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眼中の悪魔 (光文社文庫 山田風太郎ミステリー傑作選)
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収録作品一覧
眼中の悪魔 | 5-52 | |
---|---|---|
虚像淫楽 | 53-90 | |
厨子家の悪霊 | 91-178 |
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紙の本
人よ,「誰にも出来る殺人」の暗黒に戦慄せよ
2007/04/13 17:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田風太郎ミステリー傑作選の1,やっぱり風太郎先生天才だよなぁ(しみじみ)。「小説の語り手」という実は奇妙とも言える存在に着目して構築された「笛を吹く犯罪」や「死者の呼び声」などは昭和20年代に書かれたものでありながら,やがて出現する筒井康隆のメタ小説への胎動とも受け取れるし,ドイルのホームズシリーズのパスティーシュ「黄色い下宿人」,探偵役としてアルセーヌ・ルパンを登場させる「司祭館の殺人」にはのちの忍法帖や明治ものに通じる遊び心が感じられる。
そして何と言っても我がご幼少のみぎり……でもないか,中学生のころ,傑作短編「わが愛しの妻よ」と共に読んで一夜にして風太郎ファンになってしまった傑作連作「誰にも出来る殺人」である。便所と炊事場が共同のボロアパート「人間荘」の12号室,その押し入れの奥の隙間に隠された黒いノートに記された哀れかつ醜い人間たちの記録。第1の間借り人は「錯覚」から殺人を犯し,第2の間借り人は「出来心」からそれを行う。第3の間借り人,第4の間借り人……。犯罪は連鎖のごとく続くのだが……。ああ,もしあなたが将来この小説を読むことがあったら,今,超人的克己心を持ってこの先の展開を記すのを思いとどまったワタシにきっと感謝することでありましょう。
紙の本
最高のコストパフォーマンス
2001/10/30 20:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Lady - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと高いな、と、買うのをしぶっていたのですが、思いきって買って、読んで、大満足! 文庫3冊を合本にした、というボリュームと読みごたえで、とてもお買得な気分でした。レトロな雰囲気と、作者らしい背徳の世界があいまって、横溝正史作品を思い出しました。ホームズもののパスティーシュまであって、バラエティにとんだ短編集です。この本はミステリー傑作選の第1巻めですが、読後、すぐにでも10巻全部をそろえたくなりました。