紙の本
経済的リスクに対しての歴史・理論を読み解く
2010/06/27 13:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こうじ・1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
過激なサブタイトルが目に付き本書を手に取った。
内容は基本的に、数学的・確率論的経済学の側面を中心に、西暦1200年前後~近現代に至るまでの歴史的流れとそれらの理論の一部を行動心理学・哲学的な部分も交え論じている。
長年に渡り、リスクコントロールに関して培われたものが読み取れる。これらの理論はおそらく現代の金融工学のベースにも取り入れられている考え方だろう。
ただ実体経済にはトレンドがあるので、そいうった部分を求めて新書の経済本をメインに読んでいる人には???という感じかもしれない。(私個人も内容が多岐に渡り散らばった印象を受け、難解な部分があった。)
内容にも一部リンクするがタイトルが「神々」(GODS)と表現されていたのが個人的には多少安心出来た。
紙の本
リスク意識の醸成
2018/08/09 12:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こぶーふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場でリスクマネジメントシステム構築を担当した際に、読んだ本です。いわゆる専門書の体裁ではないものの、リスクの歴史や考え方を知る中で、リスク意識を醸成できる本かと思います。特にリスクの言葉の語源は印象的でした。
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人類は神々に逆らってリスクの謎に挑み、やがて科学やビジネスのあり方を一変させた! 賭博師からノーベル賞学者まで、歴史上の天才・異才たちが繰り広げるリスク探求の物語を壮大なスケールで描いたベストセラー。
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人物の紹介に終始しており、前半部分が読み物として非常に退屈である。
後半からはやや読みやすくなる。
ただ、リスク計算の歴史を学ぶためには最適の一冊ではないであろうか。
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金融商品に関連して、リスクに興味があったので読んでみました。
なかなかたいそうな題とダイナミックな表紙絵がなんとも乙です。
内容は上巻は人間はリスクをどうやって測ろうとしてきたかを解説しています。具体的には神のみぞ知るとおもわれていた勝負の結果や生活習慣と死亡の関係などを数々の数学者たちが確率や統計を駆使して解明しようとしてきた歴史を書いています。
ある学者は友人のギャンブルのため、ある学者は遺伝の法則性を見つけるためにと、いろんなエピソードを交えながらかかれており、リスクの解明に挑んだ人々がいきいきと描かれており、面白いです。
アルキメデスやメンデルといった中学校の教科書でお馴染みの方から、理工系の人にも同じみなベルヌーイや、カルダノやフェルマーといった数学系の難しい本でしかお目にかからない人までさまざまです。
なかでもフェルマーは「フェルマーの最終定理」を発見しときながら「余白が少ないので書き記す場所がない」とのこしたまま死んでしまい、何百年も世の数学者の悩ますなんて・・・そんな粋な死に方をしてみたいもんです。
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◎「お金は銀行に預けるな」(勝間和代)p.52で紹介。p.189【投資に関する名著×10】でも紹介。
《〜リスク、リターンのバランス計算から自分の試算をリターンが得られやすいところに上手に配分して豊かになるには。》
◎「会社に人生を預けるな」(勝間和代)p.20で紹介
《リスクコントロールが出来るようになって「近代」が「現代」に変わった。
ギャンブル・相場・異常気象など、それまで髪のみしか知りえないと考えられてきたものに対して人間がどの様にリスクを軽量し、リスクを能動的にコントロールしようとしてきたのかについて詳細に記述。》
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この世で起こりうる事象は予測可能か。この、「事象が起こりうる確からしさ」というものは計測可能だ。が、それは「偶然」の範囲内のことであり、そこに人間の「選択」が加わると話は違ってくる。ということはなんとなくわかる。。
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金融、保険のみならず、天気予報、工業…。確率という概念は今や我々の生活から全くもって切り離す事が出来ない。そこにはリスクというものが必要不可欠だからだ。
リスク=不確実性をいかに定量化するか?それを歴史的に見ていく本である。
上巻は、ギリシャ時代から20世紀に入るまでを取り扱っている。
