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秘密  文春文庫

秘密(文芸春秋) 東野 圭吾著
税込価格: ¥700 (本体 : ¥667)
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出版 : 文芸春秋
サイズ : 16cm / 452p
ISBN : 4-16-711006-7
発行年月 : 2001.5
利用対象 : 一般

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コメント・書評

達人が料理する感動オカルト物語
ががんぼ
2011/12/30 18:44:23
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★★★★

 さすがである。超有名人であるこの作家、数多いその話題作の中で、本書もその年のベストミステリーと評され、かつ広末涼子で映画化もされていっそう注目を浴びた小説だったので読んでみた。事故死した妻と娘のうち、肉体的に助かった娘に妻が乗る移る、というオカルト的な設定が嫌で敬遠していたが、やはりちょっと読み出せば、あとは何しろこの作家の筆力でどんどん読める。 物語だけでなく、人間を描く力も確かなものだと思う。異様な、あり得ない設定に盛って、人間のさまざまな問題を扱ってみせる。その中心にあるのは、家族という枠をも超えたところでの、人と人との関わり方、という問題だ。 繰り返すとこうした設定は個人的には好きで…  全文読む 評価する

優しさにあふれた本
本の虫
2011/09/07 02:17:29
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★★★★★

東野圭吾さんの作品。これは、推理作家協会賞受賞の作品でもあり、広末涼子が主人公になり映画かもされた作品である。東野圭吾さんのほかの作品同様読みやすい文章ですが、気を抜いていると騙されます。秘密にも色々な秘密があるのだなと。昔むかし、ある人に、人を騙すことはいけないけど、人を傷つけないが為に嘘をつくのは、優しさだと聞いたことがあります。当時は子供心に、それは詭弁だと思いましたが、この話を読んで初めてその意味を理解できた気がします。作家には色々とあって、名文を書く人、不思議な雰囲気を内容全体で醸し出す人、ストーリーやトリックが上手な人、など様々です。東野圭吾さんは、まさにこの最後のストーリーとトリ…  全文読む 評価する

せつなさが形になった小説。心が揺さぶられます。
たけぞう
2010/10/21 18:29:15
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★★★★★

 東野さんは大ベストセラー作家だが,受賞歴を見ると意外にも下積みの長さが覗える。1985年に放課後で江戸川乱歩賞からデビューするも,その後しばらくヒットに恵まれていない。秘密がブレイクするまでに実に13年。同年,人気シリーズの探偵ガリレオも手がけており,一大転機となった作品だ。 ブレイクするまでに,変身という作品もあり,コアなファンを引き付けていたのも事実。長く活動できていたのは,下地があったからだろう。 私が初めて東野さんを読んだのは,下積み時代の著作。選定ミスをした。最初に,秘密を読んでおけばよかった。この著作で何かを掴まれた後の東野さんの大活躍は,改めて書くまでもないだろう。 秘密は,平…  全文読む 評価する

「秘密」と言う言葉のイメージが変わります。
ジーナフウガ
2009/10/10 02:02:34
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★★★★★

初めて読んだ東野圭吾作品、大変素晴らしかったです!秘密。密かに、胸に秘めた思い。人は秘密を抱きながら、こんなにも深く人を守り、愛し抜けるのだな、そう感じました。それにしても、驚く程自然に、スーッと作品世界に入り込めたのも、作者東野さんの絶妙な描写力のなせる業だと思います。主人公・平介さんが1日の仕事を終え、帰宅した後に、何気なく付けたTV。平介さんの日常の中の、ごく、ごく、普通な場面の描写が続きます。ニュース画面には、運転手の超過労働による疲労が原因で、谷底への転落事故を起こしたスキーバスの、事故現場の様子が。この時、まさか自分の身の上に、悲劇が降りかかるなんて、誰もが、夢にも思わない筈で。平…  全文読む 評価する

どの視点からでも感情移入できる一冊。
オレンジマリー
2009/04/24 00:38:32
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★★★★★

久しぶりに、続きが気になる、気になって仕方が無いっていう書籍に出会った気がする。地下鉄の中、授業中の休憩時間、寝る前のひと時、いたるところでどんな時でも本書を開いては、没頭した。どの視点からでも感情移入することができる珍しい一冊だと思う。始まりは、痛ましい事件の幕開けからだった。そこで起こった不思議な出来事から展開される、さまざまな事。妻である直子の気持ち、娘としての立場の気持ち、そして夫である平介の言いようの無い嫉妬心。自分がこの登場人物の立場だったら…やはりこう思うだろうという流れなので、妙にリアリティがある。平介の、色んな事に対する心情が、対応が、一般的なのである。だれもがそう思うだろう…  全文読む 評価する

娘をもつ既婚者親父が読むとジンとくる物語です。
kumataro
2008/11/12 22:46:00
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★★★★★

秘密 東野圭吾 文春文庫 私がこの本を読み終えたのちしばらくして、著者は2006年1月に直木賞受賞作家となりました。本作品は1998年のものです。バス事故発生による暗い雰囲気で物語は始まりますが、すぐに霊がのり移るというコミカルな展開につながります。 前半部分は読むことがつらかった。理由のひとつめは作家の生活が文章ににじみでてくることでした。生活がしみったれているのです。俗っぽい。丁寧な文章描写なのですが、わざわざ詳細を読ませる必要も無いだろうにと感じる内容の塊(かたまり)です。ふたつめは、主人公男性が私と同世代であることもあり夫婦の会話や営みが現実的過ぎて、自分自身の生活と重なり、読んでいて…  全文読む 評価する

切ない
あん
2007/07/15 19:27:09
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★★★★

