて街上を走り狂ふ

 血に彩られし怪館の真紅の玻璃窓に
 われのみあざやかに目覚めたり
 冷めたき外面
 雨はふるふる(「薄き雨」より)

 槐多が遺した「耽美と怪奇」な詩作品の数々は、今から百年近く前に書かれたとは信じられないほど新鮮で、現代を生きる私たち猟奇の徒の琴線をも、まっすぐに揺るがせずにはおかない魅力にあふれていると思います。
 なお、本書には、最良の槐多論のひとつである江戸川乱歩のエッセイ「槐多『二少年図』」と、津原泰水が槐多の生と死をテーマに書きおろした中編小説「音の連続と無窮変奏(槐多カプリチオ)」が併録されています。両作品を通じて、その作品にもまして魅力的な槐多の生の軌跡と奇蹟を如実に実感していただけたなら、編者として、これに優る歓びはありません。

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