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紙の本
「外向け」の欲求が生まれたら本書を!スポーツ教本的ニュアンスが光るノウハウ本
2007/05/02 21:25
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
構想を組み立て、作品を書き上げられるようになった人に対して訪れる壁は、何といっても、「面白いかどうか」の壁でしょう。キャリア等の関係上やむを得ない部分があるとは言え、プロの作家が書いた刊行物と、自分の作品を見比べた時、どうしても自分の書いたものはアラが見えて仕方なかったりします。よくよく読み返してみると、自分が書きたい描写が足りなかったり、どうにもテンポが悪かったり……問題を解決するには、書いて書いて書きまくるしかないのか、と悲壮な覚悟を固めた人も少なくないのではないでしょうか。
確かに、文章力は執筆の総量が大きく関係すると言われています。「しかし、だからと言ってがむしゃらに書き続けていても、効率的な進歩は期待できない。何かいい方法はないものか」、と悩んでいる人も多いでしょう。将来的にデビューを狙っていたりするのならば尚更です。
文章を書くコツは無数にあり、どんなノウハウ本が向いているかは、人それぞれなのですが、「ようやく文章を書き上げられるようにはなったけど……」というレベルの書き手に対して本書は、とてもいい教官になるでしょう。他の若桜木流のノウハウを開示した本と同じように、本書に掲載されているコツやポイントも、書き上げた原稿にすぐさまテコ入れして、ブラッシュアップができるものばかり(本書には、実際のブラッシュアップ例が、作家志望者の原稿を用いて無数に再現されており、「使用前」→「使用後」よろしく見比べながら訓練を積むことができます)。コンセプトが、とりあえず書いてみることではなく、「プロ作家養成」ですので、そこそこハードな部分もありますが、読み手の才能やセンス、経験に依存していないスタイルを取っているので、努力次第で内容をモノにすることが可能です。高度なシステムやプロット立ての方法を論じた類書は多いですが、この本は、その前段階を整える役割を担っているとも言えます。スポーツ教本的に、エンターティメントと新人賞を分析したこの一冊、作家志望であるなら、読んでおいて損はないでしょう。
紙の本
最適なエンターテイメント入門
2002/05/30 02:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Taka-ya - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「おもしろい小説を書く入門書」として、まぎれもない逸品である。
とりあえず、筆者の作った小説を読んだことのある人は、それを忘れるべきだ。
小説を書く人が書く、小説作法の入門書は、「おまえが言うか!」という感想を持たれるものも多いのだが、これはその典型である。
けれども、「誰が書いた」ということに囚われるべきではない。
この本の長所を挙げると、それは、何よりも「具体的である」ということだ。
筆者の豊富な知識と、具体的な「受賞作を書く方法」。
それが、この本には載っている。
エンターテイメントを志す人間ならば、読んでみる価値はある。