現状ではライトファンタジー作家に分類される築地俊彦だが、その本来の属性は“ミリタリー”に違いない。それも華々しい空中戦や戦車軍団の激突などではなく、泥をすすり地に這いつくばるスターリングラード戦でありガダルカナル戦である。彼の作品には美少女が登場しても、死ぬときはあっさり、しかもむごたらしく死ぬところにもその片鱗がうかがわれる。しかし、この作品ではその築地俊彦らしさが炸裂し、作品と作者が見事に一体化している。 形ばかりの主役はいるが、真の主役は南洋の孤島で1人の老人に仕える100人のメイドである。彼女らのある者はきわめて有能であり、ある者はドジでマヌケかもしれないが、いずれも正真正銘のメイド…
|