昔観た映画「秘密」が忘れられず、買いました。やはりとても良かったです。読んでいて、映画の場面を思い出しました。広末涼子のドキドキの演技。ラストの場面。秘密に気付いた時に、とても切ない気持ちになります。  全文読む 評価する

「藻奈美」のその後
ちかげ
2006/12/07 10:08:31
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★★★★★

この作品を読み終えて、ぼくはひとりでぽたぽたと泣いてしまいました。そして、同時に「もう、この本は二度と開きたくない」と思いました。それは、この作品に登場するすべての人が、平介であり、直子であり、藻奈美であり、あるいはそれ以外のすべての人が、あまりにも哀しすぎるからです。あまりに哀しすぎて、生きることがつらく感じてしまうからです。ぼくはこの本を読み終えてから、「藻奈美」のその後の人生について考えました。そして、またぽたぽたと泣いてしまいました。これから先、おそらく「藻奈美」は祖父・三郎や父・平介の死に直面することになると思います。そのとき、「藻奈美」はどんな気持ちでその事実に立ち向かうのでしょう…  全文読む 評価する

そんな「秘密」だったんですか。
purple28
2004/10/28 19:19:00
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★★★★★

 「片想い」を読むにあたり、先にこちらを読んでおいた方がいいとアドバイスをいただきました。 東野さん、そんな「秘密」だったんですか。 それが読み終ってすぐの感想です(笑)。この物語の中には、結構たくさん「秘密」が出てきます。その中でも極め付けの「秘密」ですよ。やだなあ、こういうの苦手なんだけどなあ(苦笑)。お互いの気持ちがすれ違う、というストーリーが苦手です。それがラブストーリーの醍醐味なんでしょうが、お決まりな設定なだけに、展開も決まっていて、絶対どっちも辛い思いをするじゃないですか。それが分かっているからそこから進めなくなるんです。本作には、そんな“どきどきはらはら”も満載。ごめんなさい。…  全文読む 評価する

たとえラストを予測できたとしても、これではきっと意味がありませんでした。
やづ
2003/07/20 17:41:00
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★★★★★

 遅ればせながら読みました。  読む前に私がしたことは、書評を読み、この物語に潜む「秘密」を何パターンか想像することでした。 大体の設定は映画の紹介などで知っていたので、色々と考えてみることはできました。しかしあやふやで取り留めのない想像とはいえ、すぐ行き詰まってしまっていては、泣くほどの衝撃を与えることは難しいんじゃないかという結論に辿り着くのにそう時間はかかりません。 だから一体どうやって泣かせてくれるのかと、少しひねくれたくらいの気持ちで読み始めたんです。なのに。  視点は平介で進みます。ほとんどの物事は平介の目を通して読者に与えられます。だからこそどうしようもなく募る直子への不信と、平…  全文読む 評価する

巧みな心情描写
すみれ
2002/12/15 09:02:00
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★★★★

そうまでしてしまう旦那を、「最低」と思う反面、共感したり、そんな行動に出る妻を、「酷い」と思う反面、やはり共感したり。三者三様の立場が巧みに描かれており、とても考えさせられる作品でした。わりと一気に読めたが、淡々としすぎている点や、先の読める展開は中だるみを誘った。しかし、クライマックス以降の静かな感動は涙腺の緩むものでもあった。ベストセラーの名に恥じない秀作。個人的には「私が彼を殺した」の方が断然面白かったけど、東野氏の作品は全て読んでみたいと思う。  全文読む 評価する

これこそ、どんでん返し
どこでもドア
2002/04/07 13:36:00
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★★★★★

 ミステリーといえば、ラストシーンのどんでん返しですが、これぞどんでん返し中のどんでん返しだと思います。でも、単にミステリーと呼ぶには余りに甘く切ないラブストーリーという側面も併せ持っています。 私は著者が以前勤務していた企業に今も勤務するサラリーマンで、ずっと彼のファンですが、この作品を読んであらためて彼のファンになりました。皆さんも東野ワールドへの登竜門として是非ご一読下さい。  全文読む 評価する

サヨナラは一度目より二度目の方がつらい
菅野 
2002/03/21 16:46:00
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★★★

 いわゆる推理小説とはちょっと趣の違った作品。 帰省のために乗ったスキーバスの事故によって母娘が生死を彷徨い、娘の身体に母親の意識が宿った状態で帰還する。 実は、妻を亡くした父親のために娘が妻を演じていたのか、娘を亡くして悲しむ夫のために妻が娘を演じていたのかというのが本作の謎。かつて自分の妻としての意識をもった娘が嫁いでいくなどというシチュエーションは、男なら誰でもやりきれない気持ちになるのではないだろうか。妻の意識だけは娘の身体の中に生きていたという希望を持ってしまったために娘を嫁がせることが何倍もつらくなってしまったことだろう。希望は時として残酷である。  全文読む 評価する

大切なものって何?と考えさせられる感動作。
チャミ
2001/07/10 17:38:00
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★★★★

 同じ女性の立場ながら、直子の行動にはちょっとずるいな、と思ったのが最初の感想。同時に主人公平介には同情してしまった。 しかし、直子の立場になって考えてみると、やはり、彼女の選択が正しかったのかもしれない。人生をもう一度やり直せるチャンスに恵まれ、若さも取り戻した妻は、それでもなお夫との人生を今まで通り歩もうとするだろうか? 自分だったら…。 SF仕立ての物語ながらも、自分だったらどうするだろうと、考えさせられる部分が多く、ラストシーンをどう解釈すればいいのだろうと今でも悩む。 夫平介の妻直子への深い愛情が、満ち溢れて感動した作品。が、男性が読むと複雑な心境になると思います。  全文読む 評価する

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