なぜ、その時代に確率と言う概念が生じなかったのか?生じた所で、なぜ一般化しなかったのか?実生活になぜ浸透していかなかったのか?各時代のリスクを、発展に寄与した学者がどうやってそうしたのか、を書いている。
そして、保険や証券の発展がいかに発展していくのか、もさりげなく述べている。
読んだ感想としては、数学史の(というより、学者にフォーカスした)本といった感じである。20世紀がメインの発展の場だからであろう。なので、この学問が現在の形態にどのように発展していくのか?は下巻がメインになっていくであろう。
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特に・・・全ての金融機関(証券・銀行・保険・カード・リースetc...)に勤める人に是非とも、お勧めしたい1冊。
『リスク』とは『選択』である。
そして、リスクは全ての事象について離れぬもの。
標準偏差、ゲーム理論、大数の法則、変化率、ランダム・ウォーク理論、統計、分散・・・様々な事象の誕生秘話と共に、歴史的観点から描かれている読み物。
フェルマーの最終定理、フィボナッチ数列、ベルヌーイ、ケインズ・・・様々な歴史的有名な学者達の思考を垣間見る事が出来て、なぜリスクという概念、思考回路が生まれ得たのか・・・
読みながらウンウンと頭を使う一方(俺にとっては難解な内容であったので、理解度は低い)、リスクは実は奥深い考え方であり、人類は戦いを挑み続けているのだと悟った。
次は下巻いきまーす!
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出版社/著者からの内容紹介
人類は神々に逆らってリスクの謎に挑み、やがて科学やビジネスのあり方を一変させた! 賭博師からノーベル賞学者まで、歴史上の天才・異才たちが繰り広げるリスク探求の物語を壮大なスケールで描いたベストセラー。
内容(「BOOK」データベースより)
人類は神々に逆らってリスクの謎に挑み、やがて科学やビジネスのあり方を一変させてきた…。一賭博師からノーベル賞学者まで、リスクに闘いを挑んだ歴史上の天才・異才たちの驚くべきドラマを壮大なスケールで再現した全米ベストセラー、待望の文庫化。
内容(「MARC」データベースより)
古代ギリシャの人々の思考様式、パチョーリ・パスカルらのパズル解明、ルネッサンス・宗教改革による思考の自由化、保険の仕組みの考案など、「リスク」の謎に挑み、未来を変えようとした天才たちのドラマを紹介。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
バーンスタイン,ピーター
1940年ハーバード大学卒業。在学中、レオンチェフなどの教えを受け、ハイルブローナーと最優等を競う。ニューヨーク連銀、ニューヨーク共同銀行などを経て投資顧問会社バーンスタイン・マコーレーに勤務、65年同社代表。73年ピーター・L・バーンスタイン社を起こし、コンサルティング活動を続ける。世界各地で講演経験を持ち、著作も多数ある
青山 護
1975年横浜国立大学経営学部卒業、82年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。横浜国立大学教授。99年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
一二〇〇年以前 始まり(ギリシャの風とサイコロの役割
1、2、3と同じくらい簡単)
一二〇〇~一七〇〇年 数々の注目すべき事実(ルネッサンスの賭博師
フレンチ・コネクション
驚くべき人物の驚くべき考え)
一七〇〇~一九〇〇年 限りなき計測(人間の本質についての考察
事実上の確実性を求めて
非合理の超法則 ほか)
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統計学がどのように生まれてきたのか、歴史上の人物を挙げながら、そのエッセンスを解説する。数式などがわからないところもあるが、目からウロコの名言も。
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リスク〜不確実性〜の定量化に挑戦した人類の歩みの記録。
過去の天才、異才の面々がいかにリスクの解明に挑んできたか。
数学的素養に乏しい自分にはかなり難解な部分が多く、「なるほど!」とはいかない内容。
上巻を読み終えて、要点を掴み切れていないというのが実際のところ。
難しいです。
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数学の歴史についてそれぞれの数学者のエピソードを交えた読み物。
それぞれの業績、人柄、人生観が伺えて面白かった。確率学、統計学の成り立ちが分かる本
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デカいテーマの本ですが、名の通り『リスク』という概念の歴史について書かれています。古くは魚取りの数の数え方から、近代の生命保険の利幅についても書かれています。『統計(statistics)』は州(state)を数量的に分析したことが由来という豆知識も。数字嫌いにはちょっと難かも?
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