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紙の本
マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ 新装版 (ブルーバックス)
著者 都筑 卓司 (著)
マックスウェルの悪魔なら火にかけたヤカンの水を凍らせる。タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。人類が滅び、宇宙に終焉...
マックスウェルの悪魔 確率から物理学へ 新装版 (ブルーバックス)
新装版 マックスウェルの悪魔 : 確率から物理学へ
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商品説明
マックスウェルの悪魔なら火にかけたヤカンの水を凍らせる。タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。人類が滅び、宇宙に終焉が訪れるとすれば、マックスウェルの悪魔こそ、救世主か? ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。(ブルーバックス・2002年9月刊)
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。【商品解説】
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書店員レビュー
2010年11月1...
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
2010年11月11日、中央大学と東京大学が共同で記者会見を行い、情報をエネルギーに変換することに、世界で初めて成功したと発表した。
その発表は、百数十年前に架空の存在として唱えられた「マックスウェルの悪魔」の実現を意味している。
マックスウェルの悪魔は、物理学者マックスウェルが唱えた架空の存在である。悪魔は、分子を観察して振り分けることにより、温度差を作り出す。
熱することなく温度差を作り出せるなら、それは永久機関を意味する。はたしてマックスウェルの悪魔は可能なのか。
百年以上に渡る議論の結果、永久機関の可能性は否定された。しかし、情報をエネルギーに変換するという意味でなら、悪魔の可能性は残された。それを実現したというのが、中央大と東大の発表である。
この本は、マックスウェルの悪魔についての数少ない入門書である。初版の発行が古く、最新の研究に対応してはいないが、親しみやすい解説で読者の理解を助けてくれる。
理工書担当 中本
紙の本
エントロピーは日常生活においても極めて重要なもの
2009/09/25 01:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学生の時に電気系の同級生にマックスウェルの電磁方程式だか波動方程式だかを解いたというのがいて、へぇーえ、どんなんだろうと思ったけど、自分は電気専門ではないので専門書は理解できないから、素人向けにやさしく説明してるのはないかなと思っていたときに、この題名「マックスウェルの悪魔」を目にしたのでした。てっきり波動方程式のことを書いているのだろうと思ったら、そうではなく、エントロピーのことを書いていたものでした。目的の書ではなかったのですが、これは大変ありがたい勘違いでした。
エントロピーは日常生活においても極めて重要なものであり、昨今の環境問題などはエントロピー抜きには語れません。エントロピーのことを考慮に入れないために、ごみ分別収集の問題とか、再生紙の問題とか、割り箸使用反対とか、もしかしたら環境にとって良くないことをやっているんじゃないの?ということがいっぱいあります。そもそも石油を地下深くから沢山掘り出していながら、地球環境を人類にとって(あくまで人類の都合にとってですが)良くしようということそのものが、むしの良すぎる話ですが、誰もそれに気がつかないのでしょうか。エントロピーを勉強した方はたぶんみんな気がつくのではないでしょうか。
平家物語の冒頭にエントロピーは増大するという、熱力学の第二法則が述べられています。すなわち、「 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 」
諸行無常ということはエントロピーは増大するという宇宙の大法則です。なにびともこの法則から逃れることはできません。つまり、規則的に並んだあなたの体の分子、原子たちはいずれ確率の大きい方へ、つまりバラバラになる方向へと進んでいきます。ま、死ぬということです。
経済学ではエントロピーの重要性について一部の学者が気がついたのが最近のことだということを1981年の科学朝日7月号に東京大学名誉教授の玉野井芳郎先生が書いていました。物理学者と経済学者の交流ってあんまりなかったのでしょうか。1865年にクラウジウスがエントロピーと名づけ、1872年にボルツマンがエントロピー増大の法則を証明している(それもどうやら統計や確率の計算からやっているらしい)のに。つまり、経済学者たちは100年以上もこのエントロピーの重要性に気がつかなかったということでしょうか。ま、政治家は今もエントロピーのことを全く知らない人がいっぱいいるようで困ったものです。
こちらの
資源物理学入門も読んで大雑把にでも理解してもらいたいものです。
なおエントロピー理解には役立ちませんが、
こちらの小説
にエントロピーという言葉が出て来ます。
この小説、あんがい理科系の人はハマルかも知れません。下らなさが受けるはずです。ま、真面目な部分は金子みすゞさんの詩と同じくらいいいですから、この本全体が下らないというわけではありません。
いづれにしろ、エントロピーというものを、多くの方々が知るべきだと思っています。
紙の本
「マックスウェルの悪魔」の世界がよくわかる画期的な一冊です!
2020/02/01 10:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、多方面の高度な知識を誰にでもわかるように解説してくれると好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は「マックスウェルの悪魔」編です。「マックスウェルの悪魔」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべられるでしょうか?この言葉は1967年頃、スコットランドの物理学者マックスウェルが提唱した思考実験、あるいはその実験で想定される架空の働く存在を意味します。例えば、タイムマシンを実現させて過去を蘇られるとか、永久機関を動かして世間を驚かせてみせるといったことです。このマックスウェルの悪魔という不可思議な世界を非常に興味深く、楽しく理解できるように解説したのがこの一冊です。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい科学書です!
紙の本
不確定性原理とともに
2016/09/07 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまぜみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高時代に夢中になれた本!エントロピーは、増大するしかない!
紙の本
随分昔の本ではあるが
2023/11/12 16:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然科学系の本は、時代とともにその価値がなくなってしまう本が大半であるが、本書は珍しい例外である。「エントロピー増大の法則」という大原理が現在においても有効なせいである。初学者や部外者にとっても「エントロピー増大の法則」をわかりやすく書こうとした努力は、今なおその力を失っていない。終章も現在の状況を予言しているようにも思える。
紙の本
ちょっと読みずらい
2016/09/19 11:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
話のもととなる物理学の理論は、少しは知っていて読んだのだが。途中から、難しくてよく理解できないところが増えていった。
著者が、物理学の素人にもある程度わかるように書こうとしていることは感じられるのだが、例え話がかえって話を難しくしているところもあるような気がした。