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- カテゴリ:小学生 中学生 一般
- 発行年月:2001.2
- 出版社: あすなろ書房
- サイズ:20cm/151p
- 利用対象:小学生 中学生 一般
- ISBN:4-7515-1815-1
紙の本
マインズ・アイ
あたしたち、イタリアを旅行してるの、想像の中で−。療養ホームで出会った、88歳の婦人と下半身麻痺の16歳の少女の心温まる物語。「種をまく人」「風をつむぐ少年」に続く、ポー...
マインズ・アイ
紙の本 |
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- 税込価格:23,870円(217pt)
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商品説明
あたしたち、イタリアを旅行してるの、想像の中で−。療養ホームで出会った、88歳の婦人と下半身麻痺の16歳の少女の心温まる物語。「種をまく人」「風をつむぐ少年」に続く、ポール・フライシュマンの最新作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ポール・フライシュマン
- 略歴
- 〈フライシュマン〉1952年カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア大学、ニューメキシコ大学に学ぶ。ニューベリー賞等を受賞。著書に「種をまく人」「風をつむぐ少年」など。
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紙の本
人によってエルヴァ、コートニー、メイ、の誰かに感情移入するか、ふと、自分の行動とあわせてみてはどうか……
2001/03/09 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
bk1の今日のおすすめで深く考えずに買いました。はじめ、台本?かと思っていたが、読みすすめるうちに面白くなってきて、こんな戯曲構成もいい。作者や作者の前作などを読んでいないので、読んで見たいと思わせ本だった。
紙の本
さあ、心の目をひらいて、すばらしいイタリア旅行に出かけましょう。
2001/03/23 18:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TABASA - この投稿者のレビュー一覧を見る
コートニーは、16歳の女の子。青春まっさかりのコートニーは、不慮の事故により下半身麻痺となってしまう。一生を車椅子にたよって生活しなければならない現実を受け入れることができないまま、老人ばかりの療養施設に入ることになったコートニーは、何に対しても無気力で、自暴自棄になっていた。
そんなコートニーが療養ホームで出会った、88歳になる老婦人エルヴァは、ある日、コートニーをイタリア旅行に誘う。それは、1910年版のベデカー旅行案内書をたどる、心の旅だった…。
戯曲形式で書かれた本書には、心をうつ台詞が多くある。88年の長い人生を歩んできたエルヴァの、厳しくもあたたかいことばの数々は、コートニーの心の目だけでなく、読者である私たちの心の目もひらいていく。
『種をまく人』『風をつむぐ少年』の作者、ポール・フライシュマンの最新作。
想像力のすばらしいを感じ取ってください!
紙の本
3月4日今日のおすすめ
2001/04/04 17:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
半身不随になった16歳の少女。その魂の癒しの感動的なストーリー。
『種をまく人』『風をつむぐ少年』に続くポール・フライシュマンの最新作。青春まっさかりで身体の自由を失った16歳の少女は、療養ホームで老婦人と出会い“想像力の旅”に出ます。
■訳者・片岡しのぶさんのあとがきより
本書は、原題を Mind‘s Eye(心の目)といい、『種をまく人』(一九九七年)、『風をつむぐ少年』(一九九八年)など、このところ快打を放っているアメリカの異色作家、ポール・フライシュマンの(一九九九年)の作品です。
舞台はconvalescent home(辞書には「回復期にある患者のための保養所」とある)の一室。ここを一歩も出ることなく物語は進行します。convalescent homeに該当する施設が日本にはないようですので、療養ホームと訳しておきました。このお話の<プライアウッド療養ホーム>は、アメリカの北西部、カナダと国境を接するノースダコタ州にあり、身のまわりのことが自力ではできなくなった老人、重度の身体障害を負った人が入っています。
登場人物は多くはありません。長年教師をしていたという八十八歳の婦人(エルヴァ)と、落馬事故で下半身麻痺となった十六歳の少女(コートニー)が主要人物です。
青春まっさかりで体の自由を失ったコートニーは、未来への希望をもてずにいます。そんな彼女と同室になったエルヴァは「いっしょに旅に出ましょう」と誘います。
むろんエルヴァ自身も、杖がなければ廊下を歩くこともできない老衰の身。旅に出られるはずはありません。だからふたりは、エルヴァとっておきの特別な方法で、春のイタリアへ旅立ちます。ナポリ、ローマ、フィレンツェ——一九一〇年版のペデカー旅行案内書を片手に。
戯曲形式の本書には、心に残る台詞がちりばめられています。人生の大先輩エルヴァの、きびしいけれども愛情のこもった言葉。コートニーはそれを最初は疎ましく思いますが、反発しながらも次第に心を開いていきます。血のつながりもなく、知りあいでもなかった二人の間に生まれ育つ新しい関係に、人それぞれ、すべての人に与えられている役割のすばらしさを思わすにはいられません。
エルヴァは、話しかけてもろくに返事をしない無気力なコートニーに、「シェヘラザードを知っていますか? あなたも、自分自身を生かしておくためのシェヘラザードにおなりなさい。」と言います。
いつの日か、私もエルヴァのように、またはコートニーのように、したいことが自由にできない身の上になるのでしょう。そのとき、わたしはわたしのシェヘラザードになれるだろうか? それを思いながら訳しました。
本書は、人間の想像力に捧げる讃歌です。