紙の本
ラストは圧巻
2002/07/31 18:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほおずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゴーストライターの島崎は、宝石商の女性から、失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しいと依頼される。小松原家の広大な館には、淳の出生から失踪するまでの27年間分の資料がきちんと保管されていた。小説家志望だったという淳の人生に次第に魅せられてゆく島崎だったが、淳の人生を追ううちに、身辺で不穏な出来事が起こり始めた。
読み応えのある推理小説だ。どうなるのか、どういうことなのか、真相にたどり着きたいけれど、たどり着くのが怖い。まるで、真相にたどりついてはいけないような感覚に襲われた。途中までの過程がホラーじみていて怖く、ラストは圧巻。
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ゴーストライターとして樹海で死んだ青年の伝記を書くことになった潤一。彼の妹との恋と彼の周りで起きる不可解な死。怪しく暗躍する「異人」。
市川図書館
2009年11月19日読了
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またしてもやられた~!てな感じ。「異人」の正体についてはかなり早くに見当がついたものの、やっぱりやられた……。「絶対またこの手だ!」って分かってるのに、騙されちゃうのが不思議。
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富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。売れない作家島崎に舞いこんだゴーストの仕事―。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家には、まだまだ秘密がありそうだ。五つの文体で書き分けられた折原叙述ミステリーの最高峰。
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叙述ミステリーだと分かって読み始めたからだろうか。半分も読まないうちに、展開が読めてしまって、物足りなかった。設定や背景描写が大雑把で、物語に浸かることができず、異次元の話のように思えた。犯行の手口をもっと詳しく書いてくれれば、リアリティが出て良かったように思う。
初めて読んだ折原作品。次に期待したい。
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93点!これ面白かった~。つっこみ所はままありますが(・_・;)
淳の人間像と、狂った父母に読む手が止まらなかった。淳の生まれてからを関係者にインタビューしながら進む。結末にどう結び付くかが気になって、一気に読んでしまった。5時間くらい。じゅんちゃん
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折原初期の最高傑作かな。作中作の連発。どんでん返しの連続。読み終わるのがもったいない気にさせられた。最近、再読したのだが、やはり面白い。傑作。新潮文庫版より改訂版の講談社文庫で読んだほうがいいかも。
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面白かったしよく書かれていたと思う。
ただ、閉じてすぐに別の本を読んでしまったので記憶があいまい。。
富士の樹海で消えた息子の本を書いてほしいと頼まれたライター。
取材するうちにほの見える、異人の影。
失踪中の父親、連れ子の妹、息子だけを溺愛する母親。
ライターの周りにもまとわりつく、取材を先回りする女性の影が。
挟み込まれる行方不明者(息子?)の独白が、
ざらざらとした不安感をあおる。
なんだこれ、どうなるんだ?
と、展開が心配で、ひかれるように読み進んだ。
うんでも、異人の謎掛けが早くに予想がついたので、実はあまり最後で驚けず。
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やっぱり最後はどんでん返し!!
折原一さんのおもしろいところ。
内容としては不思議なところが多くて最後もすっきりはしなかったけど、この叙述ミステリーにはまってしまってます。
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「異人」を巡って不可思議な事件が起こります。メタミステリー的な構成で少々ややこしくスマートさに欠けますが、読者を惹き込むストーリーテリングと怒涛のラストは圧巻です。
著者のサイトで本作が「自選ベスト」に挙げられていますが、完成度はNo.1だと思います。
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どんでん返しといわれればどんでん返しだが、面白いかと言われると微妙。
個人的にはどんでん返しというのは、驚かせればいいということではなく、納得させ、感心させる必要があると思うが、この本の結末は「ふーん」としか思えなかった。異人についてもある程度予想はつくし。
結末に行き着くまでの方がスリルがあって面白かった。
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読破後…唸った。推理好きにタマラナイ本だと思う。
ハマった感はないが読ませる!
シチュエーションが魅力的で苦痛ない。
複雑な構成は凄いわ!
他の作品も読みたいと思う。
再読本ですよ!これは!推理好きにはおすすめ!
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面白かったのだけど最後に島崎が死んだのかだけはっきりさせて欲しかった
旅館の法被の男が言うにはHELPの文字の広場には消防か警察なら行けるらしいのに死体が見つからないのは生きてると言うこと?
冒頭に戻る、ということなのだろうか
ちょっとすっきりしない
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富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。売れない作家島崎に舞こんだゴーストの仕事――。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家には、まだまだ秘密がありそうだ。
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叙述トリックとカバーに書かれていたので、結末に驚くことはない。
ただ、誰がどんな役割を演じているかがわからないうちは、まさに先が気になる展開で楽しく読めました。