紙の本
勢力図の大勢が定まり始める
2002/07/19 13:49
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投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻は全体の流れからすると、曹操と袁紹は官渡の戦いを引きずり、劉備が荊州北部に居を構え、次の巻での諸葛亮の登場の前振りと、どちらかというと前半と中盤の繋ぎの感がある。
袁紹が弱体化し曹操が巨大化していく勢力図変化がウェイトとしては大きいのだろうが、印象に残ったのは張飛と奥さんの話かな。これは全く北方さんのオリジナル挿話だと思うのだけれど、なかなかいい味出しています。
あとは徐庶先生ですね。思うに、これまでは「軍師」という言葉、というか概念はあまり出てこなかったように思う。曹操側にはそれらしい立場の武将はいたかもしれないけど、劉備軍にはいなかったし。その意味で、徐庶の登場と、それに気付いて曹操がにわかに劉備を警戒し始める様子は、「これからは軍師と軍略の時代だ」ということを象徴しているように感じる。
紙の本
とてもスリリングだ
2001/12/24 22:11
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投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻をゴルフで言えば、メンバー四人。午前中のコースのパーファイブ。その中で一番長いコースをプレーしている具合だろうか。数多くの勇者が登場し、北方独自の表現がなされる。それぞれの勇者のカラーが北方レンズを通されることで、独特の強弱と歪みが付けられ、物語化した話に引き込まれる。漫画家で言うと、本宮ひろしに似ているか。劇画タッチに話が進められる。とてもスリリングだ。この巻では、劉備にとって最初の軍師とでも言うべき、徐庶が登場する。この巻の最後で、この徐庶により次の軍師が紹介される。このスポットライトのような紹介が、また次の巻も読んでみようと思わせることになる。
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中原の大勢は固まり、曹操は南方へ
2022/08/19 21:52
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
官渡で袁紹を破り、じわじわと北方4州を攻めとる曹操。
劉備は新野で爪を磨ぐように力を蓄えている。張飛の嫁取りシーンとその後の展開は微笑ましい。徐庶が劉備の元に居付くが、曹操の手が伸び…いよいよ諸葛孔明の名が出てくる。
孫権と周瑜も力を付け、思いは荊州、天下へ。
いよいよ三国の主たちが交わろうとしている。
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実は、こんな本も読んでます(しかも、かなりハマりました)
きっかけは思い出せないほど偶然に、読み始めたのですが、
途中で、止めるなんて無理でした
北方謙三氏の才能によって、歴史小説なんて域を超えてます
通勤の満員電車の中で読んでいて、涙が止まらなくなることも
しばしば・・・
十三巻という大作ですが、ぜひ一度!
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強大な袁紹軍を官渡の戦いで退けた曹操は、ついに河北四州の制圧に乗り出した。軍勢を立て直した袁紹との再戦にも勝利し、曹操軍は敵の本陣である黎陽を目指す。袁紹の死、さらには袁家の内紛が、曹操に追い風となる。暗殺された孫策の遺志を継ぎ、周瑜とともに江夏を攻める決意をする孫権。張飛との戦いに敗れ、飛躍を目指し放浪を続ける張衛。そして荊州の劉備は、放浪の軍師・徐庶と出会い、曹操軍の精鋭と対峙する。北方<三国志>待望の第五巻。
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でかくなる曹操。孫権も次第にでかくなっていく。ただ劉備のみいまだに小さい。関羽や張飛と出会って20年以上。劉備に成り上がる機会は訪れるのか?
5巻目にしてとうとう諸葛亮の名が!
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2008年10月23日読了。
間がずいぶんあいてしまいましたが、5巻目読み終わりました。
間があいても、基本の物語は頭に入っているので、すぐに物語に入り込めた。
この巻は張飛ががんばってましたね。張飛かっこよすぎ。嫁もかっこいいですが・・・
張飛かっこよく書きすぎてませんか????
個人的に好きな関羽や張遼があんまり出てこないのでちょっと、欲求不満?でも面白いです。
ビジュアルに訴えてくる文体ですね。
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「なにもかも、放り出せる。たった一ひとつのことを除けば」
「なんです、そのひとつのこととは?」
「志」
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曹操による、官渡の戦い後の河北4州平定がメインとして描かれます。
過酷な戦地にも、自ら先陣をきって赴く曹操がかっこいい。
http://ameblo.jp/eisin/entry-10252993563.html
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官渡の戦いで袁紹軍を退けた曹操は、河北四州の制圧に乗り出す。袁紹との再戦にも勝利した。そして、袁紹が死に孫策は暗殺される。
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己が手に天運を掴み阿修羅が駆ける!ついに乱世に屹立した曹操。行く手を阻む者たちの影が、ようやく動き出す。志、野望、そして誇り。男たちは何を賭けて闘うのか。曹操の覇道、いまだ遙かなり。
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2009年10月9日読了。
相変わらずキャラクターが濃い。
曹操の鮮やかな判断と有能な臣下たちの仕事っぷりに惚れた。
劉備たちの絆の強さに胸が熱くなる。男の友情や繋がりって憧れる。
孫家は思わず応援したくなる脆さがある。多分、孫権が他の武将や大将に比べて若いからだと。
後世にまで名を残しているあの奇才もいよいよ乱世に姿を現すみたいだし、次巻に期待期待!
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★2009年68冊目読了『三国志5 八魁の星』北方謙三著 評価B
袁紹軍を打ち破った曹操は、河北四州制圧に歩み出し、袁紹を再び破り、その後袁紹の死により、後継者争いが勃発し、それに乗じて曹操はさらに力を伸ばしつつある。劉備は、曹操に破られた後、劉表の元で再起を図っているが、劉表の参謀である蔡琩にたびたび辛い思いをさせられるが、時が満ちるのをじっと待ち、付近の豪族達と次第に親交を深めて来たるべき日に備える。
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いよいよ曹操が勢力を伸ばしてきた巻でした。
「呂布が人々の心の中に行き続ける」と話題になった時の曹操の感情を
あらわす場面など、人間臭さがうまく描写されていると思いました。
それにしても、このシリーズは性的な描写についても
じわ~っとインパクト有りなので、登場人物がそういう意味でも印象深くなっていきます。。。
妄想炸裂の視点で人物図を描いてみるのも面白いのかもしれない?!
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張飛がかっこいい。
まさかのロマンス展開。ぜんぜんロマンスじゃないんだけど、そもそも色恋沙汰がないから輝いて見える。
今更ですが、4巻では関羽が格好よかったです。