官僚たちの夏 城山三郎 新潮文庫 ひと夏のお話かと思っていたら違っていました。昭和30年代~40年代の出来事です。国家公務員たちの権力闘争で、夏が人事異動の時期なのです。 人事権者である主人公通産大臣官房秘書課長風越信吾氏が人事カードをもてあそぶところから始まります。生臭い話です。前半部では、結局、人間界の答えには「解(かい、真実の答)」はないと感じました。力の強い者の発言が「解(かい)」らしきものになるのです。仕事キチガイたちが働いていた時代です。無定量、無際限に働くのです。帰宅しないのでしょう。結婚は見合いです。 この小説は人事権者の物語です。昭和時代における組織の歴史書を読むようでもあり…
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